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心理士と、アヤさん。その3

「〝アヤさん〟って何?」
という疑問についてはこちらからどうぞ↓

ついでに「その2」も。

この頃に比べると亀の歩みではあるもののタイ語の語彙力も増えた今現在。
このときにお世話になっていたアヤさんは
今もメインで我が家のあるフロアの清掃をしてくださっており、
さらにもうお一人が
メインのアヤさんが不在の時や忙しいときにいらしてくれます。

このおふたりは私がタイ語を勉強していること、
〝多少は〟タイ語が話せることを知っているので、
廊下で会った時や娘たちと部屋でのんびりしているときには色々と話かけてくれ、
ときに身振り手振りを盛り込みながら
「こういうのをタイ語では○○って言うんだよ」というのを教えてくれます。

ありがたい…。

さて、
こんなタイのアヤさん文化なのですが、
このアヤさんの存在というのは本当に私にとっては大きくて。

例えば、
出かける直前に娘が床に細かなものをぶちまけた!!
という場合。
イライラします。
怒ります。
怒りながら片付けます。
が。
細かい部分については
「アヤさんが片付けてくれるからまぁいいか」
そう思えるんです。


外出していて帰宅したときに
玄関の靴が揃えられている。
ゴミがすべて捨てられている。
ベッドメイキングがされている。
そんな状態の我が家に帰ってくることができるだけで、
全然気分が違います。


うちの場合は個人でアヤさんを雇っているわけではないので
床掃除とゴミ捨て(ときに食器洗い)をアヤさんがしてくれるのですが、
個人で雇っている場合には
それらに加えて洗濯(干す、取り込む、アイロン、片づけ)、
それに料理などもお願いしていたりするようです。

ボランティア活動をしているとはいえ
専業主婦なのでそれぐらい自分ですればいいんでしょうけどね。
でも、
この〝アヤさん〟という存在のおかげで
日々のQOLが爆上がりなのも間違いないのです。

先日、去年本帰国して職場復帰した友人が
「アヤさん文化から離れられなくて、
 ハウスキーパーさんを雇っている」
と教えてくれました。
そしてそのお陰でメンタルに余裕がもてているとも。

QOLを上げるために
外注できるものは外注する。

そこに至るまで、
いろんな「〜すべき」が浮かんできたりして
葛藤や抵抗が生まれるかもしれません。
でもその葛藤を超えたとき、
自分の気持ちが軽くなるのなら
人にお願いするのも悪くない。

タイのアヤさんはそんなことも私に教えてくれたのでした。
(本帰国後の私の生活はまったくの未知数ですけども)


ただ、
人によっては〝家族以外の人間が勝手に家に入ってくる〟ということに
抵抗があることもありますので、
そういう人にとっては負担でしかないかもしれないアヤさん文化。

奥深い。

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