前提として、ソロモン王はイルミナティやフリーメイソンとは無関係であり、彼は単なる悪魔崇拝者や魔術師に過ぎない。フリーメイソンやイルミナティとの関連はない。
フリーメイソンという組織の背景には、バビロン捕囚の時代に秘教が生まれたことがある。この秘教は、ゾロアスター教とカルデアの神学が結びついて形成されたものであり、その後、アレクサンドリアのエジプトに伝わった。この過程で、エジプトの宗教と結びつき、ミトラ教やエッセネ派が誕生した。エッセネ派はセケンエンラーの死の儀式を受け継いでいたとされ、これがフリーメイソンに影響を与えた可能性がある。
このような流れの中にソロモン王は登場しない。エッセネ派にはセケンエンラーの儀式が受け継がれており、このエッセネ派や原始エルサレム教団、さらにはヨハネ派やマンダ教、シモン・マゴス、ドシテウス派などが関連している。これらの宗派はグノーシス主義の流れを持ち、ラザロの復活の儀式など、死と復活の儀礼を行っていた。聖書の中にも、こうした秘密結社的な儀式が記されていると考えられている。
ヘロデ王が作った古代メイソンの結社は、イエスの死後10年が経過したAD43年に設立された。そのため、イエスの時代にはすでにエッセネ派の儀式として死と復活の儀礼が行われていた可能性があり、この儀式がフリーメイソンに流れ込んでいったと考えられる。
フリーメイソンの設立は古代メイソンに起因し、エッセネ派の残党やマンダ教、シモン・マグス、ドシテウスなどのユダヤ人たちとリンクしていた。これにより、古代メイソンの『秘密の力』の創設者たちは、エッセネ派やグノーシス主義の影響を受け、彼らの儀式や理念を取り入れた可能性が高い。
中世において、テンプル騎士団がヘロデ神殿の地下から何かを発見し、古代の秘教を復活させたとされている。この秘教は異教的であり、グノーシス主義的な要素を持っていた。シモン・マグスや古代メーソンの直系かどうかは不明だが、これがフリーメイソンに伝わり、現在のマスターメーソンの第3位階の儀式にセケンエンラーの死の儀式が含まれていると考えられている。
フリーメイソンは古代メーソンから直接生まれたものであり、エジプトの思想や儀礼、シンボルが混ざり込んでいる。アレクサンドリアのエッセネ派からエジプトの思想が紛れ込み、フリーメイソンの儀礼や理念に影響を与えたことは確かである。これらが合成され、現在のフリーメイソンが形成されたという流れになっている。
メーソンの偽装工作
ボアズ=力/ヤキン=確立
マスターヒラムの位階
宰相ヒラムの死とヒラム・アビフの儀式の関連性
九人の創設者はヒラム・アビフとヒラム・アビウデのことをよく知っている。しかし、実際にはヒラム・アビフという人物は存在していない。彼らが行っている終夜祭の儀式は、ヒラム・アビウデの霊を慰めるためのものであり、完全に独自の儀式を行っている。この儀式は、現在のフリーメイソンには受け継がれていない。現在のフリーメイソンに受け継がれているのは、「3人の暴漢に襲われ、死んで、復活の儀式で再び生き返る」という儀式だ。この儀式は、古代メイソンが新参者を受け入れ、マスターメーソン、つまりマスターヒラムの儀式を行う際に作り上げた儀式と非常に似ている。非常に奇妙な一致だ。ここで「二重構造」が発生している。フリーメイソンが現在受け継いでいる儀式の形式は、実際にはエジプトの王セケンエンラーの儀式であり、それが長い間続いてきたものである。しかし、興味深いのは、実際にこの儀式を偽装して作り上げた者たちが、ヒラム・アビフと称しているが、実はヒラム・アビウデの霊を慰める儀式を間接的に行わせているということだ。
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