【ミステリーの書き方 第1章】第1回 福井晴敏 はじめに人ありき
こんばんは、匤成です。
今日はノート・ノベリストで111月の課題図書として選ばれた『ミステリーの書き方』を第1章、3名分まで読んだ。
総勢43名の作家によるアンケート
僕の数え間違いでなければ総勢43名の作家にインタビューされている。作家とは言っても、すべての人が有名だというわけではなく知らない先生もいる。
この本には、大きく分けて19の質問が列挙されている。
「アイデアを書きとめておくノートはありますか」
「ミステリーを書くとき、最初に考えるのはどんな要素ですか?」
「登場人物に厚みをもたせるには何が大切ですか?」
といった具合に、アンケート形式で答えてもらった本だ。ただ、どれに回答するかは寄稿した作家に委ねられており、たくさんの質問に答えている人もいれば、1つしか回答していないこともある。
作家ごとにタイトルが付けられているけど、記載しても良しとしよう。
福井晴敏 「はじめに人ありき」
最初に出てくるのは、福井晴敏氏。代表作には「亡国のイージス」、「終戦のローレライ」、「∀ガンダム」(ターンエー・ガンダム)などがある。
制約の多い映画や映像(メディア)にはない小説の強みに触れて、人間の深みをどこまでも追求できる「もっとも容量の大きいメディアである」と氏は述べている。
確かに、好きなだけ掘り下げられる。700ページだろうと1000ページだろうと、書き手のこだわりと根性さえあれば、いつまでだって造形できる。僕は文字数でカウントした事はあまり無いけれど、小説を書く人たちはよく把握しているようだ。
読者はそれほど気にしていない
そして、読者が求めるものは何かを忘れないように,と釘を刺している。書き手は記述の正確さを気にしてしまうが、読みたいのは人間ドラマのほうだと。
出来や日本語の美しさをいくら引き立てても、キャラの人間性に魅力が無ければ、すぐに飽きられてしまう。
応援したくなったり、意外といい奴じゃないかと思われたほうが,物語に入り込めるというものだ。
匤成でした。
次回 天童荒太
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