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旅の記憶 ~ 瀬戸内国際芸術祭を巡る① 女木島〜男木島編 ~

食欲の秋、読書の秋、芸術の秋・・・

どの秋が好きかと問われれば、どの秋も大好きとしか答えられません。

一度は訪れたいと思っていた3年に1度開催されるという瀬戸内国際芸術祭、今年度はコロナ禍でも開催されるということで、5月から計画を立てて、秋会期に合わせて4泊5日の日程で行ってきました。

瀬戸内国際芸術祭は瀬戸内の島々に点在するアートを見つめながら、島の歴史やそこに住む人々の文化に触れることのできるイベントです。

今回は香川県、高松を拠点に女木島、男木島、直島、豊島の四島を巡った後、岡山県宇野港へわたり倉敷まで旅してきたのでその記録を残したいと思います。

女木島

朝、7時前にホテルを出発し、まずは朝食ということでうどん県香川の本場さぬきうどんを食べにJR高松駅よりほど近い「めりけんや」さんへ向かいます。私は肉うどん、たまご付きを注文、開店と同時に入ったのに店内はなかなか込み合っていました。さすがうどん県。

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しっかりとコシのあるうどん、美味しくいただきました。

高松港周辺にもアート作品がいくつか点在しているので、それをめぐりながら高松港へ向かいます。芸術祭期間中は各アート作品の看板に番号と各地のシャチハタが置いてありますので、子供はスタンプラリー感覚で芸術祭を楽しむことができます。

子供用のスタンプ帳は各地のアート作品のある場所でもらえるため、お子さんと巡る場合はもらっておくと良いと思います。

芸術祭期間中で、さらに全国旅行支援が始まったため混むことも想定していましたが、平日ということもあり、高松港から乗るフェーリーはなんなく乗ることができました。

高松港を8:00に出発し、約20分の船旅です。

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瀬戸内海は波が少なく、フェーリーは快適そのもの、天気も良かったので外の風を浴びながら、短い船旅を楽しみます。

8:30に港に降り立ちましたが、女木島のアート作品の公開時間は9:20〜とまだ時間があるため、女木島、もう一つの観光名所である鬼ヶ島洞窟にバスで向かいます。

バスに乗る前に港で出迎えてくれるカモメの作品をパチリ。

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この時間に女木島で降り立った人たちはほとんどがこのルートだったのでバスは結構混んでましたが乗れないということはありませんでした。

10分ほど山道を走ると、洞窟の入り口について、入場券を購入すると洞窟の中を見学をすることができます。芸術祭のチケットを見せると少し割引になるので、ご提示ください。

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シュールな鬼たちが洞窟の内外いますが、洞窟自体はなかなか見応えがありました。

芸術祭のために作られた鬼瓦の作品を眺めながら洞窟を散策し、洞窟を出た後は5分ほど歩いて鷲ヶ峰展望台へのぼり、360°開かれた女木島の絶景を望むことができます。

戻りのバスは9:40まで来ませんが、ちょうど1時間ほどですべてを見て回れると思います。ガイドブックには洞窟前の商店で「きび団子」が買えるとありましたが、残念ながら商店はすでに閉まっており、代わりにここでしか買えない「鬼ピーせんべい」が買えます。

そしてこの煎餅がめちゃめちゃ美味しいので、ぜひお土産に買ってください。

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ここから女木島の街に戻り、アート散策がはじまりますが、バスは途中の住吉神社前で降りることもできますので、あらかじめどのように回るかは計画しておいたほうがよいと思います。

ほとんどの方が次に12:20女木島発のフェリーで男木島に向かうかと思いますが、12:00までに女木島にあるすべての作品をみて回ることができると思います。自転車も借りることができますが、私達は徒歩で十分にみて回ることができました。期間中は作品Noと行き先の看板も出ているので、迷うことも少ないと思います。

作品毎にチケットのチェックがありますので、少しでも時間の節約をしたのであれば、スマホのアプリでチェックできるデジパスの購入をおすすめします。ただし地図アプリや写真撮影など併用すると電池の消耗が激しいのでモバイルバッテリーの用意は必須だと思います。

女木島で特に良かったのは大竹伸朗さんの「女根」という作品です。この大竹さんの作品は他の島でも出会うことになりますが、今回の旅でこの作家さんのファンになりました。

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大竹 伸朗 「女根」

計画にもよると思いますが、高松を拠点にするのであればコンビニでおにぎりやパンを買ってかばんにいれておくと良いと思います。

私たちはなるべく多くの作品をみたいと計画したため、ゆっくり食事をする時間を計画しませんでした。

島のあちこちに風景のよい場所がたくさんあるので、多くの作品を巡ることを目的にする方はそういった風景を見ながら軽食ですませるのが良いと思います。

男木島

12:00、予定通り船の乗船券を買い、「めおん号」に乗って隣の男木島へ向かいます。

12:40、男木港につき、まず港周辺のアート作品を回りながら昼食予定だったカフェを目指します。ここで「めおんバーガー」なるものが食べたかったのですが、残念ながら休み・・・。そんな情報はなかったのですが、平日はなかなか人件費と兼ね合いで採算がとれないとのことで、現在は土日のみの営業とのことでした。

島ではこうしたことが結構あるみたいなので、第2案、3案は練っておいたほうが良いですね。

とりあえず、途中のダモンテ商会というカフェでクッキーやスコーンをゲットし、アート巡りを続行します。

女木島と比べると坂が多いですが、その分景色も最高で、趣ある路地の雰囲気もとても良かったです。

またこの島は猫も多く、島全体で猫を大切にしているようで、人懐っこい猫を撮影することができます。

路地と猫はとても絵になりますね。

眞壁 陸二、壁画と猫


山口 啓介 作「歩く方舟」

男木島のシンボル的作品、「歩く方舟」は一番遠いところにありますが、海沿いの道は景色がよく、ゆったりとした島時間を感じることができます。
この作品近くの海辺で休憩を取り、先程かったスコーンをいただきました。

男木島も2時間ほどあればすべての作品を見て回ることができると思います。
17:00のフェリーで高松に戻ろうと思っていたので、私達は時間はかなり余裕がありました。

食事をしないのであれば15時のフェリーにも乗れたと思いますが、この時期は帰りの船で夕日が見れるので、島ゆっくり過ごすのが個人的には良いと思います。

一度港に戻り、港の商店でお土産を探して後、再び坂を登って、カフェでお茶をします。

お茶後もう少し時間もあり、お腹も空いたので、島の上のほうにある「たこ正」というたこ焼き屋さんへ向かいます。

すでに閉店準備をしていたところでしたが、最後焼いてくれるとのことで、ねぎたことたこやきの2つを注文し、20分焼き上がりまで待ちました。
結局フェリーの時間がギリギリになってしまったので、こちらでゆっくり食べることができなかったのですが、ここのたこ焼き屋さんもとっても景色の良いところでした。

そしてフェリーの中で焼きたてのたこ焼きをいただいたのですが、店主いわく「絶品だから」と豪語していたとおり、本当に「絶品」のたこ焼きでした。

残念ながら写真を取り忘れてしまったのですが、「宣伝しておいて!」と言われたのでこちらに書いておきます。
男木島にいった際はぜひ「たこ正」のたこ焼きを食べにいってください。

フェリーから見た夕日に染まる男木島

フェリーが出発すると、島の方々が見送り、手を振ってくれます。
子どもたちの「また来てね〜」の声に本当に涙が出そうになりました。

この旅すべてに言えることですが、島の方々が本当にあたたかく、そしてゆったりしており、とても居心地が良かったです。

男木島は本当に再訪したい特別な場所になりました。
男木島は瀬戸芸がきっかけで移住する方が多く、小学校が復活したと聞き、その理由がわかる気がします。

フェリーからみた夕焼け

高松に戻り、駅周辺のアートを散策した後、瀬戸内の地元料理を味わうため、「神童ろ」さんに行きました。

お刺身はどれも美味しかったのですが、特にブランドである「オリーブはまち」は歯ごたえもよく、非常に美味でした。

明日は「直島」への旅となります。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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