立花孝志氏がNHKをぶっ壊した日
「NHKを、ぶっこわ〜す!」
このフレーズで、パッと顔が出てくる方も多いのではないだろうか。
NHKから国民を守る党の党首であり、兵庫県知事選候補者でもあった、立花孝志氏である。
元NHK職員、船橋市議、葛飾区議を経て参議院議員という経歴の持ち主である彼が何故兵庫県知事選に出馬したのか、斎藤元彦候補が1,113,911票を獲得し再選を果たした兵庫県に何を遺したのか、11月13日(水)に兵庫県入りして街頭演説を聞いた立場で改めて振り返る。
①立花孝志氏は斎藤元彦氏の応援のために出馬したのか?
SNSや各種報道を見ると、「立花は斎藤の応援のために出馬した」ということがよく言われているが、彼自身は今回の出馬を「真実を伝える」ことを目的としてしたものだ、と述べている。
事実、「立花孝志には投票しないでください」とは言っているが、「さいとう元彦候補に投票してください」とは一切言っていない。
それが「応援のため」と言われるのであれば、彼が伝えた「真実」というのが斎藤知事に有利に働く内容であった、裏を返せばこれまで報道されてきた「真実ではないこと」が斎藤知事に不利なものであったということであり、偏りの証左であろう。
②テレビ対SNSの戦いだったのか?
知事選後、「テレビがネットに負けた」と言われるが、私はそうは思わない。
知事選期間中、立花候補は街頭演説でスマホをよく活用した。しかしそれは、ネット発信だけが全てではない。
豊田真由子氏、泉房穂氏らのパワハラ音声をマイクを通して選挙カーから流し、さいとう候補がパワハラをしたというのならこのような音声が1つも出てこないのはおかしいと思いませんか?と聴衆に疑問を投げかける。言うならば「パワハラ認定の定義」を改めて問い直してもらうためにスマホを使ったということだ。
また、百条委員会の音声とされるものを入手し、それをマイクを通して選挙カーから流し、有権者に判断材料を提供する。
そのことをもって、ついにネットが選挙で勝った、NHKをはじめとするテレビ、オールドメディアの敗北だと言われるが、そうではない。
NHKに勝ったのは「ジャーナリスト:立花孝志」の情報収集力である。彼は自分の考えではなく、必ず根拠を聴かせていたのである。
一方、立花候補を出演させなかったテレビ番組や新聞もあると聞く。彼は得た情報を伝える場がオールドメディアから与えられなかったがために、必然的にネットがメインの発信舞台となったのだろう。これは東京都知事選で「女傑対決」と報じられ当初露出が少なかった石丸伸二氏と重なる部分がある。
オールドメディア、とりわけNHKも、ジャーナリスト立花孝志氏が得た情報を得る機会があったはずだ。何百倍何千倍も記者がいるのだから。
しかし、情報を掴んだのは彼であり、伝える場を自ら作り伝えたのも彼である。ここが「ついに立花がNHKをぶっ壊した」と言われる所以ではないか。
話が前後して申し訳ないが、彼は彼が得ることのできた過去の事実のみをネットや街頭演説で流したのであり、決してさいとう元彦候補の応援をしていたわけではないのだ。
③まとめ(中締め)
今回の知事選期間中、最後のマイク納めと呼ばれる街頭演説で立花候補は「今まで自分はヒールだった、皆『陰ながら』応援していると言っていたが、今回の選挙ではみんなが立花さんありがとう、頑張れと堂々と声をかけてくれた。その声がエネルギーになっている。」という内容の発言をされた。
イロモノ政党の党首、という評価であったこれまでとは全く異なる状況である。
「NHKを、ぶっこわ〜す!」
このフレーズを共に言った、僅か6秒のツーショット動画をSNSにあげただけで、「山田議員、この動画上げて大丈夫ですか?」と言われた。兵庫県民以外の認識は、まだまだ変わっていないのかもしれない。
だが、11月13日に現地入りして、11月17日には兵庫県民の民意を画面越しに見守った私は、その質問に対して答えたことをもう一度言える自信がある。
「わかっててやってるので、大丈夫です。」
私がわかっているのは、6秒の動画を上げて批判されることでも、イロモノ扱いされることでもない。現場で感じた兵庫県民の、情報を伝えることを目的として何百万のお金と体力を使って出馬してくれた、立花孝志氏への感謝と激励である。
立花さん、ありがとう。
立花さん、ごめんなさい。
立花さん、頑張って。
そう、まだ言葉にできていない人は、是非伝えてほしいと思う。
彼はSNSで、身近なところにいるのだから。
ここまでの記事を読んで興味をもっていただけた方には、是非最終章「④立花孝志氏が遺したものとは(有料記事)」をご購読いただきたい。
④立花孝志氏が遺したものとは(有料記事)
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