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【XYのふたりごとVol.5: ホントはみんな " ヤバイ女DNA " を持っている】

 みなさん、こんばんは。(例のごとく18:00の更新が間に合わず、アセアセしながら必死に打ち込んでおります)新型コロナウィルスの影響で自粛モードの日々。自宅でお仕事される方、こんな時こそ社会のために働かなくてはいけない方。人により様々かと存じますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 本日のテーマは、「ヤバイ女DNA」について。『東京ラブストーリー』に始まり、ヤバイ女の生態についてXYらしく分析してみました。本日も隙間時間にぜひ、ゆる〜りお楽しみいただければ幸いです。

◆ 誰もがみな "ヤバイ女DNA"を持っている

めぐみ:私の持論ですが、「ヤバイ女DNA」はすべての女性にあるものだと思ってるんですよ。
せいな:うん。
めぐみ:日々生活する中で、ストレスがある限界値を超えた瞬間にムクッと自分の中の「ヤバイ女」が出てくる。そうすると、自分でも意図せずヤバイ行動にでちゃう。それがヤバイ女DNAなのではないかと。(笑)
せいな:ストレスが限界値を超えたときにヤバイ女化するってことね。
めぐみ:そうそう。どんなに心身ともに健全な人でも、気づかずに溜め込んでいたストレスが爆発すると「ヤバイ女」に変身しちゃうわけです、ハルクみたいに。しかも男性よりも女性の方がストレスきっかけの突然変異のパワーが強いイメージがあるから、余計に際立ない?個人的見解ね。
せいな:どうなんだろう。でも今名古屋で爆発してる男性いっぱいいるけどね。
めぐみ:名古屋?
せいな:いっぱいというのは語弊があるかもしれない。(笑)とにかく、今「俺はコロナだ!」ってお店で騒いだり、暴れてる事件が名古屋(愛知県)で多発してるよね。
めぐみ:あーあーあー。あれ、名古屋なのね。
せいな:ほぼ名古屋だったはず。理由はわからないけど、報道されてる人はみんな男の人だった。なんだろう。男性はストレスが爆発すると場を支配しようとするのかな?みんなを怯えさせてその場を支配したいみたいな感じなんだと勝手に推測してる。だから一概に女の人の方が爆発した時のパワーがすごいとも言い切れない気がする。
めぐみ:確かに。そうか。じゃ、言い方を変えると女の人のストレス爆発の方がグサグサと刺さってくる感じがして痛みを感じるんだよね。男の人は爆発してもドーーーンッ!と吹っ飛んで終わりな感じというか。街中で爆発してる女の人見かけたときとか遠目で見ててもグサグサと負のエネルギーが刺さってきて痛い感じするんですよね。私が女だからピュアに感じ取れちゃうだけかな。
せいな:そんな気がする。ピリッとしてて無視される感覚ならわかる。物理的な無視ではなく、目の奥が無視してる感じっていうか。拒絶にも近い感じ?女同士だからそれはわかるけど、男の人はその感じわからないだろうね。
めぐみ:あれやだよね。・・・でも私もやっちゃってるときあるんだろうな男の人に。(反省)
せいな:無意識にね。女の人のストレス爆発のイメージはヒステリックなものと、ただただ冷たい態度とでアウトプットが分かれるよね。
めぐみ:心の奥が凍っちゃってる感じ、あれ怖いよね。
せいな:「大丈夫?」って聞いたら「大丈夫、”本当に”大丈夫。気にしないで。」って拒絶される感じね。大丈夫じゃないのに。
めぐみ:あぁ。それね。(自覚あり)
せいな:距離取られてそれ以上は踏み込ませない、という拒絶。(笑)そういう人に限って”本当に大丈夫ではない”んですよね。


◆ 東京ラブストーリーの「さとみ」はダントツでヤバかった

めぐみ:わかる〜。(笑)それでいうと、最近『東京ラブストーリー』を観る機会があって。初めて見たんだけど、ヤバイ女選手権にでたらダントツで1位取れそうな登場人物がいたんですよ。
せいな:私観たことないかも。「カーンチ!」のやつ?

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めぐみ:ですです。カンチは織田裕二さん、カーンチ!って言ってるのが『赤名リカ』という帰国子女でキャリアウーマンの役柄の鈴木保奈美さん。カンチの幼馴染で親友役がプレイボーイでボンボンの江口洋介さん。で、ヤバイ女選手権殿堂入りの女性が有森也実さん演じる『さとみ』なんですけど。
せいな:うん。
めぐみ:もうね、この有森也実さんが”意図せず”ヤバイ系女子で。役柄は幼稚園の先生で、いわゆるお淑やかで控えめな感じの絵に描いたような男ウケ女子なんですよ。

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せいな:ふむ。
めぐみ:で、鈴木保奈美さんはご存知の通りカンチに直接「SEXしよ!」とか言えちゃうくらいあっけらかんとした女性なわけです。後々そんな彼女も彼のことを思って立てたり、遠慮してみたり、それなりに控えめな部分もあったんだってことに気づくんですがそれはいいとして・・・(思わず熱くなる)
せいな:うん(笑)
めぐみ:とある回のエピソードで、有森也実さん演じる「関口さとみ」と江口洋介さん演じる「三上健一」が付き合って同棲することになるんだけどね。プレイボーイの三上が一生懸命さとみ一筋になろうと努力はするんだけど、医学部のお金持ちのお嬢様で同級生の千堂あきほさんにもどこか惹かれていて ───
せいな:うん(・・・センドウアキホ?)
めぐみ:ひょんなことで彼女と三上がお酒を飲んだ帰り道、家の前でタクシーを降りて別れたはずが彼女(千堂あきほ)が降りてきて、三上に抱きつくんです。

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せいな:おお。
めぐみ:で、三上は戸惑いながらもそっと肩に手をそえて半分受け入れるんだけど、その瞬間に有森也実さん演じるさとみが帰ってきて目撃してしまうんですよ!
せいな:あら・・・!
めぐみ:でね、こっからがヤバイ女だなって話なんだけど。さとみはそこで三上に声をかけることもなく、ただ立ち去るんです。うつむきながら泣きながら。行く当てもなく夜の街をトボトボ歩くわけです。で・・・「赤名リカ」とすでに恋人関係で一緒にダブルデートもしてたくらい周知の関係なのに、ふと見かけた公衆電話からカンチ(織田裕二)に電話をかけるんですよ。家にはカンチはいなくて、留守番電話にメッセージを入れるという結果になるんだけどね。(当時は家電しかない)
せいな:う〜わ〜。ヤバイやつだ〜。(笑)
めぐみ:そう。ヤバイでしょ。(笑)もともと、さとみと三上とカンチは3人同郷で古くからのお友達なので相談したくなる気持ちもわからなくもないのですが、リカともしっかり交流があって、カンチが過去に自分に好意を抱いていた事実も知ってたくせにそれはないだろう、と。(笑)
せいな:ないね〜。
めぐみ:で、結局その留守電のメッセージを聞いたカンチはさとみの元に駆けつけて。同じ頃、リカは友達との飲み会でカンチを誘うために留守電にメッセージを入れていたんですが、連絡がないので早めに抜けてカンチの家に帰ると、留守電のランプが点滅してるわけです。。
せいな:!!
めぐみ:御察しの通り、自分の留守電を確認するつもりでボタンを押したら、聞いちゃうんですよ。さとみの留守電を。その内容がまたヤバくて。
さとみ:『長尾くん、いま何してる?...まだ会社かな?リカさんと一緒?...私はね、私は...もうわからない。三上くんが信じられない。お願い、長尾くん決めて...。私、長尾くんの言うとおりにする...。』


◆ " 相談女 "にご注意

せいな:ひゃ〜。いわゆる、”相談女”だ。
めぐみ:相談女?
せいな:そう。なんかね、相談ってする必要はないわけじゃん。
めぐみ:う〜ん、まあね。したくなる気持ちはあるけどね。
せいな:特に、彼氏の相談を男友達にする必要ってないんですよ。
めぐみ:彼氏の友達(=男友達)ってことならわかるかな。
せいな:ま、そうですね。関係地が深くないのにってことかな。こういうタイプの女の人って「相談女」って呼ばれてて、かまってほしいだけなんですよね。
めぐみ:いるよね、そういうタイプの女。(笑)・・・とにかくさとみ自身があまりにも「感情抑制型」というか。もっと吐き出すべき時に吐き出しとけばよくない?と。ドラマだから仕方ないんだけどさ。(笑)
せいな:相談したいんだけどって異性にわざわざ連絡をする女性って、かわいそうな私、それでも頑張る私、を見てほしいわけですよね。そこで、承認欲求を得てる感じというか。ゲスいやり方ですよね。
めぐみ:まあ気づかずにやってる子もいるよね。だからこそヤバイって話なんだけど。悪気がないってことが一番の罪になっちゃうというか。
せいな:なんかでも、いまそれ聞いてて思ったけど。無意識にやっちゃう人に限っては、その根底にあるのって人の感情をコントロールしたいってことなんじゃないかな。
めぐみ:コントロールしたい?
せいな:ストレートに自己表現できない、自分の気持ちを伝えられないって人に多い気がする。
めぐみ:確かに。さとみ自身、リカみたいに友達とカラオケに行ったりせずに仕事が終われば帰って家にいるタイプで、付き合ってすぐ同棲しちゃうし、挙げ句の果てに朝、彼を送り出す時には『早く帰ってきてね』っていうんですよ。(笑)
せいな:(笑)
めぐみ:でもリカの方は、カンチに今夜会える?と聞かれると『どうかな〜』ってはぐらかしつつも家に会いに行く、みたいな。対極なんですよね。で、リカの方が精神的に安定しているというか、自分で感情をコントロールできそうな感じで、ヤバイ女感はさほどない。
せいな:なるほどね。
めぐみ:はて、自分がさとみの立場になったらどうかなって考えたら、たぶん私はドキッとして悲しい気持ちになりつつも、カツカツカツと抱き合う二人の元に歩み寄って「どうしたの?なにやってんの?」ってちょっとイラっとしながら聞くか、どんなプレイボーイでも家の目の前で抱き合うなんて野暮なことはしないだろう、と何かしらの事情を察知して「寒いから中に入って話聞いてあげたら?」っていうと思うのね。つまり、なにも言わずに立ち去るなんて絶対にありえないな、と。目の前でやってくれんじゃん、かかってこいよ状態になるというか(笑)
せいな:うん、わかるわかる。本音を言えないからそういうことになるんだよね。体裁を保ちたいとか、自分のイメージを保ちたいとか、嫌われたくないとかなんだろうね。
めぐみ:そうかもねぇ。
せいな:心を開けない結果、他人の男の元に行くわけでしょ?ほんとやだね〜。(笑)
めぐみ:男友達の彼女と交流が深くなってしまったらそれはできないよね。彼女の存在は知りつつも、ほとんど知らないような人ならまた話は別かなと思うし、その辺は男の方でうまくハンドリングしてると信じるしかないんだけど。
せいな:迷惑をかけるかもしれないって想像ができてない、もしくはできてるのにやってるってことがヤバイのよね。
めぐみ:最悪、もしもカンチしか相談する相手がいないってことなら、リカも一緒に来てもらうとかなんか方法あるでしょう、って思う。


◆ 心を開く瞬間は逃さない方がいい

せいな:無意識だろうと意識的だろうとズルイ人だと思う。さっきの早く帰ってきてねのくだりで確信したんだけど、それって相手に指示を出す言い方じゃん。早く帰ってこさせるための言い方でしょ。でもそれって、物理的に早く帰ってきてもらうというよりは「(寂しいから)早く帰ってきてね」なわけじゃん。
めぐみ:わかるわかる。
せいな:早く会いたい、離れてる時間が長いのが嫌だから、早く帰ってきてほしいわけでしょ。だったらそれを言えばいいわけですよ。まんま伝えるっていうね。
めぐみ:そうね、そういうの大事。
せいな:結局、さっきの相談女のさとみは「君はよくやってるよ」とか「君にそんなことするなんて」とかそういう言葉を聞いて、自分を安心させてるんですよね。多角的に物事を感じ取ったり理解することができないというか。
めぐみ:ほう。
せいな:めぐさんみたいに、「なにやってるの?」とか「中に入れば?」とか言える人は、その瞬間にそれが幸せを揺らがすとは思っていないわけですよね?
めぐみ:いや・・・心の中ではドキドキというか。やめてぇぇ!ってショックは受けてると思うよ。(笑)
せいな:あ、それはそうだと思うんだけどもっと深い何かまで意識が及ぶわけじゃないですか。何かあるのかも?とか彼の行動を決めつけないというか。抱き合ってた=彼氏はあの子が好きなんだ、みたいにならない。
めぐみ:うん。まあ、自分の愛する人が、同棲してる家の目の前で浮気しちゃうほどダサい男ではないと信じたいしね。(笑)
せいな:二人の間に入って、止める行為をするってことは、ある意味自分だけ悪者になるかもしれないリスクがあるわけで。それができないからさとみは黙って去ったんだと思う。
めぐみ:そうか。でも今話してて、割って入る私の方がヤバイ女なんじゃないかと不安になってきた。(笑)
せいな:なんで(笑)
めぐみ:いや、なんか私、基本的に付き合っちゃったらその人との恋愛相談ってよっぽどのことがない限り他人にしないんですよ。付き合うまでとか、好き合ってるかも?くらいの時は話すけど。結局は会話のネタとしての相談でしかなくて。本当に悩んでる時ほど人に話さないというか。
せいな:うん。
めぐみ:で、よく周りに「強いよね」とか「どうしてそんな長く付き合えるんだ」とか言われたりしたけど、全く悩まないわけないし、相談したくなる時も全然ある。で、どうしてるかというと、そういう時は彼に直接相談しちゃうんですよ。(笑)
せいな:うんうん。
めぐみ:「私、今あなたのことでこんな風に悩んでるんだけどどうしたいい?」とか相手が関係に慣れてきてコミュニケーションが雑になってきた時に「最近愛してるって言わなくなったことが寂しいから、もっとちゃんと言い合いたい」とか、機嫌いい時も悪い時もあるので雰囲気は様々だけど(笑)一貫してるのは、基本は本人に言い辛いことでも全部言って、「この不満を解決する方法を一緒に考えたい!」ってスタイルで。(笑)結局のところ、恋人関係においてはお互いが一番の理解者であると思ってて、誰か他の人に相談したところで答えは出ないんだから、本人に聞くのが一番早い正解純度が高いと思ってるんですよね。
せいな:なるほどね。
めぐみ:でもある時、そんな話を友達にしたら、めんどくさ〜!と言われたことを今思い出して、もしや私はヤバイ女なのかもしれない、と今ふと思っちゃった。(笑)
せいな:いや、そんなことないんじゃない?私も直接言うよ。
めぐみ:あ、そうか。そうよね。じゃあいいか(笑)本人に言った方が早いよね。
せいな:うん。早いというか、二人の問題だから結局は本人に言わないと解決できないし、考えを言い合うことで意見をすり合わせたり、受け止め合うことでフェアになれるんじゃないかな。でも、相談事を本人にいうことでめんどくさいとか嫌われたら嫌だって思う人が第三者に相談するんじゃない?
めぐみ:あぁ。じゃあ、やっぱ本人はめんどくさいと思ってたのかな。(悲しい顔)
せいな:でも、相談したことを面倒くさいと思うようなパートナーはそもそもダメなんじゃない?長い間一緒にいたらいろんなことが起きるじゃん。そういう時に話し合ったり、日々の感情を共有できない、それを面倒だと思うような相手ならそもそもうまくいかないよ。
めぐみ:そっかそっか。(感情が行ったり来たり)


◆ 邪気は少しずつ放出しよう

せいな:自分自身と会話していくことでストレスを少しずつ放出していくことはとても大事だよね。ヤバイ女にならないように、悪いものは少しずつ出す
めぐみ:せいないさんは、どんな風に放出してるんですか?
せいな:うーん、私は少し特殊かもしれない。クリエイティブな仕事をしている時がそれに近いかな。自分との対話の時間でもあるし。日記も書くし、そういう時間で自分と向き合って、もやもやするものを吐き出しちゃうかな。
めぐみ:日記いいかもね。
せいな:メンタルケアとしても日記は有効みたいですよ。
めぐみ:深く考えすぎるのも、ね。
せいな:そう、だから夜は考え事しないとかね。私昔22:00になると携帯のリマインダーで「深く考えるな」って出るようにしてた。
めぐみ:手法がデジタルだね。(笑)
せいな:そう。まあとにかく、こういうことを重ねることでいわゆる「メタ認知」ができるようになって、自分の求めることとか、ちょっとしたゆとりの時間を持てるようになったかなと思う。
めぐみ:なるほどね。時間と余裕がなきゃできないけどね〜。
せいな:そうなんですよね。余力がないとね。


◆ 半径5メートル以内をご機嫌に

めぐみ:なんかめちゃくちゃ話が逸れたような逸れてないような感じなんだけどさ。結局のところ、みんなヤバイ女DNAは持ってて、それがムクッと顔を出す瞬間はストレスでいっぱいいっぱいになってる時が多くて。そうならないためには自分に正直でいられる瞬間を持つってことと、居心地のいい空間で自分と向き合う時間を作るってことなんだと思うんだよね。総じて、半径5メートル以内の空間と自分をご機嫌にしてあげることが大事で、今みたいにコロナの自粛モードの時こそ、そういうことが大事なんだろうなと。
せいな:そうね、半径5メートル以内の空間を居心地よくするのは大事。私にとってはそれがお花かな。1本150円とかで買えちゃうしね。
めぐみ:心を開く特訓と、自分と向き合う練習と、それぞれとっても大事だけど日々時間に追われる生活をしていたらそんなことはできないじゃないですか。お花を生けるなんてまさにそれで。で、そういう人はどうしたらいいんだってなった時、半径5メートルから出た社会がどうかってことがとても大事なんだなと最近はコロナの件で思うようになった
せいな:そうだね〜。コロナの一件で自分たちの力だけでは及ばない、行政に頼るしかないこともあるんだって改めて感じられたよね。
めぐみ:そう。だから半径5メートルの世界をご機嫌にするには、実は選挙に行ったりすることもとっても重要なのだなと思います。社会が変われば、自分の身の回りも間接的に変わっていくわけですよね。周りでよく、自分が選んだわけじゃないからって首相とか大臣とか政治家には何も期待してないっていう人もいるけど、彼らは選挙で選ばれた人たちであることに変わりなくて。つまり私たちが選んだ、もしくは選ばなかったことで出来上がった世界が国会なんだろうから、もっともっと政治に参加する若者が増えなきゃいけないなと思います。前よりも切実に。
せいな:「ヤバイ女DNA」は誰にもあるもので、だいたいはストレスがその要因。結果的にストレスを溜め込んでしまう人はおそらく、心を開けない瞬間が多かったり、本音が言えなかったり。そういう時は無理に自分を変えようとせずに、自分の半径5メートルの世界を居心地よくしてみる。お花を買ってもいいし、お部屋を模様替えしてみてもいい。お気に入りの調味料でご飯を食べてもいいし、お水を飲む時にお気に入りのグラスにしてみるとか。視野が狭くなるとストレスが上がるから、自分にゆとりを強制的に与えるような空間や時間の使い方をしてみるってことなんじゃないかな。


◆ 『子宮に沈める』から考える

めぐみ:そうね。あ、それでいうと、最近観た『子宮に沈める』って映画があって。とんでもなくしんどい映画なんですけど。知ってます?
せいな:いや、知らないかも。(ググる)
めぐみ:これ、大阪で実際に起きた事件を元に、育児放棄によって自分の子供を殺してしまったお母さんの話なんですけど。映画の作り方がドキュメントテイストで、母親が子供たちをマンションの一室に閉じ込めて放置する(お母さんは交際相手の元で生活を始めてしまう)ところからが長くて...。是枝監督の『誰も知らない』なんて比じゃないくらいに子供達の環境が過酷なんですよ。3歳くらいの女の子と1歳の男の子が食料もほとんどなくなってる空間で外にも出れず、ひたすら母の帰りを待つ。正直見てられないし、かなり不快な気持ちになるのでお勧めはできないんだけど。見なくてはいけないような使命感に駆られて私は最後まで観たけど、正直何度か目を背けずにはいられなかった。で、要は何が言いたかったかって、このお母さんも最初は旦那さんがいて幸せな結婚生活を送っていた時期があったんですよ。離婚を気にガラガラと全てが崩れておかしな方向に行ってしまうんだけど。半径5メートルの世界を子供2人抱えて居心地よくすることが難しくて、社会にも見放されて、友人や家族も救ってくれなかった。そして、ヤバイ女DNAがムクッと顔を出したんだと思うんですよね。
せいな:本当だ、すごい賛否両論な映画だね。彼女の生い立ちもいろいろとありそうですね・・・。(レビューを見ながら)
めぐみ:そう。それもある。この痛ましい事件をずーっと遡っていくと、心を開く、自分と向き合うっていうことができていたら、もしかしたら避けられた事件なのかもしれない。さらに、社会がもっと彼女に目を向けていたら、子供たちを救えたのかもしれない。もっと想像膨らませてみたら、自分だって彼女の立場になったらどうなっただろうって。急に他人事じゃない気がしてきて。
せいな:誰にでもなる可能性はあるね。完全には否めない。
めぐみ:そうそう。多分、お子さんがいるお母さんは全く理解できないと思うんだろうけど。怒りすら覚えるかもしれないし。でも、一方でこれも社会の片隅にある現実ではあるわけですよね。


◆ アーティストは「生命維持」に必要不可欠だ

せいな:助けを求められないこともあるのは十分わかる。でも少なくとも、やっぱり強制的に自分自身でゆとりを持つような訓練をしないといけないと思う。それには文化や芸術も必須で。この間ドイツかどこかでそんな声明も出てたけど。人間が生きていく上で、ゆとりや余暇のようなものは絶対にないといけないんですよね。
めぐみ:わ〜。欧州らしくて好きだな。日本もこういうカルチャー欲しい。日本ではこういう時に、真っ先に必要のないものかのようにされてしまう「音楽」とか「芸術」。なくても生きていけるみたいに思われているけど、本当はそんなことない。
せいな:そう。私もクリエイティブな世界で生きる人間として、この声明がとても響いて。美しいものやクリエイティブなものを感じることは命において必要なんですよ。
めぐみヤバイ女DNAを抑制するために、文化や芸術に触れ合うのも一つってことだね。
せいな:そう。自分が美しいと思えるものを知って、感じて、心を開く瞬間や、居心地のいい空間作りを強制的にやる。そうすることで今日の自分が明日を作って、ちりつもで心地よい生き方につながっていくんだと思います。
めぐみ:そうだね。自分の周りが整ったら、次は社会で、社会が整えば自分の周りももっとよくなる。自分ファーストな考え方でいいから、社会を変えることも考えて、選挙権のある若者はぜひ選挙に行ってほしいな。今回のコロナの一件で今の内閣や都知事(または県知事)がどんな風に動いたか、何をしたか、をしっかりと見ておくべき。
せいな:みんな、今この時を覚えておいて!って感じだね。
めぐみ:次の選挙が楽しみです。若者の投票率が上がる選挙になればいいな。


(おわり)


<次回は4月15日(水)18:00更新予定>
【XYのふたりごとVol.6:#おうち時間 にオススメの映画 10選!】をお届けいたします。このブログへの感想やご意見、メッセージなど気軽にお寄せください。

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