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【DTM】入れてよかった使ってよかった無償プラグイン音源のはなし

こんにちは。おつかれさまです。
今日は、これまでインストールして使ってみて、よかった、
これなら実用に耐えうる!と思った
DTM用の無償プラグイン音源について紹介記事を書いて
みようかと思います。

ちなみに、各プラグインとも、詳細に紹介を書かれている
方が大体いらっしゃるので、この記事を目にして、よし、
導入しよう!と思った方は、ググってそちらの記事を
参考にしてみてください。
本記事ではダウンロードのリンクがあるWEBページの
URLのみ記載します。
(少し無責任?ですが割と長い文章になりそうなので
そこらへん省略するのはお許しください。)

ちなみに・・・
DTMにおけるプラグインというのは、VSTとかAU
とかいった規格に基づき開発された、DTMソフト
(DAW)の音源やエフェクトを拡張する
ソフトウェアの事を言います。
ここではそこらへんの理解ができている方を
対象に記事を書いていきますので、そこらへん、
ヨロシクお願いします。

実際に導入する場合の注意点

実際にダウンロード、利用しようとした時に、
アカウントとパスワードの登録を求められる場合が
あります。この後で出てくる無償プラグインの
中でも、有償プラグインを開発・販売している
メーカーが無償版として配布する場合、
大体必要になってきます。
利用自体は無償なので、アカウントを作っただけで
支払いを求められるような事はありませんが、
アカウント登録後、DMが定期的に来るなど
面倒に感じることがあるかもしれません。
まあ、メーカーも無償配布とはいえ、
有償ソフトウェアも買ってほしいので、
販売、認知の拡大目的で配布しています。
その辺は割り切って、
DMが面倒であれば、後から配信停止なども
可能なはずなので、適宜、判断して対応しましょう。

無償とは言え、ディスクサイズを消費することに
なりますので、ディスクサイズに余裕のない
場合は、外付けのSSDに保存して使えるか
どうか?みたいなハード面での準備も
怠りなく。
音声を変調、合成するタイプのシンセでは
そんなディスクサイズを必要とすることは
まあ、ありませんが、
特にリアルなサンプリング系の音源はひとつの音色で
数ギガ必要になる…なんてこともあるので
ダウンロードサイズにも注意してください。

あと、結構海外のサイトが多くなるので、導入の際は
WEBブラウザの翻訳機能を使うなどして、有償ソフトを
間違ってダウンロードしたりしないよう気を付けて
くださいね。

無償プラグイン①(無償で開発、販売しているもの)


配布形態としては、シェアウェアもしくは
フリーウェアとして、個人もしくは
有志のグループで開発、配布している
プラグインです。
タダとはいえ、有償ソフトと遜色のないプラグイン
もけっこうあったりします。


無償プラグイン①-1「Synth1」

起動後の画面。レトロな感じのするインターフェイスですね

作者「Daichi」
ダウンロードサイトURL
https://daichilab.sakura.ne.jp/softsynth/

この「Synth1」はフリープラグインとしては
かなり有名で昔からあるソフトです。
初心者が見ると(私なんかも)複雑そう!
という感じも若干ありますが
ソフトシンセを使って音色を作り出す人たち
から見ると大分わかりやすく、初心者向けだそうです。

初心者向け、と書きましたが、音色はバリエーション
も豊富で膨大なプリセットが有志で
作られ配布されています。


デフォルトの内蔵プリセット。128音もあります。

次のサイトでは、「Synth1」用の膨大なプリセットが
ダウンロードして利用できます。
https://plugins4free.com/plugin/245/

拡張プリセットのダウンロードページ。16000音とか、凄いですよね。
拡張されたプリセットの一部。聞くだけで日がくれそう・・・・。

音色についても、非常にシンプルなシンセ音も
あれば結構華やかなFXばりばりの音色もあって
実用十分な感じです。


無償プラグイン①-2「dexed」

これまたシンセらしいインターフェイスですよね。

作者「asb2m10」
ダウンロードサイトURL
https://asb2m10.github.io/dexed/

この「dexed」は、FM音源形式で一時代を
築いた、YAMAHAの名機「DX7」をエミュレーションした
プラグインです。
DX7ぽい音が作れるだけでなく、私はまだやったことが
ないですが、実際のDX7の音色データが読み込めて
使えるんだとか。

最初表示されるプリセットはこういう感じで32音色なのですが・・・

最初、プリセット一覧を見た段階では、
32音色か・・・少なくない?と思ったのですが
プリセットを選択できる部分の左にある
「CART」というボタンを押すと、他の
プリセットグループを選んで異なる音色を
選択できるようなので、このソフトも膨大な
プリセットから音色を選んで演奏できます。

別なプリセットグループを選択してダブルクリックして利用できます

「CART」はカートリッジの略で、DX7などの
シンセではROMカートリッジを挿して音色を
入れ替えしたりしていたので、その方法を
再現しているみたいです。

音色はFM音源らしい、透き通ったハイトーンの
音とか、DX7を知る人にはたまらないんじゃ
ないでしょうか。
(不肖、わたくしも「DX7s」というシンセを
 持っていました・・・・)

いわゆる「オープンソース」として開発、配布されて
います。


無償プラグイン①-3「K1v」

昔のハードシンセキーボードを思い起こさせるデザイン、色使いですよね。

作者「nilsschneider.de
ダウンロードサイトURL
https://www.nilsschneider.de/wp/nils-k1v/

このプラグインは、ピアノで有名な
河合楽器製作所が昔、開発、販売していた「K1」という
シンセサイザーをエミュレーションした
プラグインです。

もの知らずなもので知りませんでしたが
河合楽器さんもシンセ出してたんですねえ。
現在の河合楽器製作所のWEBサイトを見ると
製品のカテゴリーにシンセサイザーは無い
みたいですが、電子ピアノのカテゴリーに
あるキーボードは実質シンセなんで
今でもあることはあるみたいですね。

このエミュレーションプラグインはかなり
実機を忠実に再現しているようで
プリセットも膨大にあります。

dexedなどと同様、32音色ずつ、複数カードのバンクに分かれています。

音色の方は、かなりしっかりした音色になっていて
普通のソフトシンセとは印象が違って聞こえました。
シンセらしいきらびやかな音だけでなく
実際の楽器音をシンセサイズした感じの音色で
質実剛健!みたいなまじめな印象。
けっこう満足感の高いフリープラグインだと
思います。


無償プラグイン①-4「Surge XT」

結構派手な色づかいですが洗練された印象のインターフェイス

作者「surge-synthesizer」
ダウンロードサイトURL
https://surge-synthesizer.github.io/

この「Surge XT」も「dexed」同様、オープンソースで
開発、配布されているプラグインですが
けっこう現代的なソフトシンセサイザーと
肩を並べるぐらい、出音の質が高く
派手目なEDM系の曲でも使えそうな音色が
そろっており
これがフリーウェア!?と驚嘆、感動する事
間違いなしです。

ファクトリーパッチ(内蔵音色)も膨大に用意されています。


無償プラグイン①-5「numa PLAYER」

見ての通り、リアル系、サンプリング音源だと思います。

作者「studiologic」
ダウンロードサイトURL
https://www.studiologic-music.com/support/numaplayer/

この「numa PLAYER」の開発、配布元のstudiologicという
会社は、そもそも、シンセキーボードや
キーボードのフットペダルなんかを開発販売
している会社のようなんですが、なぜか
こういうリアル系のマルチ音源を開発、
無償配布しています。

メーカーが、有償商品の機能限定版とか
ではなくて、単独のプログラムとして
無償配布するとか、非常に珍しいのでは
ないでしょうか。

エレクトリックピアノカテゴリで選択できる音色。リアル系です。

シンセプラグインと違って、たくさんのプリセット
がある、とかではありませんが、必要十分な数の
キーボード、ストリングス、ピアノ音色が
そろっていますし、4つの楽器をレイヤーして
同時に発音できたり、エフェクターとか
エディットも一通りそろって調整ができるので
非常に優等生な音源ではないかと思います。

音色のセッティング画面。ほかにもエフェクト画面なんかも装備。

リアル系の音を足したいけど、さくさく操作できる
音源でそれなりにクオリティのあるものを・・・
という方にはオススメです。

無償プラグイン②(有償版の拡販目的の機能限定バージョンの無償配布というケース)

オリジナルは有償だが、興味を持ってもらう、
アップグレードなどを検討してもらいたい・・・
といった目的で、機能を限定したり、再生専用機能に
絞ったバージョンを無償で配布するケースです。

昔は本当に機能限定しすぎてあまり実用に
ならないようなケースもありましたが
最近のこの手の無償版は、有償商品の
一部をまんま公開して使えるように
していたり、再生利用だけなら必要十分な
プリセットを用意しているケースも
多く出てきています。
シンセやサンプラー系だと、音を合成、
加工する機能は有償版・・・みたいな
区別もみられますね。
限定版とはいえ、利用できる音色はプロも
使う高品位な音色をそのまま
もってきて使えるという事が増えて
きました。

無償プラグイン②-1「SSD 5.5 FREE」

リアルドラム画像を使ったドラム音源のスタンダードなインターフェイスですね。

作者「STEVEN SLATE DRUMS」
ダウンロードサイトURL
https://stevenslatedrums.com/ssd5/

無償のドラム音源・・・といえば絶対と言ってよいほど
取り上げられる音源です。

リアル系のドラム音が今すぐ欲しい!!という
ユーザーにお勧めです。
機能限定版なので
当然使えるドラムキットも3種類とか
大盤振る舞いなフリーシンセなんかと
比べると少なく感じますが
リアルなドラム音を聞けば、その有難さに
気づくこと間違いなしです。

エフェクトや音色の調整画面。有償版と同様の調整が行えます。

他にも、キーボードの、どのキーにどのドラム音を
アサインするか、とか、
あらかじめセットされたドラムパターンを
試してみるとか、有償版と同様の機能が
利用できるので、このプラグインで
ドラム利用をきわめて、有償バージョンに
アップグレードなんていう対応も
いいのではないでしょうか。

多数用意されたGROOVEパターン。


無償プラグイン②-2「BBC Symphony Orchestra DISCOVER」

すっきりとしたシンプルなインターフェイスですね。

作者「SPITFIRE AUDIO」
ダウンロードサイトURL
https://www.spitfireaudio.com/bbc-symphony-orchestra-discover

SPITFIRE AUDIOSPITFIRE AUDIOは、イギリスのDTM関連
ソフトウェアを開発、販売する企業らしく
このプラグインの上位版も開発販売
しております。
上位版は10数万する高級プラグインですが
これはそのFREE版となります。

BBC・・・はイギリスの国営放送
なので、日本でいうところの
NHK交響楽団?的な楽団なんでしょう。
きっと。

オーケストラ音源とかって
フリーって中々ないものですが
そんな中で各種オーケストラ楽器を
そろえたこのプラグインは結構
貴重というか。
音もサンプリング音源らしく
ゆったりと深い味わいがあります。
(いや、てきとーです。。)

画面の下でピッチカートとか奏法も
変えることができたり
劇伴ぽいトラックを作るときに
役に立ってくれそうですよね。


無償プラグイン②-3「LaBS」

前述のBBC…でも似たようなインターフェイスが・・・・

作者「SPITFIRE AUDIO」
ダウンロードサイトURL
https://labs.spitfireaudio.com/

「SPITFIRE AUDIO」からもうひとつ。
この「LaBS」は前述までのプラグインとは少し
方向が違うというか・・・・
各種の楽器やジャンルの音源「パック」を
ダウンロードしてプレイヤー部分で
再生する、音源プラットフォームとでも
いうべきプラグインです。
他の記事で書いたNativeInstruments社の
「KONTAKT」や後述するSteinberg社の
「HALion」とかのグループでしょうか。

割とたくさんのフリー音源パックが
用意されています。
音源はどうもサンプリング音源らしく
1音色でギガバイト越えも結構あります。

プレイヤー側から音源パックを参照できます。「FREE」とあるのが無償配布のパックです。

音色としては、そこまでギラギラした音色は
無いような気がしますが、ゲームボーイ音色
とか色んな楽器の音色も使用する事が
できます。

ダウンロードしたパックから音色をロードしながら使います。
一旦ロードしてしまえば自分のPCに保存されます。


無償プラグイン②-4「HALion Sonic player」

無償ライブラリー「X-STREME」を読み込んだところ

作者「Steinberg」
ダウンロードサイトURL
https://www.steinberg.net/ja/vst-instruments/halion/sonic/

「HALion」とは、Steinberg社の開発する
ソフトサンプラー。
ソフトサンプラーの草分け的な重要なプロダクト
ですが、最近は「KONTAKT」なんかに水をあけられて
いる気がします。
DTM業界でそんなに盛り上がらないというか…。
DAWソフト「Cubase」には下位グレードの
「HALion Sonic SE」が搭載されています。
バージョン7からは再生のみのプレーヤー
「HALion Sonic 7」が無償化され
2024年9月現在、8つのライブラリが
無償公開されているので
プレイヤーと無償ライブラリーに
関してはSteinbergの
アカウントがあれば誰でも無償で
利用できるようになりました。

私も昔、Cubaseを持っていてアカウントは
残っていたので、最近、ダウンロード
してみました。

これはフリーのライブラリを読み込んだところ。

上記のように、Steinberg以外が「HALion Sonic」
用に作成したライブラリーでも読み込めます。
音色のエディタ機能は本体にありませんが
ライブラリー自体が音の合成機能を持っている場合は
自分で音の作成もできるようです。

この「HALion Sonic」は、音色の作成機能
こそないものの、多数のエフェクトを利用
できる(ただしHALion内部の音色に対して
だけ有効なので、HALion Sonicを外部の
エフェクタとして利用することはできません。

これも無償配布されていたシンセ音源ライブラリを読み込んだところ

個人的には、無償ライブラリーが
もう少し充実してくれれば・・・
エレキギターとかベースとか。


無償プラグイン②-5「synthmaster player」

大きなブラウザ画面から音色を選択できます。

作者「KV331 audio」
ダウンロードURL
https://www.kv331audio.com/synthmasterplayer.aspx

この「synthmaster」というソフトも
有償の製品版が販売されていますが
音色を再生するプレーヤーと
600近いプリセット音色をセットに
したバージョンが無償版として
公開されています。

音色の合成とかメンドくさくて
ヤリたくない!
プリセットがたくさんあって
使い出の良いシンセはないの!?
・・・というユーザーには
うってつけです。

600近いプリセットとか必要十分だし
音色も現代的な音色に
なってて、お得感のあるセットに
なっていますよ。

600を超える充実のプリセット!全部聞くだけでも時間がかかりそう・・・。


無償プラグイン②-6「Vital」

現代的なインターフェイス。かっこいいですよね。

作者「VITAL AUDIO」
ダウンロードサイトURL
https://vital.audio/

この「VITAL」も、無償のシンセプラグインの
紹介では、定番にオススメされる
プラグインです。

なんせ、音がいい、かっこいい!

この「VITAL」は製品のグレードがあって
最下位のグレードが無償版という扱い
なのですが、機能限定というわけでもなく
この無償版でも音作りが可能です。
ネットには「VITAL」による音作りの
レシピ動画も多数上がっていたりします。
上位の有償版との違いは附属する
プリセットの数や素材となるウェーブテーブル
各種サービスの有無などのようです。

プリセットのブラウズ画面。無償配布されているプリセットなんかも追加できます。

音はいいし、音作りはできるし・・・。
うまく使いこなせば、シンセはこれだけでも
事足りるんじゃないか?と思ってしまうほど
素晴らしいソフトです。


おわりに・・・・


というわけで、noteを書き始めてから
一番の大作になってしまいましたが・・・

これで私も、無料プラグイン中毒から
少しでも足を洗えたら・・・なんて。
ほんと、物欲が強くなると
際限なくプリセットを求めて
しまうようになってしまうので
困ったものです。

なるべく、プラグイン名や作者名などは
誤りのないように気を付けました。
感想についてはあくまで私の視点
なので悪しからず。m ( _ _ ) m

DTMに関しては、他人様に教えるような
知識も技能も無いDTMシロートですが
少しでもお役に立てれば・・・なんて。

それではまた、気が向いて風が吹いたら・・・

また書くかもしれません。

ではでは。

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