都知事に届いた双子育児の困難さ
2020年1月31日、小池都知事と面会する機会をいただき、多胎児家庭への支援策をスピード決定していただいたことへのお礼を直接伝えることができました。私が記者会見の中で訴えた多胎児家庭への理解と支援について、都は、今できる最善策を具体的な予算として返してくれました。
「孤独な育児がつらく悩んでいた時期がありました。私たち家族は運に恵まれて、あの時期を乗り越えることができました。ラッキーはすべての人にあるものではありませんが、都の支援策は都内すべての多胎児家庭が利用できるものです。知事の強いリーダーシップと多くの方のご尽力のおかげです。ありがとうございます。東京は日本で一番、双子や三つ子の子育て支援の整う街となりました。救える命を救えるように、子育てに優しく、楽しい子育てができる都市として世界の憧れとなるように、引き続きのご支援をよろしくお願いします。」(懇談での私からのコメント)
懇談の時間は短いものでしたが、知事と都職員、つなげてくれた議員に素直な思いを伝えることができました。私たち家族のアクションが、多胎児家庭の困難さを解く一助となれたと思っています。
多胎児家庭を取り巻く問題は、外出困難や双子ベビーカーのバス乗車拒否、保育園の入園審査に多胎加点がないこと、教育費用が一度にかかる負担、電動自転車の前カゴに乗せられなくなったら(今私が直面している問題です。これも外出困難ですね.. )。など数多くあります。
単胎向けの施策によって暮らしのインフラが作られているため、同じスタートラインに立てない「見えないハードル」があります。私たち家族を遮る「見えないハードル」については、当事者の情弱と思われている意見もある。おそらく根本での理解がないのでしょう。しかし、当事者アンケートには「見えないハードル」があるという結果が出ている。三つ子事件のような悲しいニュースは、もう二度と聞きたくはありません。
今回の成功体験を糧とし、引き続き多胎児家庭の支援につながる活動をしていきます。あの時の私を助けるような気持ちで、後に続く人を助けたい。