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かろやかに働くために〜ねばならぬビリーフを手放したい〜
わたしと「ねばならぬ」の呪縛
先日、自分自身が復職に向けキャリアコンサルティングを受けてきました。
そこで、自分が「私いまだに囚われているな」と自覚したことがありましたので、自戒を込めて振り返りたいと思います。
私が抜け出せずにいるのは「ねばならぬビリーフ」
「仕事たるもの周囲に迷惑をかけてはならない」
「役職者たるもの責任を持って率先して頑張るべき」
「〜でなければならない」ということをセッションの中で(きっと何度も)口走っていたのでしょう。
最後は、「自分にいちばん優しくすること。あなた自身が明るくいられないと周りが暗くなる。あの人自分のことしか考えてないと言われたら成功!くらいの気持ちで臨んだらいい。」と送り出されました。
母親・妻の役割に対しては、あまり「ねばならぬ」的なこだわりはないのですが、こと仕事となると、他人によく思われたい「ええ格好しい」な所も捨て切れず、割り切れない自分がいます。
この「ねばならぬ」という受け止め方に対する療法があるんだということを、キャリアコンサルタントの学びの中で知り、自分自身にとっても大きな気づきだったので、あらためてまとめてみます。
(知ることですこし救われたけど、考え方を変えるって難しい…)
アルバート・エリスの論理療法
「なばならぬビリーフ」は、米国の心理学者アルバート・エリスにより提唱された「論理療法」の中に出てくる非合理的な人間の信念のひとつです。
論理療法
・人間の行動と価値観、情緒反応の相互作用に注目し、人間の問題行動は、ものの考え方と情緒の結びつきにあると斬り込んだ治療法。
・出来事をどのように受け止めるかという信念(ビリーフ)によって、結果として生じる感情や行動、身体反応は異なる。
誤った思い込みや思考を修正することで、結果として生じる感情や行動を、より健康で適切なものに変化させることができるという考え方。
エリスは、人間の信念には非合理的なもの(イラショナル・ビリーフ)と合理的なもの(ラショナル・ビリーフ)の2種類があると考えました。
イラショナル・ビリーフ
「〜ではならない」「べきである」という考え方。
①ねばならぬビリーフ:〜しなければならない
②悲観的ビリーフ:どうせ失敗する(ネガティブ)
③非難、卑下的ビリーフ:どうせ私なんて(自己卑下)
④欲求不満低耐性ビリーフ:いつも私ばっかりこんな風に(他責他罰)
ラショナル・ビリーフ
「できるなら〜であることにこしたことはない」といった考え方で、現実的・論理的で選択の余地があるもの。
イラショナル・ビリーフを手放すためにできること
・まず言葉使いを変えてみる。
「〜しなければいけない」じゃなく「〜にこしたことはないよね」にように。
講師の方の話から「言葉使いを変えることで考え方が変わることもある」とノートにメモしていました。
・イラショナル・ビリーフが浮かんだ際に、自ら「本当にそうか?」「いつもそうか?」と自ら反論し、別の考え(ラショナル・ビリーフ)を導き出す。
自分ひとりで別の考えまで辿り着くのは難しいですが、「本当にそうなの?」と自問することはトライしたい。
私の場合、落ち着いて考えるにはノートに書きだすジャーナリングが向いていました。
復職時のテーマ
復職時のテーマは「かろやかに働く」
自分にも他人にも「ねばならぬ」の思いは手放し、思考は柔らかく。
自分の持つ公平性、規律性、責任感のような資質が強く出過ぎて、強みの弱み使いになっていると思うので、意識的にスイッチを切る。
以前と同じループにはならないよう、コントロールできる自分になりたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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