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外資だけど日本語は必須
こんにちは。
14年ほど働いていた外資金融の仕事ですが、外資でも日本語でのビジネススキルとマナーは必須です。
何故なら、お客さんの大半は日本人だからです。
私が働いていた東京支店の顧客は日本の金融機関、商社や一般企業でした。金融の世界で有名なアメリカ、イギリス、ドイツ、スイスといった外資系の東京支店も大切な顧客でしたが、そこで働いている方もビジネスレベルの英語ができ、日本語もができる方が多かったです。管理職になると英語のみを話す人の割合が多くなるかもしれませんが。
お客さんとは基本的に日本語で話し、日本語のメールを送るため、我が東京支店も英語のみができる社員よりも、日本語ネイティブで英語もできる日本人の社員が大多数を占めることになります。
では、日本語ネイティブではない外国籍の社員はいるのか?と疑問に思うかもしれませんが、外国籍の社員も基本的に日本語が話せる人がほとんどです。
仮に日本語ができない場合は、社内ITといった英語で仕事が遂行できる部署で働いています。または、NY本社と密に連絡を取る管理職レベルです。
前述のように顧客のほとんどが日本人である以上、大切になってくるのがビジネスレベルの日本語とマナーです。
社会人としての敬語での対応やメール、会議での名刺の渡し方などなど。日本の会社に就職して求められるスキルです。
即戦力が求められる東京支店では中途採用が多くなるので、すでに前職で日本語での経験とマナーを身に着けてきている人がほとんど。
一方で私が経験した範囲で言うならば、海外大学卒の新卒入社組や海外が長かった人はちょっと大変そうだなというのが実感です。面接を通して採用されているので基本的な日本語力は問題ないですが、社会人として求められる敬語を使ったことがない、ビジネスレベルのメールを書いたことがないというように。
日本のとあるアメリカ大学卒の日本人男性が入社し、私の隣のデスクにきたことがありました。英語は問題なく話せるけれど、日本語の電話応答や敬語の使い方、そして日本語でメールを書くことに不安を抱えているようでした。日本企業と違って研修ではそこまで詳しく教えませんからね。
なので入社間もない頃は、日本語のメールでおかしいところがないかを確認してほしいと言われたことがよくありました。
このように、外資系だから英語ができればよいと思われることが多いかと思いますが、日本の企業を相手にしているならばビジネスレベルの英語も大切だけど、ビジネスレベルの日本語ももっと大切だと思います。