Q.どうも〜Qで〜す A.どうもAです Q.Q&Aで〜す A.名前だけでも覚えて帰ってもらいたいですね Q.いやいや〜、相変わらずホントにわからないことばっかりだね A.そうですか Q.例えばね…あれ、なんだっけ…? A.はい Q.あ…わからないことがわからない! A.大丈夫。ゆっくり思い出して Q.どうしようA!何がわからないのか教えて A.いいですね。それは本質的な質問です。そしてこれが最後の質問になりました Q.それって… A.ついにここまできましたねQさん
金曜の午後三時、中学の時の親友のユウキが出てきた。もう死んでるはずなのに。 俺は「うぇっ」とか変な声が出ちゃったんだけど、ユウキは「おう、プレステやらせてくれよ」とか言ってくる。ちなみに、こいつが言ってるのは初代プレステのこと。 「なんだよ、お前なんか顔変じゃね?」とユウキは俺の顔を下から覗き込んでくる。変もなにも俺もう38だぞとか思ってると「相談乗るよ、降りないけどな」っていう、懐かしくていまだに意味がわからないことを言いながらユウキが肩を組んできた。 俺の頭にはクラ
クライアントから「違いますね」と5文字だけのメッセージが届いていた。自分だったら同じことを伝えるのに最低でも400文字は欲しいと思う。相手を傷つけないように、自分が傷つかないように、あらゆる気遣いの言葉で、本題を包み込んでから送るだろう。剥き出しの「違いますね」なんて、料理で言えば生魚をテーブルに投げてきたようなものだ。必要ない部分は切り落とし、生臭さを取る下処理をして、相手が今欲している味付けで調理し、素敵なお皿に乗せて出せないものか。 私はその5文字に対して、持って
はじめに私はかつて、四六時中頭の中が考え事で溢れていて、その考え事を整理するために考えて、その整理方法についても考え始めて…といった具体に思考のマトリョーシカになっていました。 この記事を開いたあなたも、いつも何かしら悩みがある。考え事がまとまらない。そんな経験はありませんか? こういった悩みはあちこちで溢れているようで、ノート術のようなノウハウ系や、考えること自体を止めるようなメンタル系など、様々な書籍が発売されています。しかし、今日も同じような本が店頭に並んでいるところ
今思えば、今年の初めくらいからなんとなくおかしかった気はする。 今の会社で働き始めて6年。同期で入社したやつらは、俺と小竹以外全員とっくに辞めた。俺はのらりくらり先輩なんかにも可愛がってもらったりで、自分で言うのもなんだけど、うまくやってきている。一方、小竹は仕事でもミスをしまくるし、プライベートも付き合いが悪くて、職場にはいずらそうだけど、他に行くところもないから毎朝会社にきているといった感じだ。 はっきり違和感を感じたのは今日の昼で、上司にいつものノリで「今日の気温
たのしいけれど ただしくないね ただしくしても たのしくないし たのしいね ただ ただ たのしいな たましいだけは たくしていこか たのしかったよ ただしかったよ
iPhoneは毎年新しいモデルが発表されるたびに、興奮と期待が世界中で高まります。今年もその例外ではなく、ついに登場したiPhone 16。今回は僕がこの新モデルを購入できなかった理由をシェアしたいと思います。 デザインの革新 iPhone 16は、見た目だけでなく、持ち心地も進化しています。特に気に入ったのはエッジの細さ。丸みを帯びたフレームは、手にフィットしやすく、長時間の使用でも疲れにくいのが魅力です。さらに、カラーラインナップも豊富で、ビジネスシーンでもプライベー
ひとつ、道にウンチが落ちていた。 人のものではないことは、その形状と色からほぼわかる。 おそらく中型犬のウンチだろうと思われる。 そのウンチを見つけた私は、今チワワのピノを連れて散歩中だが、超小型犬のウンチとは比べ物にならない大きさである。 東京で野良犬のものという選択肢はなくしてよいだろうから、不届き者の飼い主による放置か、歩きながら用を足してしまうタイプの犬で気付けなかったかのどちらかであろう。 どちらにしても、そのウンチは道の真ん中で主役級の存在感を放っていた。 これか
「僕は、自分がタダシだと思ってる」 タダシくんはボソッと言った。 「いや、君は違うな。僕がタダシだよ」 別のタダシくんが通りすがりに言った。 「なにいってんだよ。タダシは僕に決まってるだろ」 また別のタダシくんが遠くから大声で言った。 「君たちがタダシだって言うなら証拠を出してよ」 またまた別のタダシくんが近づいてきて言った。 「お前らうるせえ。俺以外はタダシじゃねえ」 タダシくんたちはタダシくんに蹴散らされた。 「落ち着いてよ。誰もがみんなタダシなんじゃないかな」
保育園のときから乗っていた黄色い自転車をパパが粗大ゴミに出して、その次の土曜日に新しい青い自転車が届いた。 パパが外で自転車を組み立てているとき、僕は自転車が入っていた大きなダンボールで遊んでた。 廊下にダンボールを横倒しにして開き口から入れるようにして、ソファのクッションを3つ放り込んだ。 ダンボールの中は僕ひとりがちょうど寝転べるくらいの広さで、内側から蓋を閉めると少し明かりが入ってきてなんだかすごく落ち着いた。 隙間から覗いて玄関のほうを見ていたら、パパが「
頭の痛い問題を抱えながら本当の頭痛とも戦っていた男は、会議に遅れないように乗ったタクシー運転手に暴言を吐いた。 久々の休暇前にややこしい問題を起こさないように堪えて乗務を終えたタクシー運転手は、帰宅途中にビールを買うために寄ったコンビニの店員を睨み付けた。 心をざわつかせたまま次の客の対応をし始めたコンビニ店員は、商品の入った袋を渡そうとした瞬間に気づいたプリンを少し乱暴に詰め込んだ。 少し押し広げられたレジ袋を見つめながら歩く男は、目の前にいたあなたに舌打ちを
妻が刺されて、男が取り押さえられるまで、私ができたことはほとんど何もなかった。 男を取り押さえたのは、顔だけ知っているどこかのパパで、妻を介抱して救急車を呼んだのは、よく知っている妻のママ友だった。 小学校5年になる息子は、自らの判断で安全な場所に身を隠し、きっと頼りない姿の私を見ていただろう。 犯人の男が小学校のときの同級生であることも自分では気づけず、警察からの話で知った。 動機は、小学生のとき私から受けたいじめへの復習で、妻を刺した後に私の息子も襲う計画だったという。
体温は39.1度 脈打つときに意識が遠のく マウスを掴む握力なし どの体勢でも腰が痛い 何か書かなきゃ 何を書こう とりあえず体温を測ろう 39.0度 0.1度分だけ頑張れそう 明日もし36.5度まで下がったら 2.5度分頑張らなきゃなあ 日常を2.5度分頑張らなきゃなあ
「……でね、振り返ったら、目の前に日本兵が……」 「ニホンヘイ?」 「あ、え……うん。痩せこけてて、軍服はボロボロで……」 「その、ヘイっていうのは、兵士的な?」 「そりゃそうだろ。日本の兵士」 「日本の? 日本に兵士が?」 「え……うん。そう、戦争したてたときの」 「は? 日本が? 戦争?」 「えー。あー。うん。だいぶ昔ではあるけど」 「ほんとに? それどうなったの?」 「うん、まあ、いろいろあって最後は負けた」 「えー! 負けちゃったの?」 「う、うん」 「そうかー。じゃ