えんぴつの出た目で解らない問題の答えなんか探してみたりしてさ
真似てみるシリーズ【ゼロの紙さん】
絵画教室へ行き、多分30年ぶりくらいに鉛筆を持った。
えんぴつと手紙
白の下地にマーブルみたいな柄の鉛筆で、誰かがすでに使っていて短くなってるから、針に糸を通す時の手みたいな形で、そっと優しく持った。
鉛筆はこんな感じやったんやな、って温かい気持ちになって、最近誰にも手紙なんて出してないやと思い出した。木の感触が気持ち良い。
何の記憶か、デッサンの絵は鉛筆を立てないものだと思って、横滑りにして描いていった。
つるんでた健太郎とか信(のぶ)とか元気だろうか。結婚して子供もいるとは聞いたけど、それ以来、連絡を取っていない。
「報せがないのは元気な証拠」だと言うしね。
サザンのTSUNAMIが流行った2000年にはもう皆メールになってた。発売されたのは1月26日だ。これは間違いない。
年越し花火
そうそう、皆で「あけおめ、ことよろ」の一斉送信をするものだから「繋がりにくい時は、時間を置いて送りましょう」なんてパーソナリティに言われたっけ。
1999年から2000年に変わって“今年1発目のナンバー”がTSUNAMIだった。
あの時、僕らは年越し花火が上がるテーマパークから遠く離れた川沿いにいて、花火はドカドカ、ポーンッポーンッと音がしていた。
車中でもけっこう響いた。運転手と僕以外はお酒を飲んで盛り上がってた。
その時、結婚した2人がおもむろに用をたしてくる、と外へ消えて「おいおい、それはあかんで」と思いながらも、仕方なくラジオをつけたんだ。
そうしたらサザンが新曲出しますと言っていて、新年早々「風に戸惑」ったんだ😅
鉛筆と言えば、テストの問題が解けない時に転がして、出た目で答えを選んだことがある。
でもテスト用に1.2.3.4とか削ってないやつで、HBが出るか無地の部分が出るかのどちらかで、要するに確信を持って占えなかった。
にじいろの
ふと虹色が思い出されて、虹色のクレヨンを思い出したけど、それは読みたい本の名前に似ていて、実際は「虹色のチョーク」だった。
虹色から、じっじっジーンと繋がって、ドラマの不機嫌なジーンが好きだったことを思った。
違う。ジーンも好きだったんだけど主題歌の『ラヴァーズ コンチェルト』を聴きたくて毎週見てたような気がする。サラ・ヴォーンだった。
「不機嫌なジーン」は生物学専攻の主人公の仁子(よしこ)が昔の男(学者)にジン、ジンコって呼ばれていて、僕の中でもジーン=主人公になってた。遺伝子のジーンだ。
南原というその男は、仁子が生物学者としてのジーンであり、いつかまた自身の遺伝子を紡いでくれるのを期待していたのかもしれない
迷宮を 曲がっては進む いつまでも待つ ジンと呼ぶ声 遺伝子は待つ