くやしいなあ

そろそろ職場の異動内示が出るころである。
私が勤めているところは、異動内示がそろそろなのだが、
その前に、管理職に昇任するものに対しては内々に連絡がくるようだ。

うわさでは聞いていたが、
同じ年で、なんとなくつるんでいた職場の人が内々に連絡があったと暗い顔をして報告にきた。
私にも連絡がきているかと思っていたらしい。

だが、私にはそのような連絡は来ていなかった。
そして、来なかった。
おそらく、今の職場で居残るのではないかと思い始めて自分を慰めてはいる。
しかし、今日、昇任がきまった人から、昇任せずに、別の職場に異動だねと言われたことで、確かに、、そちらのほうが可能性としては高いかもしれない。
自分では、気が付かないようにしてきたが、私は能力がないのだな。と思った。
これまで頑張ってきたつもりであったが、すべて空回りであったか。
落ち込む。悔しいと思う。

今の職場に異動して数年。
上司は3人変わった。
今の上司もできる人だが、前の二人の上司より優しい。
以前の上司はできる人だが、冷たかった。
例えば、当時、緊急対応があったために通常業務ができるのは、業務後であった。しかし、残業している私のことは、まるで見えない存在のように扱っていた。挨拶さえしない。
また、二人目の上司は、残業している者に対して、好きで残業していると言って、仕事の進捗状況さえ聞かずに、チャイムが鳴るとさっさと帰っていった。そのくせ、業務時間中は自分の業務をスムーズに遂行するために、名前を呼びつけ、仕事のペースを崩されていた。
二人の上司は、その後、幹部となった。
その当時、残業をつけずに3年間サービス残業であった。
そうしているうちに、心は疲れ果て、自分の生活はネグレクト状態となる。
自分の無能さを責め、かといって仕事を辞める勇気もなく、死にたいなと思っていた。
会社のストレスチェックでは高得点、高得点のものには人事からアンケートがくる。精神科を行くか、カウンセリングを受けるか。
私は、カウンセリングを希望としていたが、半年以上たっても返事がこない。そのときの精神状態は最悪であったので、なかなか担当に言えない。
職場では大丈夫です。なんともないですという顔で過ごしていたので、
ぼろぼろの自分に出すのには勇気が必要であった。
たまたまエレベーターが一緒になって、そのときに、思い切って担当に聞いたら、忘れてましたの一言であった。

ひどい。

そこから職場に対しての不信感は持つ。
というか以前からあったか。

今は、年齢は若いが、今までの二人の上司と違ったので、残業をつけさせてくれ、理解がある方である。
ようやく人の生活に戻れた。とそう思っていたが、年明けから年度末まで仕事がハードで落ち着く暇もなく、今に至る。

正直いうと、今の職場を異動したいが、今の精神状態で異動すると心が折れそうである。
でも、人事は非情。
人事権をもっている人たちの仲間ではない私は、先が読めない。

自分は昇任の対象ではない。ということを知らされた。
正直、悔しい。
なぜ、あの人が、、
と思う。こんなに悔しいものなのだ。
そして、さらに、その人から言われた言葉に悔しいと思っていながらもおどけて見せる自分。
どこまで見栄っ張りなのか。

…この悔し涙も、いつか役に立つ日がくるのだろう。
今は、悔しがろう。涙を流そう。

そう思えたら、少し気持ちが軽くなった。

これからは、、、どうなることやら。