シロクマ難民──この世はサバイバルで弱肉強食
「地球温暖化で住処を失いつつあるシロクマ」というのは、ニュースやドキュメンタリーなどでもたびたび耳にしますよね。
でも実は、その“シロクマの現状”を自分自身に当てはめてみると、案外「僕ら人間もシロクマ難民じゃないか?」ということに気がつくんです。
シロクマ難民って何?
簡単に言えば、「本当はやばい状況に気が付いている(もしくは気づいていない)」のに、現実にしがみついたまま、今の場所から動かない/動けない人」。そんな人や動物たちを、皮肉とユーモアを込めて“シロクマ難民”と呼んでいます。
氷が溶けていくのに、相変わらず氷の上に乗り続けているシロクマ
本当は危険な場所に住んでいるのに、“まぁ大丈夫でしょ”と思い込み、根拠なく安心して暮らしている人
戦争や自然災害など危険なエリアにいながら、抜け出せない状態の人
どんなケースにも共通するのは、「やばいとわかってるのに行動しない」か、「わかってるけどそれを変えるスキルや資金がない」ということ。
例1: 「日本が危ないのはわかってるけど…」
震災大国と言われる日本。大地震や津波、火山の噴火など、リスクは常に指摘されているのに、なぜ多くの人は住み続けるのか。
「周囲の友人や家族がいるし、もう家を買っちゃったし……」
そうやって動けない“シロクマ”は意外と多い。自己責任と言われればそれまでだけれど、「危険を知りながら他に目を向けない態度」は、シロクマ難民そのもの。
例2: 「戦争地域で抜け出せない人」
世の中には本当に逃げたくても逃げる術がないケースもある。しかし一方で、世界情勢を先読みして早めに対策を取ったり、資金や知識を蓄えたりして別の国に移住する人もいる。
「結局、最後は自分の身は自分で守るしかないのかもしれない」
悲しい現実だけど、シロクマが氷の上で取り残されているのをただ眺めていても、誰も助けてはくれない。それが今の世界の残酷さでもある。
シロクマ難民の種類
シロクマ難民には、大きく分けて以下のタイプがあるように感じます。
危機に気づかず、楽しそうに暮らしているシロクマ
「日本は安全」「戦争なんて起こらない」と本気で思っているタイプ。
ある意味、もっとも危ない。
危機には気づいているけど、抜け出す術がないシロクマ
「お金がない、スキルがない、家族の事情などで動けない」
歯がゆさを抱えながら、現状に留まるしかないタイプ。
危機に気づいて行動はしているが、まだ根本的に解決できていないシロクマ
僕自身はまさにこのタイプ。ノマドライフを送りつつも、経済的な面で苦戦中。
じゃあ、どうすればシロクマ状態を脱せるのか?
1. “自分がやばい”と自覚する
まずは“見て見ぬふり”をやめること。「いつか大丈夫になる」「国や企業が助けてくれる」といった他力本願から卒業するのがスタートです。
2. 柔軟に考える
シロクマは氷にこだわり続けています。けれど、リスクを負ってでも陸に出てみたり、水中に潜ってみたり、異なるアプローチを試す選択肢はあるかもしれない。
僕ら人間も「ここしかダメ」「これしか道がない」と思い込んでいませんか? 実際はもっと選択肢があるはずです。
3. できるところからすぐ行動
いきなり大移動は難しくても、情報収集を始めてみる、貯金を少しずつ増やす、新しいスキルを学ぶ…。小さなアクションを重ねることが大切。
4. リスクはどこにでもあると理解する
「絶対に安全な道」なんてものは存在しない。どの選択肢をとっても、多少のリスクはつきまとうもの。
それでも、「リスクがあるからやめとこう」と固まってしまうと、結局氷が全部溶けるまで立ち尽くすしかない。覚悟を持って“マシなリスク”を選び、動き続ける姿勢が重要です。
僕からのメッセージ
まとめ
この世界は残酷で弱肉強食なサバイバルの舞台。
「自分は大丈夫」と思っているうちに、足元の氷がどんどん溶けているかもしれない。
シロクマ難民から抜け出すには、現状を直視して、柔軟に考え、リスクを恐れすぎず行動すること。
誰もがいつシロクマ難民になるかわからないし、すでになっている人もいるかもしれない。厳しい時代を生き抜くために、一人ひとりが「自分の人生をサバイバルしていく」覚悟を持つことが大切なのかもしれません。