フットサル批評家🔰

フットサルは時代や地域が違えば、いろいろと違ってくる。それらを相対化する中で、本質や個…

フットサル批評家🔰

フットサルは時代や地域が違えば、いろいろと違ってくる。それらを相対化する中で、本質や個性が見えてくる。そう思って、いろいろな試合動画を観ています。 https://sites.google.com/view/futsal-syoshinsya-no18/

最近の記事

「フットサル」について(時系列にみるフットサルの変化・変遷)

ものごとを見る時に「古今東西」というように、縦軸(時間軸)と横軸(同時代/世界・地域)を見ることで、いろいろ分かることがあったりします。今回は時間軸でフットサルについて書きました。 【W杯の上位4チームの変遷】 前回、W杯全体のレベルは決して高くないということを書きましたが、ただ、ベスト8以降はやはりレベルは高いし、トップ4は雲の上の存在であることは確かです。そこで、歴代の大会で1位〜4位の移り変わりや優勝チームの変遷を確認してみました。 1989年大会 ①ブラジル/②

    • フットサル界で誤解されていること②(フットサルW杯)

      フットサルにも、サッカーやラグビーなどと同じようにW杯があります。日本は本大会の予選グループを突破したりしています。フットサルW杯は世界一を決める大会です。では、そのフットサルW杯は世界一レベルの高い大会と言えるでしょうか?実は、そうではないと自分は思っています。 まずフットサルW杯は実力より「世界大会」としての位置づけを重視し、レベルの高い欧州の枠が少なく、レベルの低い地域の枠を多めに確保されています。よって、場合によってはW杯よりも南米選手権や欧州選手権の方がレベルが高

      • フットサル界で誤解されていること①(インターコンチネンタル杯)

        別に誤った理解されることを、積極的に正していこうという気はないのですが、情報の真偽を確認するというのは大変なので、誤解されやすいこと・正しく理解されていないことについて少し書いていこうと思います。 今回は第1回ということで、世界一のクラブチームを決めるインターコンチネンタル杯についてです。 元サッカー選手の那須大亮氏がYoutubeでブラジルのMagnusというチームの練習見学をした動画を公開しています。これはすごく価値のあることだと思います。まだ観ていない方は、一度見て

        • フットサルを理解する「枠組み」

          今回、フットサルをどのように理解するかということをテーマに、自分がどのようにフットサルを構造的に見ているのかを書いてみます。 ■一般的なフットサルの枠組み 基本的には、「攻撃/攻→守の切り替え(ネガトラ)/守備/守→攻の切り替え(ポジトラ)/特殊局面」の5つの局面と、よく言われます。これをもとに、局面・状況を認識したり、チームの原理原則を作りこんでいるチームもあるかもしれません。しかし、自分はこれが腑に落ちず、自分なりの枠組みを作り、フットサルを理解することにしました。

        「フットサル」について(時系列にみるフットサルの変化・変遷)

          フットサル/ポルトガル代表について(2)

          前回はポルトガル代表の全般的なことを書きました。まだ見ていない方はこちらからご確認下さい。 今回は選手について書いてみました。いわゆる注目選手という感じですね。 1.最前線で活躍する選手 前線での攻撃的な主要なプレーヤーとしてはSporting CPの3選手が挙げられます。 ⚽Pany→パワー系 ⚽Pauleta→スピード系 ⚽Zicky→複合系 タイプの異なる3選手が前線を張れる。正確には全員当初はアラで、前を向いて仕掛けることができるタイプで、ゴールから15mラ

          フットサル/ポルトガル代表について(2)

          海外フットサルとの出会い

          以前書きましたが、サッカーは1994年のアメリカW杯を契機に海外サッカーに興味を持つようになりました。では、フットサルではどうだったのか、記憶を呼び起こして書いてみます。 【フットサルをはじめる】 まず、就職後の配属は地方都市でした。そこでは個サルや、出会った友人とエンジョイの大会に出たりしていました。サッカー経験はありませんでしたが、いま考えると、どこかでサッカーをやりたかったという思いもあり、サッカーの代用として、ミニサッカーでウイングフォワードをやっていたような印象

          海外フットサルとの出会い

          フットサル/ポルトガル代表について

          フットサルW杯の出場を掛けたアジア選手権大会を迎えるにあたり、最後の親善試合がPORTUGAL遠征でのポルトガル代表との2試合になります。 W杯出場を決めたポルトガルとの対戦は非常に興味深いです。今回はこのポルトガル代表について少し書いてみることにします。 【ポルトガル代表選手について】 まずはポルトガル代表もメンバー召集された選手を確認します。 https://www.fpf.pt/pt/News/Todas-as-not%C3%ADcias/Not%C3%ADci

          フットサル/ポルトガル代表について

          フットサル批評家ができるまで④

          さて、批評家たるもの、批評をしなければなりません。どういう経緯だったか憶えていないのですが、FACEBOOK PAGE(※)を作り、そこに自分が観たフットサルの試合動画の感想を掲載していくというのを、数年間続けました。これがフットサル批評家のはじまりです。 自分の思ったこと、感じたこと、気づいたことを文章に残す。これには書くことで自分の頭の中が整理されたということもありますし、書くこと(アウトプット)を想定してインプットできるようになっていたという自分の認知・理解・記憶への

          フットサル批評家ができるまで④

          フットサル批評家ができるまで③

          前回まで、「繰り返し観る」ということを書きました。繰り返し観ることで、同じ映像でも観るたびにいろいろな気づきがあり、観るべきポイントが掴めるようになってきます。 さて、次の段階としては、「いろんな試合を観る」ということでしょうかね。目が肥えてくると、展開の予測ができるようになってきます。観戦者は俯瞰して見ることができるので、ピッチレベルの選手よりも全体を認知しやすいので、慣れてくると次の展開を読むこともできると思うのです。 上手い選手は、自分が俯瞰して見ているからこそ気づ

          フットサル批評家ができるまで③

          フットサル批評家ができるまで②

          前回、自分の「眼」はサッカーで養われたということを書きました。何度も繰り返し同じ試合を観ることで、視野が広がったり、観るべきポイントを掴むことができるようになったということなのかと思っています。 さて、当時は「サッカー」は非常に流行でした。90年代前半から半ばにかけてはJリーグのチケットは完売で入手困難であったり、90年代後半はW杯初出場などもあり、「日本代表に歓喜する」現在の基盤が作られた時代だったのかと思います。 そんな中で、自分は周囲の誰よりもサッカーの情報を持つ状

          フットサル批評家ができるまで②

          フットサル批評家ができるまで①

          フットサルの試合動画をたくさん観ています。フットサルを観る「眼」がどのように養われてきたのか、今に至るまでの過程を振り返ってみたいと思います。これが少しでもフットサルを理解したい人の一助になると思ったからです。 今ではサッカーを観ることはほとんどありませんが、自分も当初はサッカーを熱心に観ていました。1993年からジュビロ磐田を応援しはじめて、1994年にアメリカW杯にハマり、1996年にEUROで熱狂しました。 当時は今のように海外の動画がそれほど多くなかったので、テレ

          フットサル批評家ができるまで①