見出し画像

心理士の、海外引越し手続きまとめ。

私は、
日本国内の引っ越しは6回ほど経験していますが、
海外引っ越しはまったくの初めて。

日本国内のときとは異なる手続きも色々。

ということで、
どんな手続きが必要だったのかをまとめたいと思います。

簡単にまとめるつもりが、
ひとつひとつが結構大変だったりしたので、
長くなってしまいました。


「こんなに読めねーよ」という方は、
以下の見出しから、
気になるところをかいつまんで読んでいただければと思います。


医療関係

予防接種

子どもの予防接種はもちろんのこと、
タイの場合は、
大人もA型肝炎、B型肝炎、破傷風、日本脳炎の予防接種が推奨されています。
(狂犬病の予防接種も打つ方いるかも。)
何ヶ月(何週間)か空けて数回接種しなければいけないものもあるため、
海外赴任が決まった場合、
なるべく早い段階で病院に相談に行くのが良いかと思います。

子どもの予防接種についても、
海外に住むために融通が効かないか役所に問い合わせましたが、
結構細かく規定があり、融通は効きませんでした。
その代わり、
「海外だとこんな感じで受けれるよ」
「これは同じ名前の予防接種があるけど、
 成分が違うから日本で受けた方がいいよ」
など詳しく教えていただけたので、
やはり一度直接問い合わせてみるのが吉です。

歯の治療

内科などの病院もですが、
歯科は日本国内でも当たり外れが大きい科ではないでしょうか。
タイ、バンコクの医療は進んでいるとは言え、
やはり慣れた医院で治療してもらうのが安心です。

とは言え、
これについては来タイ直後に一波乱あったので(現在進行形)、
歯の治療についてはまた改めてまとめます。


常備薬の準備

薬は海外でも販売されていますが、
やはり飲み慣れたものがある方が安心なので、
痛み止めや酔い止めなど、
準備できるものは準備しておいた方が良きです。
特に子ども用の薬は日本のものがあると、
大人も子どもも安心できるかと思います。

私はまだタイでお腹を壊したことはないのですが、
タイの腹痛には日本の薬よりタイの薬が良いらしい。と聞くので、
そこはケースバイケースかもしれません。


出国前健康診断

会社にもよるのかもしれませんが、
夫の会社では私の健康診断も必要でした。

とは言っても、
身長体重血圧採血心電図など、
ごく一般的な項目のみの健康診断なので、
可能ならば人間ドックなど、
個人でしっかり健診を受けておくのが良いと思います。

私の場合は個人的に、
レディースドックと、胃カメラ、大腸カメラを受けました。
その結果、
ピロリ菌とポリープが見つかって治療、切除したので、
出国前に限らず健康診断をしっかり受けておくことは大切ですね。


母子手帳の英訳

正直やってません。

一応、英訳(タイ語訳)用の母子手帳は取り寄せたのですが、
何をどこまで、どうやって記載すれば良いのかわからず、
タイでは日本人窓口のある病院があるため、
今現在なにも記載していません。

もしかしたら今後、必要にせまられて書くことになるかもです。


資格、仕事関係

臨床心理士の資格更新についての問い合わせ

更新制の資格をもっている方限定の項目になりますが…。
臨床心理士は5年ごとにポイント更新制の資格のため、
日本で開催される研修会や学会に出席できず、
ポイントが貯められないのはかなりの痛手。

一応、『臨床心理士の手引き』なるものに、
「長期で海外にいる場合」という項目もあるのですが、
理解が充分でなく不安だったため、
夫の海外赴任に帯同することを決めて割とすぐに、
臨床心理士認定協会に問い合わせました。

丁寧な返事をいただき、
ひとまず次回の資格更新時には
パスポートと課題を提出すれば良いということがわかり安心しました。
(この〝課題〟については、クリアできるのか否か不安ですけど。)


所属している学会、心理士(師)会の休会申請

これも、当てはまる方は限られるかもしれませんが、
研修会に参加できない身としては、
年間○千円払う必要があるのか…と自問するものもあり。
会報誌を読みたい学会については、
事情とタイの住所をお伝えして継続することにしましたが、
いくつかの学会、心理士(師)会については休会届を出しました。

ただ、
問い合わせて判明したのですが、
「○年以上の休会は認めない」という学会(団体)もあり、
私のように「5年の海外生活の間、休会しよう」ということが
できない学会(団体)もあるようです。


個人事業について、税務署に相談

私の場合、個人で仕事をしていたので、
開業届を出した状態で海外に引っ越しても良いものか、
廃業届を一旦提出した方が良いのか、
相談するために税務署に行ってきました。

結果的に、
「5年間の間に、色々な手続きや制度の変更もあるかもしれないから」と、
一旦廃業届を提出することにしました。
海外に住んでいると『非居住者』という扱いになり、
確定申告などもどこに提出すれば良いのかわからないですしね。


手続き色々

銀行、クレジットカードなどの住所変更

基本的に、
「海外に転居するなら、銀行口座を解約しなきゃいけない」
そう聞いたことがあったので、
ドキドキしながらの窓口訪問。

結果的に、
地方銀行は何の問題もなく住所変更できました。

都市銀行については、
海外からも銀行口座の送金などができるように、
ちょっぴり面倒臭い手続きがありましたが、
とりあえず問題なく完了。
(パスポート問題など、問題あったにはあったけど結果的にOK)

しかしながら、
とある一箇所の銀行がめちゃくちゃ手こずりました。
まさに「海外に転居するなら、銀行口座は解約してください」という銀行。
ですが、
私にとって、
学生時代からのメインバンクにもなっていたその銀行口座を解約することは現実的ではなく…。
そこの銀行のおじさまが
「制服着て話すことじゃないんですけど…」
と言いながら、色々と丁寧に教えてくださったので、
最終的には解約することなく、なんとかなりました。


生命保険

実はこれ、いちばん頭を抱えた項目です。

私が加入している生命保険は10年貯蓄型の保険なのですが、
よりによって、
在タイ中に期限が切れる!!!

保険に入り直すにも、
入り直すタイミングで日本に居ないと(住民票がないと)無理。
とりあえず、
タイにいる間だけでも掛け捨ての保険に入ろうと思ったら…
「3年以上海外にいることが決まっている人は入れない。」
とある保険会社にはそう言われ。
元々入っていた生命保険の会社で掛け捨てにも入ろうと思ったら、
先に海外転居の手続きをしてしまったせいか、
「すぐに海外に行く人は、新しく保険に入れない。」
と言われてしまいました。

私、その手続きのために数時間費やしたんですけど…。

もう、海外に転居することを隠して保険に入ろうかと思ったのですが、
そんなことができるか否かもわからない。
ダメもとで夫の会社伝いで問い合わせてもらったら、
そこなら入れることが判明しました。

生命保険、
見直すなら海外転居までまだまだ時間があるときにやっておきましょう!!
本当、これ大事。
でも、直前に辞令が出ることも多いので、難しいですよね。


自動車の売却

海外赴任が決まった場合、
みなさん自動車はどうされるんでしょう?

都会住まいの方は、
もともと自動車を所持していない方も多いのかもしれませんが、
田舎住まいでは一人一台必須の自動車。

維持費もかかるので、
我が家は海外赴任に伴い、
自動車を手放すことにしました。

ネットで検索すると「一斉見積もり」など出てきますが、
我が家の場合、「海外赴任プラン」のあるところで売却しました。

そこだと、
こちらの希望の日時、場所で自動車を引き取ってもらえるので、
引っ越しギリギリまで自分の自動車に乗ることができました。
ありがたや…。


引っ越しの下見、打ち合わせ

私たちより3ヶ月半前に渡タイした主人の引っ越しのときは、
下見はオンラインでしたが、
私たちの時は直接業者の方が家に来てくださいました。

そして、
全ての荷物を
「タイ」
「夫実家」
「私実家」
「コンテナルーム」の
どこに持っていくかの確認。
(タイに持って行く分は、容量、重さの規制があるのでその確認も含まれます。)

子どものおもちゃだらけで散らかった家の中を、
隅から隅まで見られます。
ちょっとした羞恥プレイです。

そして、
どの日程で引っ越し作業をするかの確認もここでしました。
3月に引っ越す我が家は、
引っ越し業者の繁忙期&4月のソンクラン(タイ正月)の関係もあり、
早めの日程決定が必要だったようです。


NHK、インターネットの解約手続き

意外と時間がかかったりするので、
1ヶ月くらい前に問い合わせておくことがおすすめです。

NHKも、
問い合わせをしてから解約手続きの書類が届くまで1週間ぐらいかかりました。
インターネットは会社にもよるのかもしれませんが、
手続きに時間がかかったり、
場合によっては業者の方に家に来てもらう必要がある場合もあるので、
やはり早めが良いかと思われます。


ビザの取得申請

タイに入国するため、
事前に戸籍謄本をとりよせて、
東京のタイ大使館に行かなくてはいけません。

5歳と3歳を連れて大人ひとりで静岡ー東京を移動するのは不安すぎたので、
事前にお姑さんに同行をお願いしていました。
ですが、
蓋を開けてみると、
「どうしても行けないという方がいて、3月に渡航する方が他にもいるので」
という理由で、
夫の会社の方が代理申請してくださったので、
東京まで行かずに済みました!!

めちゃめちゃ助かりました…。

その分、お姑さんとの旅は
義妹家族も一緒のディズニー旅行に変身しました(笑)


eSIM対応、SIMフリーのスマホへの機種変更

当然のことながら、
海外では日本の通信会社のスマホは使えないので
(使えたとしても高額になる)
海外の携帯会社のSIMカードを使用する必要が出てきます。

ですが、
機種によってはスムーズにSIMを変更できないこともあるようで、
その辺を調べる必要があります。

私はその辺まったく詳しくないので、
夫に確認しながら、
とりあえずApple Storeから直接iPhoneを購入しました。
(それなら間違いなくSIMフリーだろうという認識)

今現在はまだeSIMにはしていませんが、
eSIMにしてしまえば、物理SIMは日本のものを入れたまま、
タイの通信を利用することができるらしいので、
(いまだによくわかっていない)
そのうち携帯会社に行ってきます。


運転免許証の特例更新

この制度、
今回色々調べているなかで初めて知りました。

長期で日本から不在になる場合、
その時点から5年後の誕生日までの期限で、
運転免許証を更新することができるのです!

私の場合、
去年免許の更新をしたところだったので実質1年しか期間が伸びず、
「一時帰国した時の方がいいんじゃない?」と、
かなりしつこく窓口のおばちゃんに言われましたが、
その1年が重要だったので、押し切って更新してきました。

更新の仕方は通常の更新と同じで、
申し込みをして、写真を撮って、講習を受けて完了です。
私はそれを認識せず、
「なんか後ろの面とかに注意書きされる程度かな〜」なんて思って行ったので、
メイクもテキトーな状態で、
服もテキトー、
うすらぼんやりした顔の免許証ができあがってしまいました(涙)

今から5年間は、うすらぼんやりしています。
とは言え、日本にいるときほど活用しないのでまぁ良し。

免許証に記載の住所に関しては、
私の場合は本帰国の際に同じ住所に帰ってくるということで、
特に住所の変更を求められることはありませんでした。
賃貸などの場合、もしかしたら実家に住所を移すとか、
なにかしらの手続きが必要になるかもしれません。


転居届の提出(児童手当、子ども医療費も)

さて、
ここまできたら最終手続き。
転出届の提出です。

もし、
自動車の売却などで印鑑証明が必要な場合は
転出届を出す前に発行してもらわないといけないので、
やり残したことがないかどうかを再度確認してからの手続きになります。

転居先をどこまで書けばよいのかわからず、
住所をすべて書いたら
「『タイ』で良い」と言われて拍子抜けしました。

なんやねん。

マイナンバーカードもこの手続きで使えなくなります。
本帰国した際には、
再びマイナンバーカードを提出する必要があるらしいので大事に保管。

窓口を3つほど回されて、
転出届、児童手当の解約手続き、子ども医療費の解約手続きが完了しました。

これでとうとう非居住者になります。


まとめ

簡単にまとめるつもりが、
やることイッパイ。
やったことイッパイ。
すんなりいくこといかないこと盛りだくさんだった結果。
盛りだくさんな記述になってしまいました。

ここに書いていないこととして、
子どもの幼稚園探しなどもありました。

今はインターネットでたくさん情報が出ているので本当にありがたいです。

書き忘れた項目もあるかもしれませんが、
渡航する際に「何をやったら良いかわからない!!」という、
私と同じ境遇の方に、
少しでも情報が届けば良いなという思いからまとめてみました。

本帰国の際には、
また同じように色々手続きしなきゃいけないんですよね…(遠い目)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?