![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142802481/rectangle_large_type_2_2bb4011a6aba213e8c195ec257a4eca8.jpeg?width=1200)
ふうせんかずら、1周年を迎えました。
ふうせんかずらを立ち上げると決めた時は、起業の経験もなく、経営会者としての経験もなく、福祉業界で働いた経験もない、というないないづくしでした。でも「発語によるコミュニケーションが難しい子供のコミュニケーション支援がしたい」、という想いだけで事業を立ち上げました。
右も左も分からない中で、勉強しながら、夫をはじめたくさんの方々にアドバイスもいただきながら事業をスタートさせました。
楽しいことも、辛いこともたくさんあった一年でした。でも振り返ってみるとその全てが自分の人生の糧になっていると今は思えます。
ご存知の方もいらっしゃいますが、辛い出来事が2024年2月にありました。
スタッフが3人そろって退職届を自宅に持ってきたのです。あの時はまさかそんなことが起こるなんて夢にも思っていなくて、、。4月からはいろいろ勉強したいこともあり、研修を申し込んだり、本を購入したり、より一層知識を身につけて頑張ろうなんて未来に胸を弾ませていました。
退職届を持ってこられたのが、2月のちょうど三連休が始まった時。家族全員が夕食前でリビングに集まっていました。そこに突然のピンポン。リビングに戻ってきた私に「どうしたん?」って夫が質問。「スタッフ全員に3月末で辞めるって言われた。」と答えた私。その時に夫がすぐさまいってくれたのは「人格が否定されたわけじゃない」という一言でした。あまりにも衝撃的で、頭が真っ白だった時に夫がかけてくれた言葉。今でも心の支えになっています。
眠れない夜を過ごして、翌日から利用者様に事情説明を始めました。4月には小学校に入学されるお子様も何人かいて、そんな状況の中で4月から事業が続けられるかどうかがわからないというのは本当に無責任で申し訳ない思いでいっぱいでした。別の事業所を探すことも検討してほしい、契約解除を希望されるならすぐ応じますと皆様に伝えました。
それとは別に、事業を始める時に個人名義で連帯保証人になっている融資の額が本当に重くのしかかってきて、子供達にもまだまだこれからお金がかかるのに母親として何をやっているんだろうと情けない思いに駆られました。
本当に眠れなくなって。映画「インソムニア」の主人公のように徐々に精神が蝕まれていくような感覚でした。子供を学校に送っていくはずだったのに気がついたら事業所にいたり、運転中に突然目的地がわからなくなったり。夫が家にいる時は車の運転は全て夫に任せる日々が続きました。
私は基本的にはポジティブ思考の持ち主で、あまり将来を悲観的に考えることはしない性質だと思っていたのですが、この時ばかりは立ち直るのにとても時間がかかりました。
家族をはじめ、友人や利用者様のご家族にも励まされなんとか踏ん張り続けることができました。改めて、本当に、心から感謝申し上げます。
人材を募集しているときも、スタッフ全員が辞めるとわかっている事業所で働きたいと思う方がみつかるとは思っていなくて、、。諦め半分、諦めきれない気持ち半分で採用活動を続けていました。ふうせんかずらを立ち上げてから知り合った方々にも事情を説明し、協力を仰ぎました。たくさんの方々にご心配をかけ、また温かい言葉で励ましていただき、今の自分があると思っています。
状況を説明して、それでもふうせんかずらで働きたいと言ってくれたスタッフが今事業所にいるスタッフです。
新生ふううせんかずら。
スタッフ総入れ替えで、それでも1周年を迎えられたなんて奇跡のようです。みんなそれぞれの人生があり、価値観があり、そんな中で私の想いに共感して集まってくれたメンバーです。
それぞれの気持ちを大事にしながら、子供達のより良い未来のために邁進していく所存です。
一期一会。
別れがあるからこそ出会いがある。
新しいメンバーと、子供達の未来のために、どんどん新しいことにチャレンジしていくつもりです!また新しいチャレンジの概要が決まればここでお知らせいたします。
乞うご期待!
つたえるってたのしい
つたわるってうれしい
ふうせんかずら