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学位授与機構にて学士(学芸-科学技術研究)取得までの記録

1.はじめに

 私は、2017年4月期(平成29年)において、独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構(以下、単に「学位授与機構」と称します)に対して学位授与申請を行い、学士(学芸/科学技術研究)を取得しました。学士号の取得経過を時系列にご紹介していきたいと思います。なお、私の申請時と現在の申請方法とでは異なるところがあるかもしれませんので、学位申請する場合には最新の情報をご確認ください。パンフレット類はこちらからダウンロードできます。
 ちなみに、私の申請時点での学歴は、理工学部卒業・法学部卒業、及び、専門職大学院修了です。

2.学位取得のための条件確認(2016/07-08)

 まず、学位授与機構の公式サイトで学士号取得のための条件を確認しました。学士(学芸/科学技術研究)の取得にあたっては以下の4条件を満たす必要があります。

■条件1:所定の基礎要件(例えば、短大卒や大学2年以上所属62単位以上取得済等)を満たしていること
■条件2:所定の単位取得(専門科目40単位以上、うち工学8単位以上・科学技術論8単位以上)、合計124単位以上)
■条件3:学修レポートの提出
■条件4:論文試験合格

条件1については、私は2つの大学を卒業し、学士(工学)及び学士(法学)を取得済なので、この条件(第3区分)は当然満たしています。
条件2については、専門科目40単位以上は理工学部時代に取得済、うち工学系の科目8単位以上は取得済なので、残り科学技術論8単位が未達成です。
条件3については、業務に関係ある内容(知的財産)を科学技術論的に書く予定です。
条件4については、申請の2~3ヶ月後に行われる論文試験に合格する、ということです。(試験内容は後述)

3.不足科目の履修(2016/08-2017/02)

(1)放送大学(選科履修生)にて、科学技術論4科目8単位の履修申告を行いました。具体的には、以下の4科目です。
 ・社会技術概論 2単位
 ・情報社会の法と倫理 2単位
 ・情報のセキュリティと倫理 2単位
 ・新しい時代の技術者倫理 2単位
※なお、上記科目が学位授与機構が想定する「科学技術論」に相当するかどうかは事前確認できないため、自己判断する必要があります。

(2)上記4科目を放送大学で履修開始しました。履修は、ラジオとテレビを視聴し、期日までに通信課題(中間レポート)を提出することになります。通信課題に合格すると、単位修得試験の受験資格が得られます。4科目の通信課題に全て合格し、所属する東京渋谷学習センターにて筆記試験(4科目)を受けました。試験結果到着4科目(8単位)合格し、科学技術論8単位を修得しました。これで申請に必要な単位が揃ったことになります。
  

4.証明書類の収集(2017/02-2017/03)

(1)申請に必要となる証明書類を収集しました。
 ・住民票
 ・卒業した2大学それぞれの卒業証明書と成績証明書
 ・放送大学の単位取得証明書

(2)最新の 「新しい学士への途」及び「学位授与申請書類」を取り寄せました。(※入手方法はこちら

5.学修レポートの作成(2017/03-2017/04)

 学修レポートを執筆しました。学修レポートについては別記事「学位授与機構に提出した学修レポート」をご覧ください。

6.申請書類の作成・入力及び郵送(2017/04)

 電子申請と郵送申請ができますが、電子申請で行うことにし、電子申請システムでIDを取得し、申請書類へデータ入力を開始しました。入力は少しずつ行えますので、時間があるときに少しずつ進めることができます。科目の入力が結構大変でした(特に履修年度)。
 その後、申請書類・学修レポート・要約・証明書類等をまとめて書留にて提出しました。
 5月中旬に受験票が届きました。受験票には受験番号や会場が記載されています。

7.論文試験の受験(2017/06/04)

 試験は午前中に行われますので、早起きして学位授与機構本部(一橋大学小平国際キャンパス内)に向かいます。私は横浜在住のため、東急東横線・南武線・中央線を乗り継ぎ中央線国分寺駅で降り、西武多摩湖線に乗り換えます。
 西武多摩湖線の一橋学園駅(南口)で下車します。一橋学園駅の南側の改札口を出て、小平の学位授与機構本部に向かいます。徒歩10分弱で到着します。途中でコンビニ(ローソン小平学園西町一丁目店)が一軒だけあります。曲がるところは一箇所なので間違えることはないでしょう。敷地は広大で、真正面と左手に新しい建物があります。学位授与機構は左手のガッシリした建物です。
 入口に掲示された案内にしたがって、指定された教室(1教室100名程度)に入ります。机1つに2人座ることになりますが、机は十分広く、隣の人はほとんど気になりません。時間になって説明が始まりましたが、学修レポートが合格レベルに達していないと、当該科目の一般的な問題が出るということなので、少し緊張します。
 問題を開くと、大問が2問で、提出した学修レポートに関するものでしたので、とりあえず安心しました。問題は回収されてしまうので、覚えている範囲で記します。〇〇については現時点においても研究中なので伏字にさせていただきます。

(設問1)特許法の〇〇制度について審査基準で解説されている3パターンについて、それぞれ具体的な事例を挙げて説明せよ。
(説明2)特許法の〇〇制度が科学技術に与える影響について説明し、具体的な〇〇制度のケースについて当てはまるかを説明せよ。

 設問1については、事例そのものが本業に関連あることなので、難なく記載できました。設問2が少し予想外で難しかったものの、今回の学修レポートの主旨なので何とか纏めることができました。周囲は途中で終わった雰囲気を出す人が多かったものの、私は時間いっぱいかかりました。
 なお、6月下旬に発行された機構ニュース169号にて、学位審査会の日程(2017/8/18)が公表されました。この日が合否通知の発送日になると思われます。

8.合格通知(2017/08/19)

 学位審査会の日の翌日(2017/8/19)に合格通知宅配便(ゆうぱっく)で届きました。不在だったので郵便局まで取りに行きましたが、分厚いので合格であることを確信しました。(不合格の場合は、レターパックで届くとのこと)

9.参考文献・参考サイト

■独立行政法人 大学改革支援・学位授与機構
 https://www.niad.ac.jp/
■学位授与機構を利用した学士号取得のスゝメ
 https://note.com/fushimi/n/n1a64004f7010
■学位授与機構関連書籍
 https://note.com/fushimi/n/n093b040d30e8

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