エッセイ#2 女王蜂「夜天」に思うこと
この頃、女王蜂という人たちが紡ぐ音楽が好きだ。
心に刺さる要素はたくさんあるけれど、何よりも言葉の力に。
はじめてこういったものを書きますし、拙い文章ですが…
●最近MVが公開された「夜天」という曲。
ポップな印象で、ノリノリなように聞こえるけれど、
私には蜘蛛の糸を手繰り寄せようとしているような、
はたまた天使のささやきを耳にしているような、そんな神々しさを感じた。
ふと寂しい夜に夜空を見上げると、そこには星たちがいて、私をすくい上げてくれる。
苦痛も孤独もあるけれどそれを抱き、
たとえ自ら命を絶つとしても、
それもまた生きることに他ならないのだと。
そして喜びは過去ではなく、明日にあるのだと。
天使に抱かれているような、優しさとやわらかさ。
この歌声と言葉に包まれながら、天に召されたいと素直に思う。
けれど、生きるんだね。生きることは美しいんだね。
今夜、またあの星たちに会いに行きたいな。
そう思うと、同時にはっと我に帰る、そんな感じがした。
F.Shirasagi 2021.02.10
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