単純に生きる
好きなものは好き、嫌いなものは嫌い、やりたい事だけやる。苦手なものは得意な人に頼む。出来ない事は出来ない。
ただのわがままな人?
たしかに、ちょっと昔なら敬遠されるよね
まぁよくある会社の一社員ならまず出世ないね。
それでも良い。出世なんてクソ喰らえって思えて行動出来る強い自由なひともいれば、初めから好きな事を優先にして生きている人もいる。
何も無くても作れば良い。その経験こそが恐れからの解放。
ケニアやタンザニアにいた頃にスラム街によく足を運んだ。
彼らは生きていくことの天才。無いものは作る。少ないものほど分け合う。
少し小銭を稼いだものは得意げに子供たちに駄菓子を分け与える。もうヒーロー。
子供達の熱量がまったく違う。物質的な貧困や教育のハンディはあるけど生きていく逞しさがあった。
彼らに悲壮感はない。
ぼく医者になる
絶対日本に行くから案内してね
先生になるんだ
いろんな夢を聞いたけど、みんな共通してるのが、家族や周りの人を助けたいって気持ちだった。
絶対なれるって思った
大金持ちになって、高級車に乗って、いい女と○○○なんて子はいなかった。
二十歳前後でちょっとナイロビあたりで暮らしてスラムに戻ってきた奴にはそんなのもいたけど、それでも無理してんのか、子供たちに格好つけてお菓子とか買ってた。俺にもおごってって言ったら強引にオイラのポッケから小銭を奪いやがった。
でも憎めなくてね。
また会おうってって約束したが、その約束も果たせぬまま30年以上の歳月が過ぎた。
54歳から、また新たに新しいものを作ろうとしている。成田線に揺られながら浜省を聴き、これから北海道に向かう。
無いものは作ればいい。
モデルに沿って人真似なんてオイラらしくない。
小学校卒業の時、寄せ書きで書いた【自分の道】
回り道結構、障害結構結構くそ喰らえ