気持ちよくコミュニケーションを取るための4つのテクニック その3
こんにちは。
人材育成スペシャリスト
古谷治子(ふるやはるこ)です。
前回は「命令形」を「依頼形」にかえて話す方法をご紹介しました。
今回は「クッション言葉」で会話を切り出す方法をご紹介します。
ビジネスの社会では、基本的には直接的で率直なコミュニケーションが好まれます。
それでも相手の感情や心情を尊重したコミュニケーションになるように配慮は必要です。
「クッション言葉」とは、文字通り衝撃をやわらげ、相手にソフトな印象を与える「クッション」のような働きをしてくれる言葉のことを指します。
言いにくいことや、相手の意に沿えないことを伝えるときには、ぜひ覚えておきたいテクニックですね。
例えば、社内でのミーティングや面談の日程を変更してもらいたいとしましょう。
社内の人だからといって「面談の日時を変更させていただけますか?」だけでは相手の仕事のスケジュールに配慮がたりていない印象をうけますね。
では「クッション言葉」を添えるとどうでしょうか。
「お忙しいところ大変申し訳ないのですが、面談の日時を変更させていただけますか?」
このように「お忙しいところ大変申し訳ないのですが」と言って話を切り出すといかがですか?
丁寧さや相手への配慮の心が表れますね。
「クッション言葉」とは、たったひとこと添えるだけで、やわらかく配慮のある印象に変える魔法の言葉なのです。
先輩や上司からの食事などの誘いを断る場合も「今日は用事がありますので」とだけ言って断るのではなく、「せっかくではございますが」「とても嬉しいお誘いなのですが」「とても残念なのですが」のひと言を添えるだけで、「断る」という衝撃をやわらげ、相手の気持ちを傷つけずに伝えることができます。
「クッション言葉」を知ってはいてもレパートリーがあまりない、というかたもいらっしゃるかもしれませんね。
それでもがっかりする必要はありません。
相手の立場を尊重し気持ちや状況を思いやりながら話すことを日々心がけることで、さまざまな「クッション言葉」を自分のものにしていくことができます。
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株式会社マネジメントサポートグループ代表取締役社長
一般社団法人 日本講師協会代表理事
文京女子短期大学英文科卒業後、東京放送、中国新聞社での実務を経て人材育成コンサルタントとして独立。1993年、株式会社マネジメントサポートを設立。その後、株式会社リサーチサポート、株式会社マネジメントオフィス、株式会社マネジメントサポートグループを設立し、5社を経営。
企業の課題解決型研修が支持を集め、全国のシンクタンクを中心に4,000回以上の登壇を行うCS対応教育の第一人者。マナー指導者育成にも力を注ぎ、後進講師の育成にも力を入れている。東京商工会議所女性会理事、日本講師協会理事歴任。マナーやビジネス書を中心に著書は40冊以上。
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