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距骨サンダル。
普段、職場ではサンダルを履いているのだが、仕事柄サンダルには気を使っている。
ベッドに乗ったり、座ったりするため基本的にはすぐに脱げるサンダルが使いやすい、また基本的に立ち仕事なので、足への負担が軽減されるものが望ましい。
そして、医療職として、色は白が基本となる。
このような条件でサンダルを探すと意外と見つかりづらい。
更に私は後足部が外向きになっているため、外側荷重になりやすく、外側のソールが削れてくる。
大体、サンダルを買い換えるときはこの外側のソールが削れて、外側荷重になり膝への負担が大きくなったと感じるときである。
これまで色々と履いてきたなかで、一番良かったのはKEENのシャンティとヨギだったのだが、なぜかメンズの白がなくなってしまった。
軽い割にソールは固く、ホールド感もあり、長持ちするので多少高いが、耐用年数を考えれば良いサンダルだった。
こうして、私はサンダル難民になってしまった。
昨年はリカバリーサンダルという名でサロモンから出たREELAX SLIDEというサンダルを利用したが、こちらもソールは良かったが、メッシュ部分がもろく、1年で破れてしまった。ちなみに昨年からこちらも白はなくなった。
そして、何やら売れきれ続出のOOFOSのウーアーというサンダルを見つけたが白どこもかしこも売り切れていて買うことができなかった。
きっと、全国の医療職の皆さんがこぞって履いているのだろう。
であればきっとこのサンダルは良さそうな気がする。
完全に詰みかけたとき、私の目に距骨サンダルという名のものが飛び込んできた。
距骨と聞いてピンと来る方は整形外科系の医療職やトレーナー、装具や靴関係の人ぐらいだろう。
距骨とは下腿の脛骨、腓骨と関節を形成する足関節の骨の名称である。
簡単に言えば足首の骨の名だ。
そんなマイナーな骨の名をつけたサンダルはどんなものなのだろうか。
私はHPへ飛んでいた。
どうやら履くだけでアーチ(足部の緩衝材)を鍛えることのできるサンダルらしい。アーチ機能が向上すれば、ふくらはぎや膝、股関節にかかる負担も軽減できる。
理想的なサンダルかもしれない。
そう思い、私はポチッとそのサンダルを購入した。
そのサンダルを履き始めて1ヶ月が経過したが、たしかに足のアーチは調子がよい、最初の1週間は普段はあまり使われていなかった臀部や背筋の筋群が促通され、筋肉痛があったほどで、足のアーチが持ち上がっているのを感じることができる。
他のサンダルに比べてソール部分の素材は弱いように感じたが、アーチが持ち上がり、外側荷重が減れば相殺されるか、結果は1年後である。
ちょっと残念であったのは前足部部分が少し薄く、長く、気をつけなければ階段などの段差に引っかかってしまう。
すでに2−3回躓いて、人知れず手を階段についている。
私の反射が鈍れば大怪我は避けられないように思う。
ちなみにHPにあるレビューの「理学療法士が履いてみた」は私が書いたものである。
そして、やっぱり気になるのがそのネーミング「距骨サンダル」である。
直接的であるが、果たしてマーケティング的にどうなのか。
一応、リカバリーサンダルという検索では出てくるけど、一般の方がここにたどり着くのは難しそうである。
ちなみにサンダルにデザインされている「TALUS」の文字の意味は「距骨」である。(ここが日本語だったら買わなかった)
だったらサンダル名も「TALUS」の方がかっこよくないか?
そんなことを思いながら、白サンダル探しの旅は続く。
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