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masyumaro8677
言葉の面白さの再認識
うつくしい
成人式で振り袖を着る新成人たち
非常に「美しい」ものである。
この場合、本来「かわいい」の感覚はない…と思う。
でも、「かわいい振り袖」などと
「かわいい」が「美しい」の意味を包含して用いる場合もある。
意味の変化
古文で覚える単語「うつくし」。
意味は「かわいい」である。
受験生は気をつけないといけない単語だ。
時代を経るなかで、
「うつくし」が「かわいい」の意味をなくして「美しい」になってきた。
現代はこの逆が起こっている。(現代といってもだいぶ経つが)
「かわいい」が「美しい」の意味を駆逐していっている気がする。
語彙力低下なのか
このように単語の意味が一つになっていく現象に対して
昔から語彙力の低下などと言われる。
なんでも若者は「やばい」で済ます。
などと上の世代から言われてきた記憶がある。
しかし、古文の「いみじ」の意味こそ、
現代語の「やばい」であろう。
「いみじ」
・はなはだしい
・すぐれている
・ひどい
文脈で意味がかわる。
「やばい」と同じではないか。
語彙力の低下だと嘆くのであれば、
古文の時代と比較して語彙力は増え続けなければならないはずだ。
しかし単語は違えど、1000年前と同じような語彙を作り出している。
この現象はどういうことなんだろう。
「やばい」以外には何か例があるだろうか。
とにかく、言葉って面白いなあと再認識した。
よく、若者の言葉がテレビで特集される
若者言葉を使用語彙ではないが、理解語彙としては持っておきたい。