#11 ふたりの出産
こんにちは!助産師で現在一児の母、梅ちゃん(@twitter)です。
5年前からパートナーのひろ先輩とともに「世界で1番満足な出産へ」をコンセプトにアミプラ!助産師YouTuberとしても活動しています。
今回は私と夫、たくちゃんとの「ふたりの出産」についてお話させて頂きたいと思います!
フタリノさんではラジオなどのコンテンツを通して、私達夫婦が今の生活に至るまでのお話もさせて頂いております。
出会って約10年、いろんな出来事や葛藤・危機を経て、今回は第一子の出産についてお話します。
第一子の出産
私達は家族と共に命を迎える瞬間を大切にしたかったので、助産院で出産することを選びました。
助産院では妊婦健診、出産、産後入院と家族一緒の時間を大切にさせて頂き、温かい幸せな時間を過ごせました。
世間一般的に出産や子育ては、とても大変で、お金もかかるし心身ともに疲労し自分たちのやりたいことを諦めざるを得ないことのような、マイナスなことに捉えられる風潮もあるのかなぁと感じることがよくあります。
しかし、私たちが妊娠、出産、育児を振り返って思うことは「楽しい!ありがとう!幸せ!」という想いでいっぱいだということです。
これは決して、楽チンでなんでも思い通りにいっている!ということではありません。
もちろんヘトヘトになることも、困ることも失敗することもたくさんありますし、予想外の出来事もあります。
なぜ、私たちはふたりの出産を楽しめたのか?
いろんな切り口や状況があると思いますが、振り返ると私達ふたりが共通して大切にしてきた3つのポイントがありました。
1. 夫のたくちゃんが、子どもを産むくらいの気持ちでいてくれていた
たくちゃんは、私が妊娠したときから「僕が産むつもりでいるから」と言ってくれていました。
面白いなぁと思っていましたが、この信念にはとても救われたと思います。
出産は女性にしかできませんので、助産師をしていると「男の人にもつわりや陣痛の辛さを味わって欲しい!」という女性の声がよく聞こえてきます。
私も、もし自分の旦那さんが出産を他人事に捉えていて好き勝手にしていたら、同じように思うし恨むと思います(笑)。
でも、たくちゃんは「僕が産む」と言いながら出産場所選びや調べごとなどを私と一緒にしてくれたり、妊婦健診にもすべて立ち会って助産師さんと話をしたり、妊婦にとって良い食事を一緒に楽しんでくれたり、妊娠中毎日マッサージをしてくれたり、出産~産後入院中も立ち会える助産院を選び、常にそばにいてくれたりと、効率ややるべきことなどを優先するのではなく、
「私と一緒に何かをする」「夫の自分にできることをする」ということを徹底して意識してくれました。
また、私もそんなたくちゃんを心から尊敬し、素直にありがとうと思える土台が妊娠前の様々な出来事を通して整っていたように思います。
「ふたりの出産」「ふたりの子ども」という視点をお互いが共有し意識して行動でき、「私は1人じゃない」「何かあっても2人なら乗り越えられる」と思えたのだと思います。
2. 柔軟に生活環境を変える
出産を機にたくさんの対話を経て、「出産」や「子どもとの生活」「家族との時間」が私達にとって1番大切であり優先したいことであるということが改めて明確になりました。
そして、どうすればそれを大切にできるかを考え、ふたりの今まで生活リズム、生活スタイル、こだわりなどなどを、これを機に一度キッパリ手放したり見直したり変更したりしました。
中でも大きかったのは、住む環境、働く環境をガラリと変え、子どもといられる時間を大切にできる環境や、融通がきく働き方を選んだことです。
小さなことだと、声に出して伝えるとか、助けを求めるとか、素直に甘えるとか、時間にとらわれず休むとか、いつもやってることをやめるとか。
そんな調子で生活のひとつひとつの作業を無意識にこなすのではなく、また期待して計画や思い通りにいかそうと頑張るのではなく、目標に向かってその日その時で柔軟に対応し、身を委ねていくことを大切にしましたし、それを支え合いました。
なかなか今までの生活を変えられない、手放せない状況や心の縛りみたいなものが少なからずそれぞれにあると思うのですが、変化していくことを許し、楽しむことをしてみると、意外と困ることはそれほどなく、とてもシンプルにより気楽になれることに気付きました。
3. 自分にできることをする
これが1番大切だと思うのですが、過去の私は「自分にはどうにも操作できないこと」を一生懸命に動かそうとしたり、思い通りにいかそうと頑張ったり、他人の責任まで担いにいっていて、本当の自分がやるべきことに集中できていなかったと思います。
あれもこれもやらなければいけない、望む結果にならなければ私の責任だと思い込み、いっぱいいっぱいになってキャパオーバーしていた時期に、夫のたくちゃんが常に「梅ちゃんにできることはなに?」と問いかけてくれ、少しずつ自分の課題に気付きました。
もっとシンプルに「自分にできることはなにか?」を見つめると、案外やれることは少なくて「これは夫ができることで私がやることではない」ことや「これはお腹の赤ちゃんの課題であって私が担える範疇ではない」ことなどなどが明確になってきました。
声に出す、行動する、今は休む、など、自分にできることをやったあとの結果は「神のみぞ知る領域」であって私がコントロールできることではありません。
私、たくちゃん、お腹の赤ちゃん、関わってくれた助産師さんたち、時代の流れ、いろんな立場の人や環境がそれぞれにできることをやりきった結果起きたことは、それがベストで運命なんだと、たくちゃんの関わりや出産を経て腑に落ち、理解できるようになったなぁと感じます。
さいごに
長くなりましたが、今回は3つの視点を思い返してみました。
私達ふたりの出産はふたりの出産で、それぞれのペアや家族の数だけ大切なエピソードや想いがあると思います。
その想いを大切にできる出産でありますように。
それぞれの家族の形を応援しています!
そして1人では決して妊娠できないように、出産や子育ても1人ではできないと身をもって実感します。
相手がいるからこそ、いろんな苦労も痛みも喜びも幸せも感じさせてもらえる。改めて夫のたくちゃんや子どもに感謝したいと思います。
現在は第二子を妊娠中です!
私の第一子の妊娠中の経過や出産の様子はアミプラYouTubeにて公開しています。
たくちゃんも出演して想いを語ってくれているので、ぜひご覧ください☆
最後に今回は投稿の機会をありがとうございました!
▼アミプラのYouTubeはこちら
助産師YouTuber アミプラ 梅ちゃん
初代助産師Youtuberアミプラの助産師。オンライン助産院を開業し、個別相談も受付中。
夫たくちゃんと音楽ユニットBABY BABY(@babybaby1992)を結成し、作詞作曲・音楽活動もしている。
ラジオ「フタリノコト」の梅ちゃん出演回はこちら
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