日記20241118
1.同窓会の連絡などをきっかけに、完全に蓋をしていた記憶に触れる機会が増えた。人のことなんてどうでもいいと思っていたのに、いざこの歳になると少し気になってきたのだ。
ーーー昔同じ楽器を演奏していた先輩が、バンドを始めていることを知った。突如数年ぶりに記憶を掘り起こして、検索したら偶然見つかった。ネットって怖い。いざ見つかるとちょっと嫌だった。
最後に話したとき、確か「君は基本的に真面目だけど、ナルシストなところを改めましょう。5年くらいは(私)のこと覚えていると思います」みたいな書かれた紙切れ(本当に紙切れだった)を渡されたので、私はもう忘れられている。人に忘れられるって気分が良くて好きだ。私が忘れる番が来たということだから。
ベースではなくギターであること含め全てがムカつくが、意外にも穏やかな曲調で良かった。全ての季節が共有している生活感とあたたさを、ボーカルが掬い取るように、ポップに歌う。真っ直ぐと歌うことのできるその曲は大衆受けしそうなのに、基礎がしっかりしているおかげで「ありふれている曲調による退屈感」がない。ハァ。
昔から私は芸術の才能がある人と全く気が合わず、仲良くしたかったAちゃんですら疎遠になっているので、一方的に様々な人の才能に嫉妬し続ける人生だった。嫉妬することによって実現できたことは多いものの、やはり及ばないなと思うことが多い。
好きこそ物の上手なれとはいうけれど、私は薄情なのだろうか。悲しい。
それでも今は、挑戦したいことが増えてきた。blenderをもう一度動かしてみたいし、プログラミングもC以外の言語に触れてみたい。詩に関しても来年度の文学賞の締切が着々と迫ってくるわけで。(よく考えてみると私の趣味は全て「言語」といってもいいのかもしれない。超がつく貧乏であるから、言語を趣味とするのは必然であるのかもしれないが。)
じっとしていると、つまらない社会人になってしまう。幸せなうちに、常に面白がっていたい。
そういえば、同窓会に来なかったあの子は今何をしているんだろう。