「いぬじにはゆるさない」あとがき
こんな所までお読みいただいているのは、きっと私のtwitterのフォロワーさんで、そしてその中でも相当な物好きの方ばかりかと思います。
このたびは、うめじんたん(ふたごやうめじんたん)のつたない処女小説、「いぬじにはゆるさない」にお付き合いいただき、誠にありがとうございました。
この小説は「実話ベース」としていますが、もちろん実話ではありません。どこまで実話かを明かしてしまうと面白くないと思うので、各自妄想してニヤニヤして下さい。
皆様の励ましがあったからこそ、最後まで書き切る事が出来ました。
本当にありがとうございました!
以下、小説に関する何やかんやと、構想はあったけど書き切れなかったエピソードを綴ります。
☆第1話の事☆
まだ小説を書き慣れておらず、今読み返すと恥ずかしいくらい稚拙ですが、これも良い思い出として書き直さずに残しておこうと思います。
☆今後について☆
ありがたい事に、Twitterで「別の作品も読みたい」というお声をいくつかいただいています。実は今回の小説は私の中では練習作でして、書きたいお話が別にあります。物凄く暗くてシリアスなお話です。(ちなみにTwitterで仲良くさせていただいている某メガネさんが主人公のモデルです)
この小説を書き切る事が出来たら、何かの賞に応募したいと思っています。落選したらnoteで発表するつもりなので、期待して…いや、noteに載らない事を願っていただければ嬉しいです!
※追記⇧上記の件は予定変更して書いておりません。別の小説をnoteで発表中です。上記の小説に関しては、もっと文章力をつけてから書きたいと思っています。
それと別にTwitterでもツイートしていましたが、「奇人変人フォロワーさん達をモデルにした短編オムニバス」を書きたい気持ちがあるので、気長に待っていただければと思います♪
☆書き漏らしエピソード①黒胡麻プリン☆
第1話でイイジマが注文して食べなかった「黒胡麻プリン」。後のお話で、主人公は「ヘビちゃんにとって私はあの黒胡麻プリンのようなものだ」と例えました。
しかし、これには更に書き切れなかった続きがあります。
イイジマは甘い物は苦手だけど、実は和菓子と洋菓子がコラボしたようなものだけは好きで、ちゃんと食べたくて注文したものの緊張で食べられなかった、という設定です。
それを知った主人公が「私は決めつけてるだけかも」とヘビちゃん側に心が動くシーンを書きたかったのですが、入れるタイミングが無くて割愛しました。
☆書き漏らしエピソード②ヘビちゃんVSイイジマ~その1~☆
ヘビちゃんとイイジマが直接顔を合わせるシーンを2つ考えていました。
本編の第2話で、主人公はヘビちゃんに「イイジマ君、知ってるでしょ?」と言います。イイジマとヘビちゃんは顔見知りです。その顔見知りになった時のエピソードを入れたかったのですが、長くなり過ぎるので割愛しました。
☆書き漏らしエピソード③ヘビちゃんVSイイジマ~その2~☆
もう1つは、時系列的にはイイジマからの告白後。
ウォーキングで一緒になった主人公とイイジマ。そして、ヘビちゃんは主人公がこの公園でたまにウォーキングをしている事を知っていたのですが、たまたまその日仕事ですぐ近くに来ていて次のアポまでの時間が空き、散歩がてらと公園に立ち寄ります。
顔を合わせた3人。いつも主人公につれないヘビちゃんがイイジマの前ではやたらとベタベタしてきて、主人公は「この人は結局、私の気持ちをもてあそびたいだけなのだ」と少し冷静になります。
しかし、実はヘビちゃんはその直前に主人公が見たがっていた映画のチケット(演者の舞台挨拶付き)を仕事の関係者から手に入れていて、『会えるかどうかも分らない公園にわざわざ立ち寄っていた』というエピソードです。
こちらも全15話では書き切れず、割愛。
☆書き漏らしエピソード④イイジマと主人公の出会い☆
イイジマと主人公がいつごろから友人なのか、どのように出会ったのかを書きたかったのですが、同じく書き切れませんでした。
☆書き漏らしエピソード⑤ヘビちゃんパートのラスト☆
ヘビちゃんとのお別れは、もっと長くてドロドロした話になる予定でした。
すったもんだの怒鳴り合いや言葉での脅し合いの末、決定的なお別れをします。そして、最後の「数年後」で、思いがけない場所で彼の(とても珍しい)本名を目にし、彼のその後に想いを馳せるという終わり方です。
上手く仕上がらなかったので変更しました。
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6/21 追記 ※PV4,000回突破お礼※
「いぬじにはゆるさない」PVが4,000回突破しましたので、Twitterで「知りたい!」とリクエストが多かった「その後」の裏設定を追記します。
一部のコアなファンの方のみお楽しみ下さいね。
(・∀・)
☆その後①~ヘビちゃんのその後~
ヘビちゃんのその後は2パターン考えていました。
この「あとがき」の中にある「書き漏らしエピソード」で、
そして、最後の「数年後」で、思いがけない場所で彼の(とても珍しい)本名を目にし、彼のその後に想いを馳せるという終わり方です。
と、書いていますが、この「思いがけない場所」自体が2パターンあります。
1つは、後の主人公がふらりと映画館に立ち寄り、そこで観た映画のエンドロールです。
これは完全な後付け設定ですが、ヘビちゃんの仕事はCG系や動画編集系で、もともと映画好きな彼は映画の制作に携わるのが夢だった、という流れです。
主人公が「ヘビちゃんの夢は叶ったんだ」と思い、終了。
もう1つのパターンは、「数年後」の中でも特にずっと先のお話です。子どもの夜泣きでぐったり中の主人公、気分転換にたまたま点けたケーブルTVでマイナーな番組をしていて、そこで出てきた禅寺の住職(一瞬顔出し+名前テロップ付き)です。主人公は「何コレ夢?私寝ぼけてる?」と混乱します。
そう、ヘビちゃんは「叔父さんのお寺」を継ぐのです。そして、そのお寺に子どもを引き取ったかも?と匂わせる終わり方です。
これだけ書くとかなり突拍子の無い話ですが、ヘビちゃんが僧侶の資格を持っている事は後付ではなくもともとある設定で、このエンドにする場合は色々と伏線を入れるつもりでした。
☆その後②~イイジマと奥さんのなれそめ~
サーフィンがキッカケで『離島に住むおもしろい漁師のおじさん(50代後半)』と親しくなったイイジマ。そのおじさんは、高校生の娘さんと2人暮らしです。
しかし、娘だと思っていたのは実は孫で、おじさんの娘夫婦(孫の両親)は事故死しており、小学生の頃には既に『祖父と孫の2人暮らし』でした。
明るい孫娘はイイジマに懐きます。イイジマは「明るくふるまう健気な子だ」と思って優しくしますが、孫娘は単純に心底根明な性格なだけでした。
孫娘はイイジマに惚れてアレコレ画策しますが、根っからの長男気質のイイジマはもともと年下の女性は好みでは無く、女子高生ともなると完全に恋愛対象外で『子ども』として軽くあしらいます。
それでも一切めげない孫娘。あの手この手で色々と面白い迫り方をして、イイジマは「何か、誰かさんに性格が似とる(苦笑)」と、主人公を思い出したりもします。そして、孫娘のために画策した漁師のおじさんが「俺はもう長くないかもしれん」と一芝居打ったり、島のお年寄り達が孫娘を応援したりと、コミカルな展開が続きます。
ラストは、孫娘の高校の卒業式の日。
イイジマにきちんと告白をしに来た孫娘。しかし、イイジマはその言葉を遮り、「俺はもう“自分から告白した相手“としか恋人にならないって決めてる」と言います。
しょんぼりする孫娘に、イイジマが更に一言。
「だから、俺から告白させて。」
結局、イイジマ君は『行動力のある個性の強い女性』が好みの、苦労するタイプなのであった。
おしまい
追伸
書き切れるかは分かりませんが…
ヘビちゃん主役の番外編(過去話)の構想
あります!!
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(↑小説しか知らない人は確実にイメージが崩れます。先に謝っておきます、ごめんなさい。)
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