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デュアルキャリア?分類?

「キャリア=人生」
最近、キャリアという部分で、「セカンドキャリア」や「デュアルキャリア」なんて言葉がよく出ます。
「キャリア」=「人生」です。
となると、生まれて息をひきとるまでが人生なんですが、その中にいくつかの人生があったり、第2の人生があるという言葉設定には違和感を感じます。
一つの人生の中で、ある分野が一時的にくっついているだけという事が正しいのかと思いますが、「第1人生」と「第2人生」となると違う人間となってしまいます。
そういった部分の考え方が整理されないと、人生の最後という部分を考えて設計をできない人が多くなります。全てが繋がっているという認識を持ってライフ設計を考えて取り組んでいかないと、途中で慌てて何かを始めるでは遅いということは多々あります。人生に関して遅きに失するということはないかもしれませんが、人生を考えて、どのように生活して行くかという事を考えることは、早ければ早いほど道や選択肢も多くなると思います。
かくいう自分も、ライフ設計ができていたかというと、できていませんでした。なので、完全に途中から軌道修正をしていまに至っているという情けない状態ではありますが、培ってきた部分もあるので、それらをアドバンテージとして最大限発揮できるようになんとか取り組んでいます。

エミレーツ

「サッカー界のキャリア形成」
長らくサッカー界に携わり、指導者を含めた業務に携わっていますが、正直なところキャリア形成に関してうまくいっているかというと、必ずしもそうとは言えません。指導者に関しても選手に関しても、活動期限は必ずあります。選手と比べると指導者は若干長くやることはできますが、現場に立ち続けるということはある程度の年齢までしかできません。
では、どの程度現場から離れた後の準備ができているのかというと、最近こそは少しづつ現場と並行してキャリア形成をやる方は増えましたが、大半の現状としてキャリア形成という部分で乏しいと言わざるを得ません。
この状況に陥っている要因はいくつかあるかと思いますが、「儲ける」という部分に対しての認識のおかしさは大きく関わっている部分かと思います。当然ながら、生活して行く上でお金という部分は必ず必要になります。現役で働いているうちは毎月給与として支払われるので、差し迫った困難としてお金の部分が関わってくることはないかと思うのですが、現役を退いて給与としての収入がなくなったら当然生活にも困窮します。これは誰しも認識していることだとは思いますが、選手ができている、指導者ができているから今のままで良いという考えで毎日を過ごしている人が多いというのが現状です。語弊を恐れずにいうと「今が良ければオッケー」これはライフ設計は全くできていません。ここからは完全に私の主観になりますが、目標をおいて設計ができない人に欠落しているものは、経営や運営の基本的な知識と経験だと思います。収益計画をする場合、目標を設定し取り組みを決めて、取り組みに数値目標を設定して、都度振り返りと修正を行いながら目標を達成する。これが一般的かと思いますが、上記のような「今がよければ」タイプの方は、そのような考え方が欠落している部分で、経験として一般的な社会経験を積む事が必須だと感じます。そういった観点から、選手や指導者をしながら会社を経営したり、事業を自分でやる、もしくは同様の経験ができる仕事を並行してやるという事は今後必須になると思います。
そうはいっても、本人が必要と感じなければ何も始まりません。これまでは業界全体で必要性の認識が甘かったという部分が大きくあったため悪しき状況が続いたという部分はあると思います。ただ最近はそういった事も少しづつ変わりつつあるし、いろんな形を見せてくれる人が増えてきているので、徐々に改善して行くと思います。

お金イメージ

「次世代を育てるために」
ある方とのお話で、キャリア支援は難しいし指導者のキャリアが破綻している現状を変えないと改善する事は難しい部分がる。という話をされて確かにと感じる部分が多くありました。教える指導者がキャリア形成の部分で破綻していれば、選手にキャリア形成なんて教えられません。こういった側面からも、指導者自身のキャリア形成に対する考え方をしっかりとする事で、今後のスポーツ環境も良い方向へ発展する可能性は大いに秘めています。「これに専業して集中してるからいいんだ」というおかしな発想をせずに、真剣にライフ設計について考えられる指導者や選手が増えるように、私自身も取り組んでいきたいと思います。
人生という道の途中に「サッカー選手」や「サッカー指導者」という側道がくっついているだけです。本線を歩いているということを常に意識して生きて行けるようにしないといけませんね。

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