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君はどこから来たの?

昔、出張先でランチをしたときのこと。

まだ、スピリチュアルという言葉を知らなかったころのこと。

一緒にランチをしたのが、大学を卒業して1~2年の男性H君と20歳年上の女性Nさんの3人。

3人の話が合うわけでもなく、H君が気を遣って話をしている。もともと雑談が苦手な私は居心地の悪さと、しらけた気分でH君の話を聞きながら、早く注文した食事が運ばれてこないだろうかと思っていた。

雑談の流れのなかで、何かそう思うような内容があったのかもしれない。
ふと、H君は、いったい、この子はどこから来たのだろうか?という疑問を抱いてしまった。そう思ったらガンダムや宇宙戦艦ヤマトに出てくる漫画の宇宙空間が思い浮かび、その中を彗星が何処からともなく来て、す~と地球の中に吸い込まれていくイメージが思い浮かんだ。そのイメージを自分のなかにとどめておけばよいものを、つい、私はほかの2人が会話しているときに「Hさん、君は一体何処からきたの」と聞いてしまった。
彼は一瞬、「大丈夫か。こいつ」とい冷たい目を私に向けた後に、笑いながら、「やだなぁ、〇〇からですよ。知ってるくせに」と答えた。
「いやいや、そういうことではなくて」と続けそうになってしまったが、この場に似つかわしくないことを言っていることに気づき黙った。その後の記憶は覚えていないが、確か、Nさんが「そんなことも知らんのかい」という感じで生物の話をしてくれていたような気がする。

その後の移動中、「人はどこから来て、どこへ去っていくのか」という言葉を思い出していた。

正確な言葉は「我々はどこから来たのか、我々は何者なのか、我々はどこへ行くのか」ですが、、

答えはでない問いかけをして一生を終わるわけにはいかず、問い続けるのが私の人生の目的ではないのだが、たまに、果てしないことを思い出して、今ここにいることの不思議さ、不確かさを感じるのもいいかなと思っている。

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