7.26 あくまでも、あくまでも俯瞰的な

新幹線は本を読むのに最も適した環境であると言える。僕はいつも通りウェルベックのセックスの話を不思議に落ち着いた気持ちで読む。これは賢者モードのようであり、瞑想のような気持ちにも似ている。何も考えずにただ揺られる。この落ち着きを忘れないように、しばらくは。この感情が引き続き続くことを願って、ヴァギナ・モノローグを購入する。僕がどこに向かおうとしているのかは知らない。多分仙台じゃない?

嫉妬深い僕はWWEのスーパースターが日本を満喫していることにすら少しの嫉妬を抱く。なんて馬鹿馬鹿しい嫉妬なんだと思う反面、いいなと思う自分もいる。旅は楽しく、最高の気休めであることは理解している。そのためにお金を稼いでいる。だからって自分が旅をする番になると急に億劫になるshitな自分が出てきてしまう。なぜそんなに人の生活は輝いて見えて自分の生活には無味さを感じてしまうのだろうか。恐らく僕は人の暮らしを過大評価している。あと、1人でのスイートな時間の過ごし方を知らないことも原因の一つだと思う。どこに行っても無味で無色なのだ。旅に集中することができない。そこが僕の過去の自信のなさの後遺症で、まだ引き摺っている。

どうしようか。一人旅でもしてみる?よし、今決めた。8/10.11でどこかに行こう。行ってきます。予定を立てて。これは実験的な一人旅でこれがダメだったらもう辞めたらいい。そのくらいの気持ちで。

またウェルベックの話になるが、僕は翻訳家に怒っている。急にまんこという言葉が出てきたからだ。くだらない、神秘性のかけらもない使い古された言葉で訳さないでほしかった。その通俗ささえ意図するものだった場合それは解釈違いとなるのだろうが、急に現実に戻されたかのような感覚がして少し悲しかった。とか言っていたらストリップにも行きたくなってきた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?