「死ぬまでに観たい映画1001本」を観たのでいつでも死ねる Part1
前回の記事の続き。
映画のリストが完成したら、やっと映画を観始めることになる。
ここでは、なるべく安く、運に頼らずに(注1)観る方法から順番に紹介する。
(注1)逆に運に頼る方法とは、「いつかどこかの映画館で特集されるのを待つ」とか、「超希少なDVDが100円でヤフオクに出品されるのを待つ」とかそういうことである。究極的にはあと10年か20年くらい待てば、すべての外国映画に自動で日本語字幕がつくだろう。
前提
ここでは合法な方法のみを紹介する。
あなたが東京近辺に住んでいることとする。
あなたが大卒程度の英語力を持っていることとする(注2)。
(注2)この挑戦をしていて、シアトルの空港で迷子になった時よりも「英語ができたらなあ」と思った。
1.見放題サービスのサブスクライブを使う(難易度:★)
現在最も安く映画を観る方法は月額の映画見放題サービスを利用することなので、なるべくたくさんの作品をここで消化する(注2)。
U-NEXTは確かに映画が多いが、AmazonのPrime Videoでも十分な気がする。
ほかにはザ・シネマメンバーズというサービスもある。作品数は少ないが、安くてイルなラインナップなのでこの記事と関係なくおすすめである。
たぶん100~200本くらいはリストが埋まるはずで、最重要なエポックメイカーを観るだけならこれで一つのゴールといってもよいと思う。
(注2)この挑戦は、だんだん本当に映画を機械的に"消化する"状態に陥ることがある。そんな時はしばらくジャッキー・チェンかサミュエル・L・ジャクソンかジェイソン・ステイサムか、なんでもいいので自分の好きな作品を楽しむとよい。私の場合疲れたら学園コメディの日にして、ピザーラを食べた。
2.TSUTAYAに行こう(難易度:★★)
最近は年々店舗が閉店していっているので、あなたの最寄り駅にTSUTAYAがあるなら、それはかなりラッキーである。
店舗ごとに月額の借り放題サービスがあるので(2021年現在)、これを使ってリストを埋める。
もし近くにないなら渋谷店や代官山店に行ってもよいが、geoの宅配サービスやDMMの宅配サービスはかなり安く、品ぞろえがいいのでこちらがおすすめである。
ただし一番DVD/BDの品ぞろえがよいのはやはりTSUTAYA渋谷店である。ちなみにTSUTAYAの在庫というのはここのページから店舗ごとに検索することができる。スマホアプリでもできる。
私の場合、最寄りの店舗にないものだけ毎週末渋谷に行って借りた(注3)。
おそらくここまで紹介した月額サービスでリストのうち500本以上の映画を観ることができる。ここも一つの区切りになる。
(注3)毎週末渋谷に行く、言葉にすると短いが 本当に根気のいる作業なので注意してほしい。今は宅配サービスが各社充実しているので、なるべく在宅で可能な方法を選ぶとよいと思う。
3.VHSデッキを買おう(難易度:★★★★)
知らない人も多いが、実はまだTSUTAYAはVHSの貸し出しを行っている(2021現在)。以前は渋谷>新宿>代官山の順に品ぞろえがよかったが、新宿店がなくなった分ほぼすべて渋谷に集約されたようだ。
リストには「VHSでしか日本語字幕版がソフト化されていない作品」や「DVDで発売されているがレンタル対象ではなく、VHSならレンタルしている作品」(注4)が数多く存在する。
そのためヤフオクでもリサイクルショップでも何でもいいのでビデオデッキを買う(注5)。たぶん5000円もかからないはずである。
ちなみにこういうニュースもあるので、もしかすると近い将来これらの貴重なVHSはレンタルできなくなるかもしれない。
私は3つのTSUTAYAに足しげく通い、リストに載っている作品のうち200~300本くらいのVHSを借りた。
ちなみにVHSレンタルとしてもう一つ大変お世話になった頼りどころとして、こちらのVHSレンタル会社さんがある。渋谷TSUTAYAにないときダメもとで調べると奇跡的に在庫があったりして、感動する(注6)。
(注4)絶版のVHSは高額ならいいほうで、たいていもう手に入らない。ガイ・マディンのアークエンジェルが渋谷にあったときは本当に興奮した。が、クーリンチェのようにリマスターされて簡単にDVDが入手できるようになるケースも多い。
(注5)確かもうビデオデッキを作っているメーカーは存在しないと思うので、新品では手に入らない。
(注6)ニュージーランド映画の『UTU/復讐』など。本当に助けられたし、いまだに使わせてもらっている。ベルイマンの『愛のさすらい』などとんでもない貴重品が堂々とラインナップされている。
まとめ
この挑戦をするうえでの一つの大きな壁が、「VHSで観る」だと思う。場所も取るしお金もかかる。ただしそれだけレアな映画を観るというのが、このリストが1001本である意味でもあると思う。簡単に見ることのできる500本と、後半の500本ではまるで価値が違うのだ。
次回はもう一つの壁「英語字幕で観る」を紹介する。
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