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もし、そこにいたら…

今日、電車に乗っていたときに「ウージの下であなたと出会い、ウージの下で永遠の別れ」The Boomの島唄が頭の中で流れていた。久しぶりである。

はじめて島唄を聴いたとき、とても悲しい歌だなという印象があった。歌詞の意味のなかで「ウージ」がサトウキビ畑だと知り、この歌の背景は沖縄戦だなと思った。そしたら、三つ編みした白いセーラ服にモンペ姿の女学生の姿や20代ぐらいの女性の姿が浮かんできた。

島唄がはやっていたときに知人に「これって沖縄戦のことだよね」と言ってみたら、歌の意味なんかどうでもいいのだと一笑に付された。

それから数十年経過した数年前、作詞の宮沢和史さんが島唄について語っていた。沖縄で聞いた話をもとに作ったということである。私はウージの下で永遠に別れたを戦場に行く恋人を見送る女性のことだと思っていた。しかし、宮沢氏によれば、サトウキビの下にあるガマでの集団自決のことを指しているということであった。

この話を聞いて、読谷村のチビチリガマとシムクガマを思い出した。またあちこちで起きた集団自決。移動できない戦傷者に配られた青酸カリ。

もし、私がその場にいたら、どういう行動をとっていただろうか?
自決していたのだろうか、それとも生きようとしていただろうか。

そんなことをふと思った。


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