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【風水体験記#27】風水の本の通りに建てた家なのに・・・
こんにちは。常見多聞です。
風水鑑定の依頼で、よく遭遇するのが
「風水の本の通りに家を建てたのですが、
住みだしてから色々と悪くなってしまった」
というものです。
本当に本当によくあります。
私は思うのですが、、、
(いまから厳しいこと言いますけど)
一生住む家に風水を取り入れるにあたって
たった数千円程度の本で済まそうというのは、
なんか違うと思うわけです。
今回はこのケースの体験記を書いてみます。
風水の本の通りににしても効果がない理由
私たち、特に日本人は、
といってもいいかもしれませんが
やたらと
本に書いてあることが正しい
と信じる傾向にあります。
これは、ジャンルによって実際にそうだと思いますし、
本で調べる、ということをする行為は、
本物の情報を確認する・学ぶ、
ということにつながるのも一定の真実だと思います。
出版社の方も使命感を持って純粋に良著を世に出す、ということをされていると私なりに思います。
しかし、#6で書いたように、
日本の書店の棚に並んでいる風水の本に関しては、事情が異なります。
これ以上書くと、ちょっと悪口になってしまうので、、、やめておきますが、、、
そして、
仮に本格的な本を出版したとしても、売れないのです。
中国伝統風水って、とても難しくて、とても面倒なのです。
一冊の本に、その知識は収まりきりませんし
例え話として適切かわかりませんが
風水は建物の医学であって、
風水の本は、建物の医学書だと思ってもらってもいいと思います。
人間の健康法についても、人のそれぞれの個性や体質がありますし、お医者さんの知識を一冊の本にまとめて、私たち素人が、本を見て真似をするだけで、医療行為ができるはずがないのと同じようなものです。
私も出版の誘いを受けたことがありますが、断っていますし、正直出版はしたくありません。
あの本の並びの中に、同列のものとして、私の本が並ぶというのが、困るので。
例えば、すぐに色やインテリア的なものを使いたがる類のものは、明らかに女性受けしますから、女性向けのマーケティングであって、風水ではないです。
これはここでも書きました。
また、そういうふわふわしたものではなく、
一見しっかりとした手法に見える本もあります、
生まれ年から本命卦というものを出し
家の向きから宅卦というものを出し
それぞれ8タイプ(八卦)のものを出すと
どの方位が吉で、何を設置したらよいか
ということが書いてある本です。
これは中国伝統風水の三大流派の1つの八宅派に基づいた本なのですが、実はこのやり方もダメなんです。
私は八宅派を用いますが、
その八宅派は使わないのです。
八宅派は10種類以上ある
「この風水の本の通りに家を建てたのですが、
住みだしてから色々と悪くなってしまった」
という中で、よくあるのが、
この八宅派に基づいた手法について書かれた本です。
八宅派は古くからある流派で、
中国伝統風水の三大流派の1つです。
プロの風水師ならば、必ず知っています。
しかし、同じ八宅派でも、本場中国では
10種類以上あり、いま使われているのは
進化した八宅派です。
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そして、日本の書籍にある八宅派は
古いやり方をそのまま使っているものです。
特に生まれ年から本命卦を出して行う手法は
『八宅明鏡』という古典にも記されている
きちんとした手法ですが、
現代の本場のプロはそれを現代に適応させ進化させて使います。
情報収集をしっかりとしないと、
古いやり方にすげーーって思ってしまい、
それが正しいと勘違いしてしまうわけです。
では、なぜ古いやり方がダメなのでしょうか?
一般書籍の八宅派が現代で使えない理由
私は常々セミナーで話しているのですが
八宅派が生まれた頃の時代と今の時代では
風水を使う目的が違います。
昔は、子孫繁栄のために、長くこの家が栄えるように、子孫に代々と受け継ぐ、という価値観が強く前提としてありました。
つまり、長く続くことが吉なのであって
家を建てた代の人がすぐに良い思いをしようとは考えていません。
よって、古い八宅派はすぐに効果を出そうとしている風水ではなく、長く安定したものを、という風水です。
建てた本人にすぐ良いことがあるわけではなく、効果が出るのには、とても時間がかかります。
しかし、現代は違います。
自分が住んでいる家でさえも引越す時代
建てた家も、子供が一生住むわけではない
建てた本人にすぐに良いことがないと満足しない時代。
即効性が求められるのです。
よって同じ八宅派でも、古いやり方ではなく、本場中国では手法が進化して、時代に対応して即効性の効果を出しています。
でも、本に書かれているのは古い方法、進化前の手法です。一応本来のものなので、凄そうに感じますが、実態としては、建てた本人が住んでいる間に効果を感じるかどうかはわからない、というわけです。
流派さえわからない風水の本もある
ちなみに、中国伝統風水には必ず流派があります。
逆に言えば、どの流派がわからない本は、日本特有の誤解された、#6で言っている風水となります。
「この本の通りに家を建てたんです」
と、本を見せてもらうのですが、
大体、流派が明記されていないような、もっともらしい本か、八宅派の古い手法であることが多いです。
誰でも、簡単に、お手軽に、今すぐできる、という風水は存在しない
なんでも簡略化の時代になってしまいましたが
その発想の延長でやってしまってはいけないことってたくさんあると思います。
風水もそうなのですが、そう感じない人もおられることは確かです。
どうやってこの誤解を解いたらいいのかと悩んだ時期もありますが、それも含めてその人の運命なんだと諦めるしかない、と思わせられるくらい、難しいです。
体験しないとわからない、というのが本質なのかもしれません。
では、また🫡
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