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米沢市の再エネゾーニングマップを作る、というが、???
米沢市の再エネゾーニングマップ作成の為の説明会に出席しました。米沢市が、提案しているエリアは、保全エリア(環境保全の優先区域)、促進可能エリア(風力発電、太陽光のポテンシャルが高い区域)、調整エリア(風力発電、太陽光のポテンシャルが見込まれる区域)です。これは、環境省のおススメのエリア名。米沢市の独自性はありません。ハードルの高さが多少違う程度で、その他エリアも含めれば、米沢市の63%が建設可能なエリアになります。
そもそも、禁止区域が、無い!水源地であろうが、地質が悪かろうが、急斜面であろうが、貴重種が存在しようが、ハードルが上がるだけで、事業者がこの場所を選定し、ハードルさえクリアすれば何でもできてしまう。JR東日本エネルギー開発の風力発電施設問題から何も学んでいない、と言う驚愕の説明会でした。
風力発電の促進可能エリアに、斜平山(なでらやま)が選定されていました。斜平山は、愛宕の火祭りや市民登山など、米沢市民の憩いの場。上杉鷹山公が雨乞いの儀式を行った愛宕神社もあり、歴史的米沢市の宝です。
栗子山風力発電建設予定地だったところも、イヌワシや土砂災害の懸念であれだけ揉めたのに、なんと!こちらも促進可能エリアになってる!
米沢市は、風況だけで杓子定規にエリアを設定しているのが分かります。
現在の米沢市の姿勢は、2050年にはカーボンニュートラルをゼロにする。その達成の為には時間がない!急げ!とにかく急げ!目指せゼロカーボン!達成の為に!
コレが米沢市のスタンスです。
非常に疑問の残る説明会でした。
説明会では、条例作って、禁止区域を制定してほしい、と言う要望に対し、
「難しい」
でした。米沢市民の皆さん、コレ、どうします?これで良いのですか?ゼロカーボン宣言をしてしまっているから、それを達成する為には何でも受け入れる、のですか?
今回の説明会の再エネゾーニングマップは「素案」の段階です。私達市民は、まだ意見や質問を米沢市に伝える事ができます。近く、パブリックコメントも募集するそうです。
いつでも意見、質問できるそうですので、皆さんの気持ちを是非、米沢市環境課に届けてください。