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#5 2人で取り組むふたりの子育て

はじめまして。加熱寿司をつくっています。わたなべです。
現在、パートナーとふたりで、多くの方に支えられながら、加熱寿司の開発・販売を行っています。

我が家では現在、ふたりの子育てをしています。

  • ひとりめ:去年生まれた第一子。おとこのこ。1歳6ヶ月。

  • ふたりめ:第一子妊娠中に産声をあげたアイデア。11/22に正式販売しました。名を”加熱寿司”といいます。

加熱寿司は、私たちの妊娠時の体験から生まれたプロダクトで、妊娠中の頑張っている女性はもちろん、パートナーのことを想う男性のみなさんにとっても価値を感じてもらえるような体験を目指してつくりました。

新たないのちを授かる夫婦が、これから起こる大きな変化をふたりで乗り越えていけるよう、加熱寿司を通して、それぞれを想い、敬うようなコミュニケーションにつながればと思っています。

そんな想いを込めて作った商品なので、フタリノさんにお声がけいただきとても嬉しいです。
今日はふたりの子育てをしている私たちの本音(と建て前)をシェアします。

息子と加熱寿司(くしゃくしゃにされたパンフ)

ふたりの子育て

ひとりめ(男の子)とふたりめ(加熱寿司)の子育てをまとめたものが以下です。
加熱寿司は自分たちの妊娠時の体験から生まれました。

「出産まで、生ものは食べないで下さいね」
昨年9月、私自身妊娠が発覚し、産婦人科で一言目に言われた言葉です。妊娠中は免疫が下がるため、食中毒のリスクから生ものの摂取に注意が必要です。

なかなか理解されにくいのですが、妊娠中は本当にお寿司が食べたくて仕方ありませんでした。街でもSNSでもお寿司ばかり目に入り、何度も「お寿司が食べたい」と叫んでいました。鮮度が高いものなら食べても良い等とも言われますが、私は赤ちゃんに万一のことがあったら、と思うと我慢せざるを得ない状況でした。

ここから私の「妊婦 お寿司」で検索する日々が始まりました(冗談抜きに20回は検索しました)。

ある日、「このお寿司欲は私だけ?」と思い、ツイートしました。

結果、想像をはるかに上回る6000人の方に共感の声を頂きました。

ここから「お腹の子ども」と、「自分のお腹を満たすもうひとりの子ども(加熱寿司)」の「ふたりの子育て」がはじまりました。

Twitterで連絡をくれた方にレンタカーを借りて試作品のお寿司を届けたり、クラウドファンディングで200万円を超えるご支援をいただいたり、自分たちと同じような想いをもった方の声をひとつひとつ聞きながら、加熱寿司はお腹の子供とともに少しずつ成長していきました。

食が制限される妊娠中の女性はもちろん、パートナーである男性も様々な想いを抱えており、「妊娠中は自身もお寿司を我慢している」「頑張ってくれているパートナーになにかをしてあげたいけど、できることが限られている」などの声を聞きました。

妊娠、出産はどうしても女性に負荷が偏るからこそ、男性から女性に感謝の気持ちを伝え、家族が増えた先の未来を想像するようなコミュニケーションが必要だと感じ、いまの加熱寿司のコンセプトが生まれました。

ネタとシャリと火を表す加熱寿司のロゴですが、
父と母と子で作られる家族の和という意味も込められています。

とはいえ、きれいごとだけではいかない

とはいえ、生まれたての子どもを育てながら、加熱寿司を作るのはすごく大変でした。

初めての子育ては、夜泣きで全然寝てくれなかったり、病気で保育園にいけない日々が続いたり、思い通りにいかないことがほとんどです。妊娠中も自分の身体が自分のものでない感覚がつらかったし、もう妊娠したくないというのが本音です。ふたりめはパートナーに産んでほしい(笑)

また、加熱寿司においても、おいしさと安心を両立するために、試行錯誤を続け、いろんなお寿司屋さんの職人さんに相談したり、やったことの無い梱包や容器のデザインなど、いろいろな初めてがありました。

子育てをしている全てのお父さん、お母さん、本当にすごいです。

こんな感じで、いろんな初めての壁を乗り越えたり、回り道しながら少しずつ前に進んでいます。すべてを投げ出したくなることも、まれによくあります(笑)

ふたりで大切にしている3つのこと

日々、慌ただしい日々を過ごしていますが、そんな中で私たちが夫婦として大切にしていることを3つ紹介させていただきます。

1.大事なものに愛を注ぐこと

先ほどのとおり、子育ては思い通りにいかないことがほとんどです。
たまに「こんなしんどいことを、なぜわざわざやっているのか」と散らかった部屋で自問自答することもあります。

一方で、子どものくしゃくしゃの笑顔やふとした瞬間に訪れる成長、加熱寿司を食べてくれた方の喜び、感動の声など、しんどさ以上のものをたくさん貰っており、こんな貴重な体験ができるのも、共感し応援を続けてくれている皆さんあってのことだなとしみじみ思います。

子どもが寝た後、夫婦で話す話題は子どもと加熱寿司のことばかりです。
大事なものに愛を注げることを当たり前とせず、感謝し大切にしたいと思います。

2.みんなに助けてもらうこと

みなさんもそうだと思いますが、仕事や子育て、いろいろ多忙です。ふたりだとあっという間にパンクするので、たくさんの人に助けてもらっています。

市のシッターサービスや保育園にお世話になったり、加熱寿司の商品開発、製造、ブランディング、数え切れない方のお力添えでここまできました。

「ふたりの取り組み」を「みんなの取り組み」にさせてもらうことで、なんとかやっています。いつも助けてくれるみなさん、本当にありがとうございます。

たくさん助けてもらった分、加熱寿司が誰かの助けになれると嬉しいです。

3.ふたりで話すこと

とはいえ、ふたりの親はわれわれ夫婦しかいないです。

一方、パートナーは一番近い他人であり、他人の考えていることは案外わかりません。自分たちがお互いが考えていることを理解するために、会話を大事にしています。

特に妊娠、出産中は女性の身体に信じられないような変化が起きており、このような変化を察してもらうのはほぼ無理なんじゃないかと思います。

我々の場合は毎月、ふりかえりの時間を設け、夫婦で会話を重ねながらここまで来ました。夫婦だからこそ、慢心せずにお互いを理解することを大切にしています。

いつか我が子に自慢できるチャレンジを

子育ては大変。だけど、自分たちも自分の人生の主人公です。

大変なことばかりでときには喧嘩もありますが、子どもと加熱寿司、ふたりでふたつの子育てを一緒にやってきたからこそ、生まれた絆や得られた幸せもたくさんあると思います。

このチャレンジをいつか大きくなった子どもに自慢し、誇りに思ってもらえる日を夢見て、ふたりで頑張りたいと思います。

加熱寿司はこちらから

加熱寿司はいい夫婦の日の11/22から販売しています。
ありがたいことに初回生産分は5分で完売しました。
https://kanetsu-sushi.com/

妊娠中のパートナーや生モノが食べられない方への贈り物として、そして自分へのご褒美として新しいお寿司はいかがでしょうか。よかったらご賞味いただけると嬉しいです。

感想やお問い合わせはこちらまでお願いします。
https://twitter.com/kanetsu_sushi
https://twitter.com/aisushi3


加熱寿司 代表 渡邊愛さん

一橋大学大学院修了。日清食品株式会社にて営業・海外駐在・マーケティング部での経験を経て、独立。2021年東京から地元福岡にUターンし、第一子を出産。
自身の妊娠中に食事が制限され、食べたいものを食べれなかった経験をきっかけに、生ものを控えている方も安心して食べられる「加熱寿司」を企画、開発。2021年にクラウドファンディングを実施。当初目標を大きく超える1,113%の支援を頂いたことをきっかけに2022年6月より起業。パートナーである夫とともに事業を推進中。

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