まさかの開幕3連敗。「先の見えないようなトンネルですけど、抜けないトンネルはない。みんなで助け合って、抜け道を目指す」
7/2(土)、岸和田市総合体育館にて、Fリーグ2022-2023 ディビジョン1 第3節、シュライカー大阪×バサジィ大分戦が行われた。
4分にキックインから、⑲加藤 翼が先制ゴールを奪ったホームのシュライカー大阪。
6分には⑪清水 寛治がドリブル突破から、8分にもコーナーから⑩相井 忍のボレーで追加点を上げていく。
バサジィ大分も前線で奪ったボールを、⑨本石 猛裕が⑧ 三浦 憂についないでゴール。1点を返して第1ピリオドを折返すも・・・。
第2ピリオドも、⑲加藤 翼、パワープレー返しから⑮計盛 良太が追加点をあげたシュライカー大阪が、5-1で、ホーム今季初勝利を決めた。
以降、バサジィ大分⑰小門 勇太キャプテンインタビューです。
守備の意識は高まっているが、どこかでフッと抜けてしまう。そこで失点につながっている
―今日の試合を振り返っていかがでしたか?
小門 勇太「そうですね。やっぱり・・・。
開幕して、まだ勝ちが一つも取れていないところで、守備の意識だったりは少しずつ高まってるんですけど・・・。
やっぱその・・・どこかで抜けてしまう・・・。
最後までボールはインプレーな中で、ふっと気を抜いてしまう場面だったり、っていうところが、こういう失点につながってるのかな・・・、っていう感じで。
凄い、悔やまれるような試合がずっと続いてるなって感じがしますが・・・」
―「守備の意識が高まってる」というのは、今は守備をしっかり固めて、まず失点を押さえて戦っていきたい?
小門 勇太「そうですね。
失点をしてたら、やっぱりいくら点を取っても・・・。
現段階であんまり点が取れてないので、そういう状況で、一番抑えられるところっていうのは、そういう守備のところだったり、失点のところだったり、っていうとこだと思うので・・・。
でも少しずつ、全員が共通意識持って、ディフェンスラインもしっかり構築して、みんなでできてきてるのかなっていう感じはします」
監督、戦い方が変わったことは言い訳にならない。もっと"戦う姿勢"が必要
―ディフェンスの仕方も、攻撃もそうですけど、監督が変わって、やり方も変わる中で、何か消化不良だったりというのは、選手の間であったりはしますか?
小門 勇太「基本的にマンツーだったり、受け渡しをするしないっていうところの違いというか、そういうところはやっぱあるんで・・・。
やっぱり元から居る選手より、新加入の選手の方が多かったりするので・・・。
その辺はまあ、言い訳もできない。違うからできないとか、そういう言い訳はできないかなっていう感じで・・・。
目の前の相手に負けない、何があっても、ファールしてでも奪う。入れ替わってもファウルでも止める。
そういう意識だったり、戦う姿勢っていうところが、もう少しあってもいいんじゃないかな、って感じがします」
―今季キャプテンを務められてますけど、大分は何年目ですか?
小門 勇太「4四年目ですかね」
抜けないトンネルはない。みんなで助け合って抜け道を目指したい
―過去に開幕3連敗は・・・?
小門 勇太「そうですね。今まで一回もないですね。(苦笑)
まぁでも去年も勝ち星がない状態で、こういう状況のタイミングで大阪戦って、なんとか勝利して、そこから波に乗っていたところもあるので。
本当に、まだ始まって3試合と言うところで・・・。
そんな悠長なことは言ってられないですけど・・・。
とにかくひとつ勝てば、本当に何か変わっ変わったり、自分たちの自信だったり、余裕ができてくるのかな、っていう感じを信じて、本当にひたすら、何て言うんだろう・・・。
トンネル・・・すごい長い、先の見えないようなトンネルですけど、絶対抜けないトンネルはないっていう感じで・・・。
みんなで助け合って、抜け道を目指していきたいと思います」
「ちょっとフワフワしている」選手に"自由"が与えられている中で、起きている現象
―まだ勝ち星はないですけど、今言ったように、どっかで一つ勝てば、ガラッと流れも変わるんじゃないか、ということは、シーズン前の準備段階では、手応え的なところは持てていた?ちょっと今、ケガ人がいたりはあるとは思いますが・・・。
小門 勇太「そうですね。結構・・・なんだろ。色んなことがちょっとフワフワして・・・。
これは今までとどうしても比べちゃうところはあって・・・。
これはこう、こういう風にしようじゃなくて。これはこう、選手の考えを尊重して、"自由"っていうところがあるので・・・。
そこがすごい・・・選手ひとりひとりが合致したときはめちゃくちゃすごい力になると思うんですけど・・・。
まだそこのところが・・・合わさる時もあれば、合わないところもあって、すごく不安定な状況なので・・・。
そこがもっと何ていうんだろう・・・。
自分たちのできるところだから、しっかり合わせていくっていうところの作業がまだできてないのかな、という印象ですね」
後手でなく、自分たちで相手を動かすパワープレーが必要
―パワープレイのシーンなんですけど、途中から変わられて出場されていたと思いますが、ベンチで監督からもアドバイスをもらっていたと思いますが、どういう話、狙いだったのでしょう?
小門 勇太「相手を見て、サインプレー、ナンバーを決めてやろうみたいな、そういう感じだったんですけど・・・。
相手が守ってるのに対して、受け身・・・。
せっかく自分たちがボール持ってやってるのに、どうしても受け身の状態でボール回しだったり、プレッシャーをかけられてからボールをはたいてっていう・・・。
そういう結局後手に回る状況があったんで・・・。
そこで、自分たちが主導権を取って、ボール回しで、何だろう・・・。
相手をもっとずらすというか、そういう作業だったり、そういう動きっていうところをもっとしていく・・・、というか、ボールを回すっていうことにしか考えてなかった。
もちろん相手を見て、相手をこう動かす、相手を動かすようなボール回しがもっとできればな、っていう印象ですかね。今日のパワープレーに関しては」
いま、勝つために、必要なこと
―改めて『1勝』のために今必要なものは、小門さんから見て何ですか?
小門 勇太「そうですね。どうしてもそのボール回しだったり、そういうところにフォーカスしすぎていて・・・。
目の前の相手だったり、せっかく前を向けるのに、ボール運べるのにっていうところで、そういう判断ができてなくて・・・。
自分の目指してるところ・・・、やっぱゴールを目指してるのに、結局後ろ向きでボール捌いて、言い方あれですけど、いい気持になっている部分とかが結構あるので・・・。
もっとなんか相手が嫌がるようなそういうプレー、ていうところをもっと付いていけたら・・・。
やっぱ自分たちの主導権を取って、ボール回しも、すごい余裕を持ったりできるのかなと思います」
サポーターに、ワンプレーワンプレー、全力で、泥臭く戦う姿を見せる
―最後、次節に向けて、意気込みをお願いします。
小門 勇太「次節ホームなんですけど、やっぱ勝ち星しか多分・・・。
みんな本当勝ちに飢えているし、それをもっと表現できるように、全力で・・・。もう本当に全員足がつるぐらい、走ったり、もう本当にそういうボロボロになってでもむしり取るような・・・。
そういう貪欲さっていうのを、もっと見せていきたいです」
―ホームなので、サポーターも後押ししてくれそうですね?
小門 勇太「そうですね。やっぱりサポーターの皆さんにそういう姿を見せて、うまいとかすごいとか、そういうプレーもそうなんですけど・・・。
やっぱり泥臭く、真剣に打ち込む。
そのワンプレーワンプレーに打ち込む姿っていうのが多分、一番心を動かすことができると思うので・・・。
そういうところをもっと見せていきたいです」
取材・文・写真:北谷 仁治
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