指導者と現在の立ち位置
「指導者の現在地」
サッカーオリンピック代表。
男女ともにメダルには届かないという結果に終わりました。
メダルが取れなかったということは、それほど大きな問題ではありませんが
外部メディアは毎度のことだなと思いますが
「監督交代論」
こういうところだけは、いっぱしのサッカー先進国の真似をします。
プロという立場なので、結果が出なければ更迭という事は理解できます。
ただ、現在の日本人指導者のレベルや世界的な評価を考えると、選手のそれについていけているでしょうか?
選手でいけば、レアルマドリー所属やマンC所属といった世界のトップクラブと契約している選手がおり、先日のメキシコ戦でも先発選手のうち国内クラブ所属の選手は2名のみという状況。指導者はどうでしょう?世界のトップクラブで指揮を執る監督はいるでしょうか?育成年代のコーチや分析官は徐々に世界レベルで活躍しつつあります。ただ、監督に関しては全くそのような状況にはありません。トライしているのか?全く相手にされないレベルなのか?国内で安全に過ごしたいのか?
多分選手には「挑戦」「トライする」という事は言っているとは思いますが、監督は挑戦しないのでしょうか?
話を戻すと、監督という部分を外国籍の人間に頼り続けることは、日本人監督のレベルアップの障害になるという事も言えると思います。クラブを強くしたいから、各ポジションに能力の高い外国籍選手をそろえる。結果を出せる可能性はかなり高いです。練習環境が良くなるという面では日本人選手の能力も若干上がるでしょう。ただ試合での成長は出場できる選手の数などを考慮しても限られてしまいます。監督も同じ。日本人監督のレベルを上げるためにも、とにかく続けさせるべきです。仮に外国人監督を招聘したとしても、コーチとして張り付かせるべきです。「プライドが許さない?」なんてこともあるでしょう。S級ライセンスを持ったプロ監督なんだなんていう陳腐なプライドもあるかもしれません。
そもそもS級ライセンスもプロ監督のためのライセンスになっているか、ははなはだ疑問です。教員職のかたの取得が多いのも疑問の一つ。プロの監督をやる気がないのなら何のための取得?ただのブランド取得?そういう部分もこのライセンスの価値を大きく下げているかと思います。UEFAプロライセンスと同等とは言えませんね。
「球技の躍進」
球技、ゴール系の球技という括りで行けば、バスケットボール女子は決勝戦まで進んでいます。同じゴール系の球技という事から考えると、なぜここまで勝ち進めているのかをしっかりと検証する必要があるかと思います。
サッカー、ハンドボール、ホッケー、バスケ男子に関して結果を出し切れなかったという観点から検証は大いに必要かと思います。
それぞれに現状抱えている課題は異なりますが、サッカーの男子代表にフォーカスすると、選手個々は世界的に見てもある程度評価もされプレーもできる状態になりつつあります。一昔前とは大きく進歩している状況です。では何が足りないのか?日本サッカー協会が世界レベルにないのか?日本人監督のレベルが低すぎるのか?チームマネジメント全体のレベルが低いのか?
ここでどれが課題となるかの議論は行いませんが、単純に表に見えていること以外に真の課題があるという事は往々にしてあるもの。大きな目標を掲げることは良いことだと思います。ただ掲げるのであれば100%その目標を達成できる努力をするべきです。
大きな国際大会を繰り返す中で、最近代り映えがしないなと思ってしまうのは自分だけでしょうか?世論も含めて言っていることのサイクルがただただぐるぐると回っているだけになっていないでしょうか?
進歩しないとだめですね。
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