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【イルミナティ】聖書・キリスト教の研究-10/#146

はじめに、『悪魔に愛された女』に描かれるイルミナティの凄惨な儀式の実態を分析。次に「エノク」と関連する二つのテーマを説明する。一つ目は、モルモン教の終末思想が現在の国際政治にどのように関係しているかについて。二つ目は、現象世界の背後に存在する霊的な組織、「二つのイルミナティ」について考察する。


悪魔に愛された女

「悪魔に愛された女」は、1928年にフランスのイエズス会神父が発見して、パリで出版されて大きな反響を呼んだ。その後、散逸して忘れ去られたかに思えたけど、1985年にメキシコのフランシスコ系修道院の主祭が再発見して、再び世に出ることになった。
この本は、クロチルド・ベルソンという女性の壮絶な人生を描いてる。彼女は、フリーメイソンであった父親を持ち、その美貌と知性で周囲を魅了していた。でも、その美しさゆえに悪魔の標的にされてしまい、悪魔は彼女を自分の妻にすることを計画していた。
父親はフリーメイソンの陰謀によって破産させられ、莫大な借金を負うことになる。そして、娘のクロチルドをフリーメイソンに入会させれば借金を帳消しにするという条件で、彼女はフリーメイソンに強制的に入会させられてしまう。
クロチルドは、フリーメイソン組織の最下層から一気にトップへと昇り詰め、その最高位階である「ルシファーの花嫁」の称号を得る。本書では、彼女がフリーメイソン内でどのような儀式を行っていたのか、そして当時の歴史に影響を与えた著名人たちとの関係などが詳細に記されている。
例えば、ビスマルクやアメリカの第20代大統領ガーフィールド、イタリアの英雄ジュゼッペ・マッツィーニといった歴史上の人物が登場し、クロチルドが彼らとどのように関わり、陰謀に加担していたのかが明らかになる。

本書は、歴史の裏側、表面的には知られていない真実を明らかにする貴重な資料だ。クロチルドは、フリーメイソン組織の中核である「イルミナティ」に深く入り込み、その内部で闇の儀式を行っていたことを告白している。「イルミナティ」は、現在でも実在し、強力な活動を続けている秘密結社だ。本書は、その実態を明らかにする重要な証言と言えるだろう。
しかし、本書に書かれている内容は、実際に証明することは困難だ。クロチルドが記述した場所に行って、彼女が主張する通り階段や牢屋があるのかを確認するしかない。
とはいえ、クロチルドと全く関係のない別の複数の人々が、闇の組織から脱出した経験を語り、同じような内容の儀式を暴露し、さらに、彼女しか知り得ない内容も含まれてて、本書の内容が単なる空想ではないことを示唆してる。
もし、本書の内容が単なる空想だと主張するなら、新約聖書やイエスの物語、旧約聖書のモーセの出エジプト記など、歴史上の多くの物語も同様に無意味なものとして扱わなければいけない。
理性的思考を持つ人であれば、本書の内容のリアリティを理解できるはずだ。本書は、闇の組織の真実を探求する上で、非常に重要な文献であり、この分野に興味を持つ人にとって必読の書と言えるだろう。

タイトル一覧
フリーメイソンの一人娘
イルミナティの神殿
快楽集会の夜
ガーフィールドの密儀
殺人入団式
女密使の誕生
悪魔の聖週間
イタリア王の毒殺命令
七頭龍との対話
鉄の宰相ビスマルクの暗躍
イルミナティの聖書
ルシファーの秘密教義
女預言者の旅立ち
アメリカ大統領に死を
龍への反逆
逃避行の朝

ジョン・トッドという人物が、悪魔崇拝から脱却しキリスト教に回心した後、暴露した内容によれば、悪魔崇拝の起源はソロモン王にあるという。彼の主張では、ソロモン王が最初であり、最も偉大な魔女だと言っている。悪魔崇拝の中では男性であっても「魔女」と呼ぶようだ。トッドによれば、最大の魔女はソロモン王であり、彼が確立した儀式が今でも続けられていると断言している。現代でもこの儀式は実施され続けており、特にアメリカでは悪魔崇拝がものすごい勢いで広がっているとのこと。

ロッジの様子:悪魔の聖週間

悪魔の聖週間
聖木曜日の午後、真夜中前にロッジに集合することを通知する、召集カードを受け取った。 セレモニー全体は3つの階を使って行なわれる。最上階にはあらゆるブラザーが階級の別なく集まっている。最上階とはいえ、実際には地表面にあり、窓もなければ明り取りもない。 入口ホールの両側には、帽子と外套用に、金箔を張った椅子と小卓が2列に並んでいる。左には洗面所、そして右側には「黒の部屋」と呼ばれる隠し部屋がある。ここから螺旋階段が地下の2つの階を貫いて、狭い土牢に通じている。そこはロッジに入り込もうとして捕まった侵入者や、疑わしい人間が閉じ込められている場所だ。

入口ホールから控えの間を抜け、大きな屏風扉を通ってロッジ本殿に入る。
左側には、「赤の部屋」があり、ここで血塗られたテストが行なわれる。入団のためのもっとも恐ろしい審査――残虐な殺人――をわたしが経験させられたのがこの場所であった。最後に、いくつかの冒瀆行為が行なわれる3つの「緑の部屋」がある。図書館へ続く長い通路が1つある。そこから、最高位のメーソンだけが集まる会議室に入る。新メンバーが入団するときには7人だけがここに集まるが、役員が昇格するときには40人が集合する。

それから、おどろおどろしい「黒の部屋」がある。この部屋は全体が黒いシルクで覆われ、不気味さをいっそう際立たせている。最後に、「光輪オーロラの部屋」と呼ばれる白塗りの小部屋がある。ここは外部の人間を神秘の煙に巻き、ロッジに加入したいという気持ちをそそらせる場所だ。
会員、得度者、達人と呼ばれる人々の集団が、これら隠し部屋のある第1ロッジを行き来しているのだが、実際には、彼らは何も知らされていない初心者に過ぎない。
また、大きな講堂兼食堂もある。「グノーシス」(知識の間)と呼ばれる円形演技場もあった。これは研究所であるが、ユダヤの密教「カバラ」しか研究されてはいない。「神秘主義」と称する黒魔術がここで行なわれていた。知恵と他人の支配力を得るために悪魔を崇拝する術である。
これらの部屋に囲まれる形で、高位階者のためのグランド・ロッジ、あるいは円形神殿があった。このように、ロッジはかなり複雑な設計になっている。
p70–73
わたしはロッジの同志たちの流れに交じって上の階へ出た。秘伝者と達人が「緑の部屋」に待機している。それから祭りが始まった。
祭壇の上には大理石の冠を頭に載せる子羊の大理石像が横たわっていた。心臓は槍に突き刺され、脚は釘付けになっている。明らかにイエズスを愚弄するためのものだ。信じがたい光景だった。ゴルゴタでの磔刑は、ロッジにとっては勝利なのである。ロッジのブラザー全員が、キリスト教徒の日曜日を金曜日に変更することを夢見ている理由はここにある。
イルミナティの各グループは、出口で分かれた。新参者と低い位階のブラザーはそのまま図書館に直行し、肉と魚を盛り合わせた料理にありついた。
それ以外のブラザーは、食堂に入る前にいちばん下の階か地上階のホールに入り、そこでまた分かれた。低い位階の者は「秘密知識」のグノーシス館に直行し、わたしを含む高い階級の者は直角ホールに上がり、イエズスの受難を愚弄する卑劣な儀礼を開始した。
半円テーブルの上に、象牙細工の十字架が立っていた。その前面に、教皇を愚弄する三重冠をかぶせられた等身大の人形が立っていた。そのわきに1冊の本を置いた三脚台があり、11本の燃える燭台が立っていた。同じ明るさの三脚台がほかに2台あり、この3つは三角形をかたちづくるよう配置されている。
三角形は「聖なるデルタ」を表わしている。これはメーソンの「三位一体」を表わし、ヒドラであるルシファー、獣であるベルゼブブ、そして偽預言者あるいは偽キリスト(アンチキリスト)を意味している。11本の燭台3セットは、フリーメーソンの最高位に至るメーソン33位階を意味している。
半円にテーブルを囲むようにわたしたちを配置すると、本を取りいくつかの節を読みあげた。それから、ぞっとするようなヘブライ語、あるいはイディッシュ語の呪文が四方から聞こえてきた。発狂しそうな雰囲気が、徐々に堂内のメンバーを覆い始める。

突然、グランドオリエントは手斧をつかんだ。そして、無気味な叫び声を徐々に高めながら、生きている人間を収めた教皇人形の首めがけ、力の限り、斧を振り下ろした。生贄は恐ろしい絶叫をあげ、眼窩から左右の目玉が飛び出た。さらに一撃を加え、首が床に吹っ飛んだ。残虐行為が終わると、場内は一瞬静まり返った。ブラザーたちは血の臭いを喜んでいるように見えた。どのブラザーも、息絶えた生贄の血の海に手を突っ込んだ。わたしは恐ろしくなり、後ずさった。
p74–77
忌まわしき儀礼が始まった。わたしはただ従わなければならなかった。生贄の生首を銀の盆に載せ、「赤の部屋」へ移動する。ここで、首は「聖なるデルタ」に置かれた。横にはドルイド僧をかたどる2体の石膏像が立っていた。

悪魔に愛された女

三角形は「聖なるデルタ」を表わしている。これはメーソンの「三位一体」を表わし、ヒドラであるルシファー、獣であるベルゼブブ、そして偽預言者あるいは偽キリスト(アンチキリスト)を意味している。

上記に関する解説
BC 2001年:
マルドゥク(闇のトップ)/ナブ神
BC 539年(バビロン滅亡後):ニヌルタ(サトゥルヌス・サターン)/ニムロデ(バアル・ベルゼブル)
AD 107年以降:デーヴァダッタ/カナン
元々、2001年には闇のトップとしてナンバー1マルドゥクが存在し、その次にナブ神がナンバー2だった。しかし、紀元前539年にバビロンが滅ぼされたことで、ナンバー1がニヌルタに交代した。ニヌルタは別名で「サトゥルヌス」とも呼ばれ、「サターン」とも称される。サターンは土星を意味し、ギリシャ神話に登場する神であり、サタンとも結びつけられる。ニムロデはバアル、あるいは「ベルゼブル(蝿の王)」とも呼ばれ、これがナンバー2の存在となる。その後、AD107年に再び支配体制が変わり、トップはデーヴァダッタに、ナンバー2はカナンへと移行する。この支配体制は現在に至るまで続いている。
ここで分かるのは、闇の主、大王としての「サターン(サタン)」が頂点に立ち、その右腕としてベルゼブルが存在するという構図だ。ベルゼブルは「悪霊の主」「悪霊の頭領」とされ、ナンバー2の立場である。このように、サターン=サタンという連続したイメージが歴史的に続いているが、実を言うと「サタン」というのは元々「サタナエル」という光の大天使だった。サタナエルは第一天使であったが、堕天した際に「サタン」となり、その後アザゼルに回心して、最終的には光の大天使に戻った。このため、サタナエル、アザゼル、そして現在のサターン(サタン)とは全く別の存在である。
ここで言うサターン、サタンは悪の大王であり、その右腕としてのベルゼブルが存在する。そして、この名前や構図が時代を経ても続いてきた。ベルゼブルという名前が何度も登場するのは、悪霊の頭としての役割が続いているからであり、元々はバアル神=ニムロデを指していたが、代替わりによって役割だけが残ったとも言える。
このように、悪魔の大王を「サターン」「サタン」と捉え、キリスト教の中では「ベルゼブル」を悪霊の頭として捉えている。つまり、ベルゼブルがナンバー2で、サタンがナンバー1という構造になる。この構図が長らく続いており、イルミナティが崇拝する存在として【アンチキリスト・ベルゼブル・ルシファー】が存在する。これらはすべて同一視されており、三位一体とされているが、ルシファー=サタンではなく、サタンは別の大王として存在している。【ベルゼブル・ルシファー・アンチキリスト】の三者が、サタンの右腕として機能する三位一体である。

部屋を出るとわたしは胸をなでおろし、晩餐会場に急いだ。両手を洗ってから食卓についた。こんなときに食べ物が口に入るはずがない。ワイン2、3滴しか喉を通らず、全身に寒気を起こしていた。食後のスピーチでは、メーソンに反旗を翻す主だった者たちを皆殺しにして、国家の自由を勝ち取るという話が話題に上った。
次に、祝杯があげられた。乾杯をするたびに第2グランドオリエントが十字架上のイエズスの顔にワインをぶちまけた。全員がこれに倣った。次いで、彼らは聖なるホスチアをひきちぎり、それがイエズス・キリストの「まことの血と肉」であることを知ったうえで、何度も刃物を突き刺した。象牙の十字架にこれを釘付けにし、四方から唾を吐きつけた。しまいには水盤に放り込んだ。儀礼殺人をしたあと手を洗うのに使った水盤である。このなかで、ホスチアは血に染まった。
このとき、ドアをノックする音が聞こえてきた。パンと酒の用意をされている「見習いの部屋」へ移動する合図だ。12人の娼婦がそこで待っていた。晩餐会はロッジにつきものの、いつも通りの乱交パーティーに早変わりした。男たちはわたしの見ている前で娼婦と絡みだし、いたるところに体液が飛び散った。恐ろしくなり、憤りをぶちまけようと心に決めたそのとき、ガーフィールドが部屋に躍り込み、わたしの手をつかんで外に連れ出した。
この卑怯者はわたしを救出する瞬間を待ち構えていたのである。嫉妬心がそうさせたのだ。彼はここにいたって、すべてのブラザーに自由平等なセックスを奨励する、ロッジの律法に背いていたのである。
彼は言った。「わたしはあなたのために、またもやロッジの律法を破ってしまった。彼らがわたしにひどい復讐をしないことを望むだけだ!」

悪魔に愛された女

こういった考え方は、イナンナ崇拝と同じ。バビロンやバビロニアの女神は売春婦、いわゆる聖娼であった。同じ構図が現代にも当てはまる。つまり、女神の代わりに匹敵するような女性たちもまた、共通の売春婦として扱われるということだ。

ところが、ガーフィールドはそのロッジのトップだったが、彼女はガーフィールドの愛人であり、彼は彼女を他の男に渡したくなかった。そのため、ガーフィールドは彼女をずっと守り続けていた。しかし、この行動はロッジの律法に違反しており、いずれ彼が裁かれる可能性があるという。

聖金曜日祭の犠牲者はドイツ人だった。「カドッシュの騎士」の位階を持つ、高位のメーソンである。名をツェマルドと言った。ツェマルドはパリに行って「大審問者」として働くようにとの指令を受け取ったが、到着してまもなく、仕事を監視されるのを嫌うようになった。ツェマルドは仕事を放棄した。このような不忠実はメーソンでは重罪にあたる。反逆者は呼び出され、監視する4人の見張り番に耐えるよう要求された。これにも反抗したため、ツェマルドは地下牢に閉じ込められ、聖金曜日まで生き長らえるよう、少量の食べ物を与えられた。聖木曜日には顔を殴られ、さんざん罵倒の言葉を浴びせられてから睡眠薬を盛られた。そして、首に打撃を受けて目を覚ました瞬間に、彼の首は胸から断ち切られたのである。
この恐るべき儀礼の生贄を毎年用意するために、聖金曜日の前ごとに特殊指令が発動されることを、わたしはこのとき初めて知った。

悪魔に愛された女

この本の中で重要だと思われる部分があり、後々のことに繋がっていく内容がある。特に新約聖書を説明する際に、この部分を理解しておかないと新約聖書の一部が理解しにくくなる可能性がある。なので、先にこの重要な点を取り上げて紹介しておきたいと思う。

私に読ませるためのものであろう、大きな本が机の上に置かれている。秘伝者たちが言うところの聖書だ。それは999年頃に彼らの精霊(カナン)が告げたものと言われ、ベルゼブルの聖なる遺産として大切に守られている本である。
***
その会議のメンバーたちが、タルムードとも呼ばれるメイソンの聖書から一説を朗読した……

メイソンの聖書がタルムードとも言われている……このタルムードはユダヤ教の聖典だ。つまり、ユダヤ教のラビ(教師)たちが誰と繋がっているかが見えてくる。現代のユダヤ教でもタルムードが聖典として用いられている。そして、メイソンたちはこのタルムードや、ユダヤ教の密教であるカバラ、さらには黒魔術も研究している。「聖書はタルムードだ」と言うが、タルムードがユダヤ教の聖典であり、権威あるラビの教えだ。
ということは、ラビたちは誰かに繋がってその聖典を書いているわけで、その「誰か」というのが明確になる。ただし、一般のユダヤ教徒たちはその事実を知らない。要するに、ラビという権威ある聖職者が言った神聖な言葉だと思い込んで、今でも尊重しているだけだ。だからこそ、なぜイエスがユダヤ教のパリサイ派に向かって「まむしの子らよ」と言ったのかが理解できる。彼らはイエスを磔にしようとした人物たちであり、イエスは彼らを「まむしの末裔」と呼んだのだ。イエスの磔は、彼ら、すなわちフリーメイソンにとって最大の勝利であった。キリスト教徒からすれば、この事実は驚愕に値するだろう。

モルモン教(エノク教)とイルミナティの関係

モルモン教指導者たちの系図を見ると驚くべき手がかりが現れている。
モルモン教のトップの指導者は例外なくメロヴィング王家の地筋を引く子孫に当たる。ここではブリガム・ヤングを例にあげて論じてみたい。

イルミナティ悪魔の13血流:世界を収奪支配する巨大名家の素顔/フリッツ・スプリングマイヤー

モルモン教会のもう一つの顔は情報機関である。ユタ州ソルトレイク市にある本部の地下は、核攻撃にも耐えられる巨大なシェルターになっていて、そこには世界最大のコンピューターの一つがある。
このコンピューターには世界の人口の半数以上の情報が入っている。日本を始め、世界各地に張り巡らされた(モルモン)教会の網はイルミナティの情報機関である。優秀な若者が選抜されて、伝道師の服装をしながら情報収集に当たっている。

http://www.rendaico.jp/jesukyo/settyusyukyoco/morumonkyo.htm

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