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【戦慄のカルト集団】「ヘヴンズ・ゲート」集団自殺事件

ヘヴンズ・ゲート」は、1970年代にアメリカで生まれたカルト教団で、創始者マーシャル・アップルホワイトボニー・ネトルズのもと、UFOや宇宙的な次元への移行を信仰していました。
彼らは、聖書の預言を基に「人間は魂の次元を進化させ、高次の存在になるべき」と説き、地球での生活を「天の王国」へ行くための修行と見なしていました。
1997年、ヘール・ボップ彗星が地球に接近すると、教団は彗星に隠れる「宇宙船」が天からの使者であり、魂を次の次元へ導くと信じるようになります。そして、魂がその宇宙船に乗るためには「肉体を捨てる」必要があるとして、アップルホワイトと38人の信者は自発的に集団自殺を決行しました。
彼らは皆、同じ服装と靴を揃え、顔を紫の布で覆ってベッドに横たわる姿で発見されます。その異様な儀式は、彗星と共に訪れると信じた「天の王国」への旅立ちの一環として行われました。

「異次元への旅立ちを夢見た信者たちの最期」

もしも、夜空に輝く彗星のそばに小さなUFOが浮かんでいたら?
「ヘヴンズ・ゲート」と呼ばれるカルト教団は、そんな光景を目にする瞬間を長年待ち続けた。そして、その彗星が「ヘール・ボップ」として地球に近づいた1997年、彼らはついに「天の王国」へと飛び立つ時が来たと信じ、自らの命を絶つことを選んだ。

教団を率いたのは、マーシャル・アップルホワイトとボニー・ネトルズの二人。彼らは「二人の証人」として聖書の黙示録に描かれた存在だと信じていた。アップルホワイトはかつて音楽の教師で、同性愛のスキャンダルからノイローゼに陥り、その時出会った看護師のネトルズが彼を「霊的な覚醒」に導いたという。

ネトルズは神智学やオカルトの知識に精通しており、グノーシス主義やニューエイジ思想を軸に「物質と霊の二元論」を教義として取り入れた。人間は地球という修行の場で学び、次元を超越した「ネクスト・レベル」に向かうことを目指す──それが彼らの理想だった。

「ヘヴンズ・ゲート」では、物質的な所有を放棄し、全てを共有することで信者同士の結束を強めていた。また、「人間的な未熟さ」を乗り越えるため、教団内では禁欲的な生活が徹底され、食事も質素で制約が多かった。さらに驚くべきことに、アップルホワイトを含む男性信者の一部は去勢手術さえも行ったと言われている。彼らにとって肉体は「旅の乗り物」であり、次元を超えるためには魂が自由になる必要があるとされていたのだ。

1996年、ヘール・ボップ彗星が地球に接近すると、教団内では「天の王国」からの使者が到来し、彼らを「次のレベル」へと導く宇宙船がやってくると確信されるようになった。教団内では自殺は禁止されていたものの、彗星と共に飛来する宇宙船に乗るためには、肉体を捨てることが唯一の方法だと解釈されていた。こうして彼らは「天の王国」へ帰還するための「自発的な旅立ち」を計画し始めた。

1997年3月26日、教祖アップルホワイトを含む39人の信者が、カリフォルニア州サンディエゴ郊外の住宅で遺体となって発見された。発見時、彼らは全員が黒いシャツとスウェットパンツ、新品のナイキの運動靴を身に着け、アームバンドには「ヘヴンズ・ゲート上陸班」の文字が記されていた。さらにポケットには、何故か5ドル札と25セント硬貨が入れられていたという。全員が順番通りに自殺を遂げ、次のグループが後始末をするという段取りまで計画されていたことがわかっている。

彼らの最後の映像が撮影される中、アップルホワイトはカメラの前で「planet earth about to be recycle(地球は再生の時を迎えている)」と語り続け、繰り返し「天の王国」への旅立ちを信者たちに呼びかけた。この映像には不思議な説得力があり、現在でも動画サイトにアップされ視聴されているが、彼のゆっくりとした話し方とその言葉には、不可解な恐ろしさが漂っている。

しかし、彼らが見た彗星の写真に写っていたという「宇宙船」らしき物体の正体は未だに解明されておらず、一部のUFO信奉者の間では「天の王国」からの使者が本当に訪れた証拠だとされている。しかも、この事件を目の当たりにした元信者や関係者たちの一部には、その後も後追い自殺を遂げる者が現れた。

この集団自殺事件を追った調査報告やドキュメンタリーは幾度も制作されているが、教団の信者たちがどの程度まで洗脳されていたのか、または彼らの信念がどれほど真剣なものであったのかは、謎のままである。

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