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大議論のキッズサッカー選手権

「なんのことなのかという方へ」
昨日くらいからTwitter上で、キッズサッカー全国選手権開催についての議論が活発になっています。
キッズ対象に全国大会規模のトーナメントを行い、No.1を決めてMVPも選出しようというものです。大会には現役のプロサッカー選手もアンバサダーとして名前が上がっており、そこも議論になっています。
*詳細はTwitterなどで調べてみてください。
この大会についてのツイートのほぼ全てが、否定で埋め尽くされているという状況です。
ここで育成論を語るつもりはないので、現在事業としておこなっていることの趣旨である、サッカーから離れてしまう選手を減らしたいという部分から少し書かせていただきます。

「キッズの思考ってどんなもの」
自分自身も20年以上指導現場に関わってきた経験から、幼稚園生は「楽しければやる」「楽しくなければやらない」という部分がメインなのかなと。「プロになるために」という事を考えてやる子入るかな?漠然と感じました。
何より、サッカーの導入期という事がすごく重要で、ここでサッカーは楽しくないと思ってしまえば、その後ずっとサッカーが嫌いになるんじゃないかなと思います。この点に関していうとマイナス要素しかありません。

「どんな大会?趣旨は?」
大会の公式サイトを見てみると
選手契約の若年化というものがあげられていました。確か先日アーセナルが未就学児くらいの年代と契約を結んだという話もあったため、この部分は確かにそうだと思います。
ただ、ここに関していうと、幼稚園児の頃から競わせてやっていけば適切な成長を促せるかどうかという疑問が1点。
Twitter議論でも多く上がっているのが「大人の勘違い」
これが何を指しているかというと、その大会で勝つという点だけを重要視して「普及育成」という本質からズレてしまうという事です。
多分、子供たちは大会に参加して試合をするのは楽しいはずです。なのでその部分では大会開催の意義はあるかと思います。ただ、大人が勝つためにいろんな知恵を出して子供を動かすという事になれば、サッカーに関わる子供たちの興味を削ぎ、楽しさを阻害してしまう可能性が高い気がします。
ここで間違えて欲しくないのは、この大会がそのような状況を引き起こすかどうかは別の話です。レギュレーションや大会内の取り決めが上記のような状況を助長しないようになっていれば問題ないと思います。
多くの子どもたちが試合をしのしむという部分は大人の邪魔がなければ可能です。順位がつくことも大人が説明しなければ気にもしません。そうなると問題はどこにあるのか?自律性を阻害する要因「大人のエゴ」に問題があると感じています。
そう言った意味からしても、単なる批判ではなく何か変化を起こしてくれる期待もあります。もしかすると逆に課題を解決するキッカケを提供してくれるのかもしれない。期待を裏切らなければよいですが...

「SNSのお手軽感」
今回の件もそうですが、SNSで投稿の表面を見て安易に批判をする。SNSのお手軽感がさらに雄弁にさせてしまう。何事も本質というのが大事で、そこを見極めないと色々迷うし誤った方向に行ってしまいます。
キッズサッカー選手権のことを深掘りして調べてからSNSで発信した人はどれくらいいるでしょうか?もっというと、Web上で知り得る事程度ではわからない事だらけです。本当の意味で「良くない」「変えなきゃいけない」と思うなら自身の労力を惜しまず、しっかりと理解し行動すべきだと思います。
お手軽だからこそ、安易なジェッジは控えるべきだと思います。

自分としてはサッカーから離れてしまう選手をできる限り減らしたいという思いはブレる事がない。ただ、他者を安易に批判したり否定できるほどの情報も理解度もあるとは思えません。一見間違えだと思えたことも深掘りして裏を見てみると大正解なんて事はよくあります。
選手が意図していたプレーを指導者が見誤って、批判的な指導をしてしまったという事もよくあります。私自身も多く経験してきました。本質を見極めて正しい行動を取りたいですね。

Insanity Dream
〜サッカーに夢と熱狂を〜

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