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世の中の事、無知だった

 高校卒業後、就職して33年。自分では1人前の大人になったつもりだった。会社にいると、それなりに地位も上がり、雑用もしなくなる。
 会社という組織に属すると、いつの間にかヨイショされるようになり、肩書きがつき、自分は人より偉くなったと勘違いしてしまう。
 
 人にランクなんて無いのに。

 50歳を過ぎると、いわゆる窓際族の扱いを受けるようになる。確かに体力的面もあるから、致し方ないとしても、定年が65歳まで伸びる世代としては、まだ10何年も働かなきゃいけない。体力も落ちるというのに、更に気力まで落ちてしまう。

 人生100年としたら、50歳なんてまだこれからじゃない?

 守られて生活してきた会社を抜け出して、大海原に出て生きていくことができて、初めて自分の力で生きたって言えるんじゃない?
 そう思って早期退職。

 辞めてみて、初めて知った事はたくさんあった。税金のこと、保険のこと、年金のこと。
 今まで会社の事務の方が全てやってくれていた。会社が保証してくれていたから、何も考えず生活してこれた。守られていた。
 有り難かったな・・・

 今は、本当にヨチヨチの赤ちゃん状態。世の中の仕組みを一つずつ教えて頂いて、学んでいるところ。
 会社でふんぞり返っている人に伝えたい。

 井の中の蛙大海を知らず

だよ!って。人はいつでも、どんな時も謙虚でありたい。

 さて、今日は何歩あるけるかな?

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