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【スナックむくみ】匂いにまつわるエトセトラ

いらっしゃいませ。
不定期開店、スナックむくみへようこそ。
変態むくみの独り言。よかったら一杯お付き合いください。


私は匂いフェチ。
物心がついた時には、落ち着く匂いがないと眠れない子供だった。

小さい頃に着ていた白地に赤い水玉模様のパジャマが大好きだった。成長してそのパジャマが着れなくなると、違うパジャマを着て、そのパジャマを持って寝ていた。パジャマのままでは邪魔になるので、母がハンカチ位の大きさに切ってくれ、我が家ではそれを『パジャマのはしきれ』と呼んでいた。
毎日持っていると、パジャマのはしきれには私の匂いがついて行く。そうして私はそれが無いと眠れなくなった。
次第にほつれ、黒ずんで来るパジャマのはしきれ。しかし洗うと匂いが無くなってしまうので、私は洗う事を断固拒否していた。

しかし、パジャマのはしきれにも寿命がやってくる。いつしかパジャマのはしきれは処分されてしまった。
が、私は第2のパジャマのはしきれを探し出す。こうしてずっと何かしらの匂いを嗅いで眠っていた。

良い匂いだけど嫌いな匂いと、臭いけど好きな匂いがある。

良い匂いだけど嫌いな匂い→薔薇
臭いけど好きな匂い   →耳垢・瘡蓋・鼻くそ
(鼻くその匂いが鼻の中で分かる時がある。あっ、汚いものばかりでごめんなさい。)

こうやって書き出すと、ただの変態だ。
私は垢っぽいのもが好きなのか・・・。
臭いけど、何度も匂ってしまう。

免疫に関わるHAL遺伝子。感染症により強い子孫を残すためには自分と異なるHAL遺伝子を持つ人と一緒になる必要がある。
マウスはその遺伝子(マウスの場合はMHC遺伝子)の違いを匂いで判別していると言われている。
諸説あるが、それは人間にも同じことが言えるのではないかと言われている。
思春期に女の子がお父さんの匂いを嫌がるのは、自分の親の匂いを嫌いになり、親とは違う遺伝子の人を好きになるためだと。

娘さんに「お父さん臭い!」と言われているあなた。
あなたの娘さんは極々正常ですよ。
きっと、いいパートナーを見つけることでしょう。

そんなこんなで、匂いフェチの私。
しかし振り返ると、これまでは何故か自分の匂いに近い人を好きになっていた。
だから上手くいかなかったんだ。

もっさりは私の匂いとは違うし、しっかりとおじさんの匂いがしている。
もっさりは自分の加齢臭を気にしている。
職場の事務の女の子に「匂ったら言ってな。」とお願いしているそうだ。
「もっさり課長、ちょっと匂います。」と言われる事があるらしいが、私にとっては堪らなく好きな匂い。

首の後ろに良い匂いの何かを塗ってくるもっさり。
「そんな余計なもの塗らんでいいねん。私はな、もっさりのその生の匂いが嗅ぎたいねん。」と思う。
朝起きると、頭を洗うもっさり。
「その匂い好きやから洗わんでいいねん。あんまり洗ったら禿げるで。」と思う。

耳の後ろ、首、頭、と犬のように匂う。(頭はメットを被った後は変な匂いがするけどね。)
脱いだズボンを匂う。
脱いだTシャツを被ってすっぽり中に入る。
ああ、落ち着く〜。
ずっともっさりのTシャツを鼻に当てて生活したい。
もっさりの洗っていないTシャツで、ぬいぐるみを作りたい。
作ったら、ここにアップします。

もしやこのパターンは初めて!?
な訳ないか。

全人類が見た目も性格も伏せた状態で、匂いだけでパートナーを選ぶことになったらどうなるのだろう。
「5番の匂いを選んだ人。」
「はい。」
「今日からあなたのパートナーはこの人です。」

何か話ができそうな気がしてきた。

本日はお越しくださりありがとうございました。
またのご来店をお待ちしております。

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