私がてんさい糖を使う理由
私の紹介するレシピでは、使用する砂糖の大部分が、てんさい糖です。てんさい糖は日本では北海道でのみ栽培されているてん菜(砂糖大根、ビートとも呼ばれる)が原料の砂糖です。
私は5年くらい前からお料理に上白糖やグラニュー糖を使うのをやめて、てんさい糖を使うようにしています。それは、白砂糖の入った食品を食べると、舌に異様な感覚を感じるようになったことが直接のきっかけです。
私は今53歳ですが、多分40歳を過ぎたころから、たくさん甘いものを食べると、舌に甘ーい感覚が残るようになりました。お茶を飲んでも歯磨きしても、この感覚は消えません。ひどいときは、翌朝になっても舌にその感覚が残って不快でした。また、数年前からは、もらい物の砂糖入りのお菓子を少量食べて(私は自分ではチョコレート以外は砂糖入りのお菓子を買うことはありません)、30分くらい舌に不快感が残ることは当たり前になりました。また、甘いという感覚を通り越して、食べて1分~5分くらいすると粉薬の味に変化することもあります。この不快感が生じる甘い食べ物には、砂糖やグラニュー糖、ぶどう糖果糖液糖などが入っています。また、夏場はきび砂糖でもこの症状が出ることがあります。
身体が、食べてはいけない!と舌でチェックしてくれているような気がします。
白い砂糖は、身体によくないということをよく耳にします。
それは、
・食べた後、血糖値が急激に上昇する
・高度に精製された食品の為、食品添加物とも言える(ちなみに砂糖は食品添加物ではありません。伝統的に食品として食べられてきたからだそうです)
というのが、大きな理由だと思います。
共育生活研究所のブログに、甘味料のGI値(食後の血糖値の上昇を相対的に示した値)を比較した表が載っていました。それによると、
グラニュー糖 110
白砂糖 109
三温糖 108
黒砂糖 99
てんさい糖 65
ということで、てんさい糖は明らかに血糖上昇が緩やかと言えます。きび砂糖のGI値はこの表に載っていませんが、サトウキビが原料のきび砂糖もGI値は高いようです。
てんさい糖は、味にクセがなく、やさしくて素朴な甘さが魅力です。また、
・腸の善玉菌が好むオリゴ糖が含まれている。
・寒い地域でとれるてん菜が原料であるため、体を温める食品である。
という利点もあります。
私は、クッキーを焼く時はきび砂糖使うことが多いですし、黒砂糖は塊のまま口にいれてかじっても平気です。おいしいです。それから、寒い時期に、砂糖の入ったチョコレートを食べても全く問題ありません。チョコレートに入っているカカオポリフェノールは血糖値の上昇を抑える効果があるそうなので、そのせいでしょうか?また、グーテ・デ・ロワのラスクとか、砂糖がまぶしてあっても、舌に嫌な症状が出ずに美味しく食べられるものもあります。不思議ですね。
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