テレビアニメ「勇者パーティーを追放されたビーストテイマー、最強種の猫耳少女と出会う」の良いところ
※個人的かつ素人の感想である。悪しからず。
原作小説や漫画に触れず、昨日初見でアニメを8話まで一気見した。これは素晴らしいアニメであった。
主人公のレインが珍しく「お人好し」であること。自分の頭の中で「物語の主人公」とは、
「普段はへらへらしていて、いざとなったら本気を出し、世界を救う」、
「トラウマでどこか性格が悪いが、自分の決めたことをより遂げる」、
「賢くはないが他のスキル(運動神経が良い等)が評価され、仲間が集まる」
というイメージが強くて、純粋にお人好しな主人公で物語が成り立たないのではないか、と思っていたが、このシリーズで見事に成り立っている。
主人公のレインが「紳士」であること。
レインがリーダーであるにもかかわらず一番リスキーな部分を自分で背負うとすること。
レインが優柔不断でないこと。
その主人公がヒロインたちに評価されること。
また、ヒロインたち全員が個体で強いこと。それでも、レインに寄り添うこと。
第1話でカナデとレインが出会うシーンで、カナデがジャンプしてモンスターを攻撃した際に、カナデの下着が敢えて映されなかったこと(あのアングルでは物理的に見えるはずだが、そうしなかったことがとても良いと思った)。
お人よしで優柔不断でない主人公のアニメがとても珍しいと思う。もっとこのようなアニメが放送され、広まり、たくさん高く評価されてほしい。スタジオ様も「勇者、辞めます」のような良い作品を作った会社で、もっと評価されるべき。
正直言って「お人好しのやり方」がリアルでは通用するには工夫が必要であるとは思う。ただ、この生き方も作品の中でとは言え、「あり」と肯定される作品を視聴するとやはり悪い気分にならない。ありがとうございます。
追記:18禁のギャルゲーではあるが、お人よしで優柔不断でない主人公成分もっと欲しい場合、AXL様の「レーシャル・マージ」がおすすめ。