オタク同士の地雷を気にして、自分の言語能力を殺した。
"誰かの萌えは誰かの地雷"
その言葉を聞いたのはもう何年前のことだろう?
当時オタク真っ只中にいて同人サークルをやっていた私は、常々周りでかわされる「あれが地雷」「公式が地雷」みたいな嘆きをよく耳にしていた。当然自分の中にも、目にするだけで怒りに震えるような地雷も存在していた。私も誰かの地雷をふまないようにいきていかねばなるまい、と決めた。
しかしそれは生半可なことではなく、話をしながら気をつけていくことはとても難しかった。
なので私は一番単純な「沈黙」を選んだ。自分の感性が