2019年の双子育児ニュース
年末に2つの嬉しいニュースが 届きました。都知事による多胎児家庭支援への前向きな発言と、日本バス協会による双子ベビーカー乗車OKへのルール見直し表明です。
どちらのニュースも、多胎児を育てる養育者にとっては未来へつながる希望です。そして、私たちの声に耳を傾け、あたたかな眼差しで手を差し伸べてくださる方が大勢いらっしゃるという事実です。ありがとうございます。
昨年の秋、私が「多胎育児のサポートを考える会」の協力をはじめてから、わずか3ヶ月で大きな成果を見れたこと。それはおそらく、三つ子事件を契機とした各業界の有識者、有力者が起こした活動とのタイミングが重なった結果です。第二の三つ子事件を起こすまいと戦っている人たちがいるのを感じ、頼もしく思います。このまま、子育てに優しい社会、誰もが楽しい子育てのできる社会への変革が進むことを願っています。
しかし、少しも楽観はできません。「孤育て」というキーワードが表すように、現代には孤独や孤立が蔓延し、当然のように育児もそれに飲み込まれています。また、ジェンダーギャップ121位という結果が当然だと思えるほど、日本にはまだ多くの女性特有の生きにくさがあり、悪用された「母性」の残響も強く感じます。残念なことですが、女性が担ってきた育児分野の行政支援が後回しにされることは、当然のように思ってしまいます。多胎児家庭に限らず、今は子育てに厳しい過渡期なのかもしれません。
それでも、生きねば。守らねば。と、今できることを一歩ずつ。
そして、私の経験した双子育児という山登りについて多く書き記すことで、続く双子のお母さんが楽な別ルートを選べる手伝いができればと思っています。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。