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感想「Vampire Survivors」

プレイ時間:20時間 実績:56/56

ジャンクで中毒感溢れるB級グルメのような作品

ストーリー無し!大量の敵をひたすら倒し続けるだけ!
操作もWASDとEnterだけでシンプル。

前半はちょっぴり頭を使うけど後半は脳死で敵が溶ける様を眺められる。ローグライクアクションと言っても操作は移動のみで手軽に楽しめる点も良い。

正しく射幸心を煽るローグライクアクション

本作はものすごい中毒性が高い。1プレイが30分と長いにも関わらず、多くのプレイヤーが夢中になって遊んでいることからもそれは明らか。

では本作の中毒性とは何なのか、という点を分析してみる。

第1のガチャ:レベルアップ

上記の画像はレベルアップ時に選択できる武器とスキルの選択画面。
表示はランダムとなっており、必ず1つ選択しなければならない。スキルと武器の所持上限は5つとなっているため、運次第では弱い武器や外れのスキルを泣く泣く取る羽目になる。

ゲーム中盤にはスキルや武器の成長が飽和するため、最終的には武器とスキルの組み合わせが鍵となるゲームデザインになっている。プレイスタイルによって当たりは異なるが雑に言ってしまうとレベルアップの度にガチャを引いているようなものだろう。

武器とスキルの調整も絶妙で攻撃系から防衛向き、移動性能UP等々個性を持っており、不確定なガチャ結果をどう組んでいくかが楽しみの1つ。これは1プレイ毎にリセットされるローグライクとの相性がとても良いのではないだろうか。

第2のガチャ:宝箱取得

とりあえずこれを見て欲しい。

上記は一定間隔で出現するボスを倒すと入手できる宝箱の取得演出である。バンパイアからサバイバルしてるゲームとは思えないほど陽気でド派手。このゲームの象徴的な演出と言える。

宝箱が第1のガチャ、レベルアップと決定的に異なるのは排出対象がプレイヤーが所持している武器・スキルに絞られること。プレイヤーにとっては所持している武器・スキルのどれかを確実に強化できる確定ガチャなのだ。

この時点でプレイヤーにはメリットしかないのだが、運が良ければ最大5つのアイテムを一気に取得できる。レベルアップ5回分はとてもとても大きい。これはボスを倒すモチベーションにも大きく作用しているだろう。

まとめ

まとめるとローグライクそのものの特性に適度な不確定要素をちりばめて、1プレイ毎の体験に刺激と唯一性を与えているのではないだろうか。


このゲーム、「Magic Survival」という作品がゲームデザインの元になっている模様(作者公言済み)。動画を見るにコアの体験としては同じものを目指しているように思えます。

「Vampire Survivors」の強いところはコアとなる体験を踏まえた上で、より繰り返し遊びたくなるシステムと分かりやすい見た目と言った要素を組み合わせたことでしょう。0→1を生み出した制作者にも敬意を。


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