新時代の双子育児を

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これは生後5ヶ月時の授乳とおむつ交換の記録です。上段は私の家族、下段は友人家族のものです。

私が双子を出産してから3年後、友人夫婦のもとにも双子の赤ちゃんがやってきました。近い友人が同じ境遇となったことがとても嬉しく、何より同じ轍を踏まないように思いつくことを全部話しました。

口酸っぱくアドバイスしたことは、母親の睡眠の大切さです。私が底なし沼にはまった根本には、まとまった睡眠が取れなかったことがあります。そのため、友人には母乳とミルクの混合育児を前提に「夫は昼仕事、夜ミルク。夫は寝ない」という無茶苦茶な標語を作って激励しました。良い母乳のためにも夫は頑張ってくれ!と。しかし、そんなものは必要ありませんでした。

友人夫婦は、双子育児がはじまるとすぐに強い危機感を持ち、今の生活を見直しました。そしてたどり着いたのが西欧の育児方法です。

・子どもを寝室で寝かす。
・1日のスケジュールを作って守る。

おおまかに言うとこの2つを守る方法です。これにより、生後5ヶ月の段階で赤ちゃんは夜12時前に、夫婦は家事を済ませて夜1時頃に就寝し、家族揃って朝7時に起床しています。本当に驚きました。生後5ヶ月の私といえば、底なし沼に引きずり込まれていった時期です。それに比べ、友人の表情は晴れやかで、赤ちゃんとの時間を最高に愛おしく、楽しく過ごしていました。

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成功の秘訣を聞くと「母乳をあきらめる」という大きな葛藤があったことを教えてくれました。未だ根強く残る母性神話や三歳児神話にとって、母乳は欠かせません。それを完全に振り切り、ミルク育児に切り替えて手に入れた休憩と睡眠時間とのこと。私はその決断をとても賢いものだと思いました。

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生後3ヶ月で母乳をやめ、挫けそうになったネンネトレーニングを完遂して獲得したもの。それは夜寝て、お昼休憩のある毎日。そして、楽しい育児。

多胎児家庭の育児難易度は高い。ですが、当事者たちの勇気と工夫で、溺れないための足台が作れることを教えてもらいました。

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