まちがえやすい敬語の罠とは
こんにちは。
人材育成スペシャリスト
古谷治子(ふるやはるこ)です。
日本で生まれ育ち、日本語で教育を受けてきた日本人は、尊敬語、謙譲語、丁寧語を国語の授業で少し勉強するにとどまり、ほとんどは実生活の中で習得してこられたのではないでしょうか。
そのため、どれだけ使いこなせるかは周りの先輩たちのお手本にかかっているようにも感じます。
あまり尊敬語や謙譲語を使って話す環境がないまま過ごしてしまうと、いざという時に正しく使えているのか不安になってしまいますね。
そこで、時々遭遇する間違いをご紹介したいと思います。
■敬語の使いすぎは失礼
例えばこんな話し方です。
「昨日、○○様がお越しになられた際におっしゃられていたご用件でございますが…」
どこが間違いだかお気づきですか?
「お越しになる」や「おっしゃる」は尊敬の意味が含まれている言葉です。
そこに更に尊敬の意味である「れる」「られる」などの言葉をつける必要はありません。
「昨日、○○様がお越しになった際におっしゃっていた用件ですが…」
これで十分です。
敬語の使いすぎはかえって失礼になってしまうので注意が必要です。
■「お」「ご」のつけすぎに注意
丁寧に表現したいとき名詞に「お」や「ご」をつけますね。
しかし、ルールがあることをご存知でしょうか。
ルール1:自分の持ち物や動作にはつけない
例)私のお洋服、私のご経験
ルール2:外来語にはつけない
例)おテーブル、おエレベーター
ルール3:自然現象にはつけない
例)お雨、お風
ルール4:公共物にはつけない
例)お公園、お会議室
いかがでしたか?
「こちらのおテーブルをお使いください」「お風が強くなっておりますので…」なんて言ってしまってはいませんか?これらはNGです。
恥ずかしい思いをする前にルールを覚えておきましょう!
■謙譲語と尊敬語の使い分けを正確に!
尊敬語を使うべき上司やお客様に、謙譲語を使ってしまうケースです。若手社員によくある間違いかもしれません。
「そう申されましても…」「お客様が参られました」といった話し方です。
緊張ゆえかもしれませんが、相手に不快感を与えてしまいます。
普段の生活の中で周りの人に丁寧に接することを心がけるなら自然と正しい話し方も身につきます。
そのようにして、周りの人と気持ちの良い信頼関係をつくりましょう!
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株式会社マネジメントサポートグループ代表取締役社長
一般社団法人 日本講師協会代表理事
文京女子短期大学英文科卒業後、東京放送、中国新聞社での実務を経て人材育成コンサルタントとして独立。1993年、株式会社マネジメントサポートを設立。その後、株式会社リサーチサポート、株式会社マネジメントオフィス、株式会社マネジメントサポートグループを設立し、5社を経営。
企業の課題解決型研修が支持を集め、全国のシンクタンクを中心に4,000回以上の登壇を行うCS対応教育の第一人者。マナー指導者育成にも力を注ぎ、後進講師の育成にも力を入れている。東京商工会議所女性会理事、日本講師協会理事歴任。マナーやビジネス書を中心に著書は40冊以上。
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