『スーツの鉄道青春夜行』担当編集イチ推しポイント
2021年もあとわずかですね⛄
今年も『スーツの鉄道青春夜行』を応援してくださった皆さま、
本当にありがとうございました✨
今回は、担当編集Mイチオシのポイントを解説していきます!
すでに読んでくださった皆さま、まだ読んでいない皆さまもぜひチェックしてみて下さい!(なるべくネタバレ少なくしていますが、未読の方は要注意!気になるようでしたら先にぜひ本書を読んでからお読みください~♨)
それではスタート!
①鉄道マニア(スーツさん)の執念がすごい
なんといっても、これです。
担当編集は鉄道マニアではありませんので、スーツさんの動画を初めて見た時も圧倒的な知識量と鉄道のマシンガントークに驚きましたが、今回スーツさんが本書のために語ってくださったエピソードも、とにかくブルートレインにかける熱い想いと「絶対にラストランに乗ってやる」という執念がすごい🔥
スーツさんからお話を直接聞いていた時も、原稿に起こすために録音音源を聞いた時も(2回目なのに)面白すぎて笑いが止まりませんでした(笑)
そんな中でも担当のイチ推しエピソードはこちら!
「4歳、ブルートレインとの出会い」と「ブルートレインで通学」
「4歳、ブルートレインとの出会い」
貴重なスーツさんのご両親のお話も出てきます!
スーツさんが初めてブルートレインに乗ったときの思い出が美しく蘇ります🕯
「ブルートレインで通学」
スーツさんともなれば、学校帰りにブルートレインに乗って旅をして、そのままブルートレインに乗って学校へ通学(!)するなんて日常茶飯。
その時のエピソードです。
岩倉高校の学友たちとの友情も必見😢
➁夜行列車の旅情をたっぷりと味わえる
かつては、日本各地を縦横無尽に走っていた夜行列車。
現在はサンライズ瀬戸・出雲号のみ(定期運行)。
目を覚ますと銀世界…まさしく川端康成の世界です。
狭い寝台で朝まで過ごす一夜…
スーツさんが愛してやまないブルートレイン、夜行列車の旅情を追体験できます🌃
担当のイチ推しエピソードはこちら!
「さよなら583系、わくわくドリーム号の旅」
東京ディズニーリゾートと東北地方を結ぶ「わくわくドリーム号」の最終運転に乗車したスーツさん。
”棺桶寝台”とも呼ばれる、極狭の、上体を起こすこともままならない583系の中段寝台はスーツさんの青春時代そのものだったそうです。
↑こんな感じ
>鉄道マニアはこの小さな窓がみんな大好きで、こぞってそれぞれの寝台の窓にぴったりくっ付いて景色を見ています。
なんだかかわいいですね(笑)
これまでの中段寝台の思い出にどっぷり浸りながら、青森まで向かいます。
(余談ですが、中段寝台の仕組みが非マニアには理解が難しく、最も編集に苦労したエピソードの1つでもあります)
③スーツさんの旅路を一緒に追うことができる
各エピソード冒頭に、スーツさんの旅路を再現した日本地図を載せています。各列車の行程図ではなく、あくまでスーツさんが進んでいった旅路なので、例えばこんなものもあります!
こちらは高校1年生だったスーツさんが「初代トワイライトエクスプレス」に乗車した時の行程。
初代トワイライトエクスプレスは本来大阪から札幌までを走る長距離ブルートレインですが、日本1周旅行をしていたスーツさんは、立山黒部を回ったあと、途中駅「直江津」から乗車したようです🌙
④車掌さんの車内放送で運行当時の状景が蘇る
➁とも重なりますが、本書ではマニアにはたまらないであろうブルートレインや国鉄型特急が運行していた当時の車内放送を忠実に再現しています。
もう聞くことの出来ない、かつてのブルートレインの車内放送、ラストランの貴重なお別れのあいさつ放送にもご注目!
⑤端正な装丁
ここまでは、内容にまつわるものでしたが、最後にデザインのお話も!
名久井直子さんによる、端正で落ち着いた本文ページのデザインも、ぜひ味わっていただきたいポイントです。
④でお話した車掌さんによる車内放送も、書体を変えてすっきりと読みやすくなっていたり、写真も多く入っていますが、ごちゃごちゃとならず、上品さが漂っています。
スーツさんの醸し出す、本来の落ち着いた雰囲気や旅のノスタルジーを表わせればと思っていましたが、まさにピッタリなページデザインでした。
いかがでしたでしょうか。まだまだ語りたいポイントがあるのですが、長くなりそうなので一旦ここらで…(;'∀')
スーツさんの魅力あふれる旅路と語りを十二分に味わえるよう細部までこだわっております✨
これを機に、まだお手に取っていない方も、すでにお読みいただいた方も、注目して読んでみて下さいー!
来年も、『スーツの鉄道青春夜行』をよろしくお願いいたします🎍
どうぞよいお年をお迎えください!