【不登校】月曜日の朝、学校に行きたくなるまで
小学校3年生の時の話です。
その時の担任の先生は非常に厳しい先生でした。
鉛筆を授業中落とすだけで怒る。
授業中に廊下を他のクラスの子がおしゃべりしながら歩いていたら、「ちょっと君たち」と、教室の中に入れて前に立たせ、「この人たちは、今授業を妨害しました。みんなに謝ってください」と謝らせる。
授業の邪魔をしてしまう子には先生の机の横に座らせる。
漢字テストの字が合っていても、字が綺麗じゃなきゃバツを付ける厳しい先生でした。(お陰で字は綺麗になりました。)
とにかくピリピリした緊張感のある空気をいつも感じていたようです。
ある時筆箱を家に忘れていたので、怒られたら困るなあと思った私は教室まで届けました。
娘は教室に来た私の姿を見たら何故か泣き出し、動かなかったのですが、先生に「早く取りに行きなさい!」と言われ、泣きながら受け取りに来ました。そのまま席戻ろうとしたら、「ありがとうと言ったの?!」と強く言われ、また戻ってきて泣きながらありがとうと言いました。
なんでそんな言い方を…と先生に驚きました。
その後先生が来たので「なんで泣いてるんですか?」と聞いたら、「知りません!」と言われました。
後から娘に聞いたら、筆箱を忘れて怒られるだろうとビクビクしていたら私が来たので安堵して泣いたのだそうです。
そのくらい、いつも娘は普段から先生を恐れていました。
一学期のある時、月曜日の朝になると気持ちが悪くなり遅刻していく事が度々起こるようになりました。体が拒否していたのでしょう。
職場の人にその話をしたら、そういうの、自己免疫って言うらしいよと言われました。
自己免疫って自分で病気を作り出しちゃうものなんだそうです。
ある朝気持ちが悪くて遅刻で教室まで一緒に行った時、先生が廊下に出てきて 娘に「(娘の)理科の蚕が全滅しちゃったから元気ないのかな」と言っていたのを聞いて、(あなたが怖いからよ)と思ったりもしました。
教科書を無くしてしまい、娘が先生に教科書がないと言いに言ったら、「自分で何とかしなさい!」と言われた時は電話をかけたりもしました。
私はそのやり方にいつもモヤモヤしていました。
その後先生と個人面談の時にお話する機会がありました。先生はなぜ厳しくしているのか、子供たちにこんな人間になって欲しいという
熱い思いを語ってくれました。
ただただ恐ろしい先生なのかなと思っていたのですが、先生にも色々な思いがあるようでした。
うちの子については、先生が少しでも注意したりすると
必ず泣いてしまい、娘が話す内容は泣きながら話す為、先生的に何を娘が言っているのか分からなくなってしまうので
授業も進まなくなるし、そんなに強く言わないようにしているとの事でした。
そりゃ泣くよね。でも怒らないようにしてくれてるようだから良かったと思いました。
ある時一度、傘を忘れた時に届けに行った時がありました。丁度子供達が出てきたのですが、先生が昇降口まで出てきて笑顔で子供達を見送っていました。怖いと思っていたけど優しい所もあるんだなあと意外でした。「迎えに来られたんですか?」
と聞かれたので傘を届けに来たんですと言い、少し話していたら娘が出てきたので見送って頂きました。
その時の先生はにこやかで優しい感じが印象的でした。これが本当の先生なんだなと感じました。
今思い出してみて分かることは、
個人面談で先生に対する思い込みが良いものに変わった事で、その後に起こる事象が良いものに変わったのだな、という事です。
それ以降その先生に関して嫌だなと思う話を娘から聞かなくなったし、娘も月曜日の朝行けなくなる事がなくなりました。
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